「ニコレットじゃなくてリゴレット」岸辺露伴は動かない 懺悔室 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
ニコレットじゃなくてリゴレット
2025年映画館鑑賞54作品目
6月7日(土)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
原作は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の荒木飛呂彦
監督は『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』『ショウタイムセブン』の渡辺一貴
脚本は『侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦』『劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season1 覚醒』『劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻』『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の小林靖子
粗筋
イタリアの大学の交流イベントに招かれヴェネツィアにやって来た日本の人気漫画家岸辺露伴
担当編集者泉京香と同行する約束をふいにして数日前にヴェネツィアに訪れ取材を名目に散策を楽しむ露伴
教会を訪れ興味本位で神父の休憩室に入ると隣の懺悔室で告解する謎の男がいた
その男は日本人でかつて同じく日本人の浮浪者をヴェネツィアで死に追いやったために呪われた話を始めた
幸せの絶頂に達すると浮浪者の呪いで殺されるため幸せを少し減らす生活を続けているという
原作未読
実写化不可能とされていたらしいがヴェネツィアオールロケでそれは実現された
どこの誰かは知らないがその程度で実写化可能なら不可能なんて断言してほしくなかった
削除されない立場の人は自分の言葉に責任を持って欲しいものだ
原作に忠実なのか岸田露伴独特の髪型は決して寝癖ではない
花輪くんかスネ夫をイメージしたのか良くわからないが表参道かどこかのカリスマ美容室で仕上げてもらった代物だろう
前回同様ヘブンズ・ドアーという岸辺露伴の代表的特殊能力
最早それは魔法
絵的にはやられた方の顔は間抜け
玉城ティナのようなハーフ系美女を持ってしてでも
記憶を読むのにわざわざ本のようにすることもない気がするが
アルチンボルドの作品にあるようでそれはない
婚約者ロレンツォはマリアと露伴の組み合わせの例えにティツィアーノの名前を出したがピンとこなかった
良く覚えてないがその婚約者はマリアと出会い「聞こえる?運命が幸福の鐘を鳴らす音」という口説き文句
さすがイタリア人
婚約者がいながら単なる喜びのスキンシップで日本人女性編集者と抱き合う文化は週刊文春でも業を煮やす他ない
個性的な岸辺露伴に対して編集者泉を演じる飯豊まりえは地味系美人
個性的なのは苗字くらいだが全国に260人くらいいるのでそれほど個性的でもない
彼女がそばにいると岸辺露伴の個性が強調される
有名だというオペラ『リゴレット』が題材になっているようだ
禁煙の薬ニコレットなら知っているが無学の自分はリゴレットを知らない
なぜか少女の舌から人面瘡
マリアM?浜崎あゆみの歌のような芸名
なぜ故にヴェネツィアでポップコーン
そのゲームは絵的にあまりにも馬鹿馬鹿しい
鳩も呆れてるわ
大東駿介の脂っこい熱演は高く評価したいが生理的に嫌いだ
イタリアにも縁起が悪い迷信の類が多いのかな
室内で傘を差すのも縁起が悪いらしいが縁起が悪いというより単に非常識なだけに思える
そういえばスワローズがドーム球場でなかなか勝てないがそのせいだろうか
尤もマツダスタジアムでも勝てないのでただ単にスワローズが満遍なく弱いだけだろう
ラストシーンの景色好き
配役
人の心や記憶を本にして読め記入することにより記憶を改竄することが出来る不思議な能力を持つ世界的人気漫画家の岸辺露伴に高橋一生
岸辺露伴を担当している「集明社」の編集者の泉京香に飯豊まりえ
ヴェネツィアで成功した日本人で「あやまち」を告白する田宮に井浦新
ヴェネツィアの仮面職人のマリアに玉城ティナ
マリアの婚約者で岸辺露伴を招き文化交流イベントを主催した大学理事のロレンツォ・グリマーニにアンドレア・ベッラチッコ
怪我と病気で無職になった浮浪者のソトバに戸次重幸
浮浪者を死に追いやったせいで呪いがかかった水尾に大東駿介
水尾の娘にマリア・M
水尾の妻にルドヴィカ・ステッチャー
路上の盗人にニコロ・ソーダ
路上の盗人にモレノ・コーラ
監視する白髭の老人にジョヴァンニ・トマセッティ
銃撃犯にジュゼッペ・ブレッサンエロ
リゴレット役の役者にアンドレア・ゼセ
ジルダ役の役者にナタリア・ロマン
神父にアレサンドロ・ブレッサンエロ
浮浪者を蹴る作業員にデビッド・エンジェル
花束を渡す女にキアラ・パウルッツィ
妻と口論しチケットを譲る電話男にエマニュエル・パスクァリーニ