「いつもより多めに開いております」岸辺露伴は動かない 懺悔室 えふいーねこさんの映画レビュー(感想・評価)
いつもより多めに開いております
ドラマからのファンですが映画版の前作は微妙、今回の新作のほうがよかったです。
ロケ地本物は強い。ヘブンズドア大判振る舞いで泉くんの衣装も相変わらずステキで、楽しめました。
井浦新のこういう役見たのも久しぶり、いや意外と初めてかも?危ない役でも根はまともということが多い気がするので、ここまでアレな男は珍しい。ぴったり(ほめてます)。
ドラマ由来の邦画は、なぜかドラマ版よりテンポが悪くなりますが、この作品もドラマの良さだったメリハリあるテンポがちょっと後退気味、もうちょいテンポ上げてもよかったかも。
とはいえ、晴れていても何か陰うつな空、美しいが重苦しい建物群など雰囲気たっぷり、見飽きませんでした。
これの前に「教皇選挙」を観ていて、イタリアの枢機卿テデスコ(←いったん、ドドスコとステテコを思い出さないと出てこない名前)にイタリア的明るさを感じたのですが、イタリア的暗さというものもあったな、と。イタリアは映画大国ですがアルジェントのような優れたホラー作家がいて、ホラーの系譜が確かにあります。
それを思い起こして、由緒正しいイタリアンホラーをまた見てみたいとも思いました。
音楽もいつものようによかった、菊地成孔が菊地秀行の16歳年下の弟さんと知った時はひっくり返ったものです(オタクなもんで)。
あとマリアの婚約者の、「エロイカより愛をこめて」に出てくるイタリアまるだしのイタリア人という感じ(←偏見。でもあのナンパスピードはイタリアンならではでは)がなんか可笑しくてよかったです、明るい家庭を築けそう、お幸せにね(パパはほっとこう)
共感、コメントいただきありがとうございました
ヘブンズドア、ほんとに大盤振る舞いでしたね(*^^*)あの能力を持っているのが露伴で良かったです、書き込めちゃうんですから 怖いです
露伴のじつは真っ当さが、好きです!