「奇天烈なのが大前提」岸辺露伴は動かない 懺悔室 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
奇天烈なのが大前提
ベネチアの教会で、
誰もいないのをいいことに懺悔室を覗いてて、
我知らず神父用のスペースに入ってしまった岸辺露伴が、
告解を聞く羽目になる、
というところから本筋の話は始まる。
岸辺露伴を主人公とする原作最初のエピソードを膨らませた、呪いの物語。
「幸福が襲ってくる」という感覚が面白い。
ただし、生真面目なサスペンスだと思っていると、その奇天烈さに口あんぐり、となるかもしれない。
――奇妙奇天烈なのは、大前提。
(とはいえ映画オリジナルである後半は、とくに奇天烈でもないけど)
オール・ベネチア・ロケで画面が美しいから、
劇場のスクリーンで観る価値あり。
高橋さんのカッコよさは言うまでもなく、
玉城さん素敵だった。
そして飯豊さんは、相変わらず楽しく可愛い。
とくに最後の台詞。ああやっぱりそうだったんだ、と笑って納得。
脚本が上手いわ。
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