8番出口のレビュー・感想・評価
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ここまでだとは思わなかった。
ニノが出る映画なら大丈夫だろう、とは思いつつも、まさかここまですごいとは思いませんでした。
最初から最後まで、ほぼ1人の環境。それでも見ている人を画面に釘付けにするような演技。どれも圧巻で、二宮和也に全てが飲み込まれているような感覚でした。
ゲームのあのルールだけで、ここまで物語というのは作れるのかと思ったし、あのルールでこの作品を作ったスタッフの方々は本当にすごい人たちだとも思う。
もちろん俳優の方々の演技も素晴らしかった。個人的には『歩く男』。普通、というかCGでもおかしくないはずなのに、あのゲームの中から出て来たような人物をあそこまで同化させられるか!と感じました。
至ってシンプル。ゲームのあの空間を最大限利用して、映画で揉み消すこともなくとてもすごいと思う。でも映画館から帰る道が結構違って見えて、本当にすごいものを見たと思いました。とにかくすごいとしか言えない。
アイディアが秀逸!
昨年の変な家、以来、予告で期待値、爆上がりの作品、まず、その時点で成功だと思う!
結果、期待値を超える面白さ!傑作認定だ!
とにかくビジュアルコンセプトが素晴らしく、同じ場所が延々続くけど飽きずに観られるのが凄い!
主演の二宮和也はベビーフェイスだけど硫黄島からの手紙と同じく、ぶっきらぼうキャラ、日本の若手?にありがちな中2病的な振る舞いが鼻に付く、アニメの影響でしょうか?
不可解な出来事に遭遇した小心な男であれば、あのふてぶてしい態度はいかがな物でしょう?
マーティンスコセッシ作品アフターアワーズのグリフィン•ダンのリアルな演技と比べると少しアニメキャラっぽい気がしてしまうけど、
まあ、話の展開が進むと、これはこれで良かった気もする!
歩く男はサイコー、ある女も不気味で怖い、
当初考えていたよりホラーなのかと思ったけど、
やはり不条理さより綺麗な話に収束するのは
意見が分かれるんでしょうか?
上手くまとめた感があり、言語化すると陳腐になるので余りわかりやすさにいかないで欲しかった!
多少モヤるが文句は無い!
中毒性がある傑作だと思う!
【”現実から目を背けずに現実を直視して生きる。”虚無的に生きる男がエッシャーの騙し絵の如き地下道を彷徨う中、様々な”異変”と出会い自らの生き方をリセットしていく構成、演出が秀でたヒューマンスリラー。】
■男(二宮和成)は生気のない顔で、派遣先の会社に地下鉄で向かっている。社内では泣き叫ぶ赤ん坊を抱いた母親に対し、前に立つ男が怒鳴りつけているが、男を含め、周囲の人間は誰もその男を止めようとしない。
そして、男が地下鉄を降りると別れ話が出ていた恋人(小松奈々)から”妊娠したみたい。今、病院にいる。どうしたら良い?”と電話が掛かって来る。男は、困った様な顔で”病院に向かうよ。”と言い、地下道を歩き始めるが、徐々に同じ場所を何度も歩いている事に気付くのである。
地下道の壁を見ると、
・異変を見逃さない事
・異変を見つけたら、すぐに引き返す事
・異変が見つからなかったら、引き返さない事
・8番出口から外に出る事
と書かれた”ご案内 Information”を見つけるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭から、没入感が凄い作品である。
男が同じ地下道を喘息持ちのために咳をしながら何度も歩く中で、異変を探すために何度も壁のポスター(中にはエッシャーの展覧会のポスターもある。)、消火栓、非常扉、従業員用扉、換気口二つ、オジサン(河内大和)、コインロッカー、証明写真撮影機、その脇に捨てられているゴミを確認し、異常があると引き返すと、出口を示す番号が1→2になったり、異常が無いのに引き返すと0になったりし、その度に男は喜び、絶望するのである。
この時の二宮和也の、虚無的な顔から徐々に生を求めて必死になって行く顔の変化が凄いのである。そして、絶望の表情も・・。
・男は様々なポスターの眼が動く異常を見つけ、その度に戻り出口の番号が増えるが、小さな男の子が現れた時に“異常だ”と呟き戻るも、出口を示す番号を見ると男の子が”異常”でない事が分かるシーンで、男の子の正体が直ぐに分かるのである。
・一方、無表情に歩くオジサン視点から描かれるパートも面白い。
オジサンが出口を探して歩いていると、女子高生が現れ”毎日、満員の通勤電車に乗って会社に行く、単調な日々。”と告げられ、女子高生が動かなくなった後に、オジサンは8番出口を見つけ、男の子が”行っては駄目!”と言うような仕草で引き留めるも、階段を嬉しそうに上がって行くオジサンの姿は光に包まれ消えてしまうのである。
オジサンが”虚無的な世界の住人”になってしまった事を示すシーンである。あの女子高生も・・。
■男と男の子は何度も地下通路を歩く。男の子が8番出口の8の字が逆である事を見つけたり、従業員用扉のドアノブが真ん中について居るのを見つけたり・・。
そして、従業員用のドアが開いている時に、男がそこから観たのは”自分が、地下鉄の中で怒鳴っている男を見て見ぬ振りをしている虚無的な表情の自分。”だったのである。
男が、”異常”を探す中で、【それまで、無関心だった外界に対し、観察せざるを得なくなっていく】設定が巧いのである。
更に秀逸なのは、スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」のオーバールックホテル内で折れ曲がった通路から鮮血が怒涛の如く流れて来る有名なシーンと全く同じ構成で、泥水が凄い勢いで流れて来るシーンである。
男は一瞬、自分だけ逃げ出そうとするも引き返し、男の子を必死に持ち上げて助けようとするのである。
すると、シーンは変わり【男と恋人が清浄な海岸で、その男の子が遊んでいる姿を幸せそうに見ているシーン。】になるのである。
<そして、男は8番”入口”を見つける。更に地下に降りる階段である。
男は躊躇せずに階段を降り、ホームに滑り込んできた地下鉄に乗るのである。そこでは、泣き叫ぶ赤ん坊を抱いた母親に対し、前に立つ男が怒鳴りつけているのである。
男は、突き上げる衝動を抑えるかの如き(それは、過去の自分の生き方に対してかもしれない。)涙を潤ませた目になり、耳からイヤホンを取り、決意を込めた顔で男の方を見た瞬間に画面は暗転するのである。
今作は、虚無的に生きる男がエッシャーの騙し画の如き地下道を彷徨う中、様々な”異変”と出会う過程で、自らの生き方をリセットしていくヒューマンスリラーの逸品であり、作品構成、演出共に優れたる作品でもある。>
観て損はない
ゲームは、実況で内容を知ってる状態で観に行きました。
◯ストーリー
何かが物足りない。普通。
冒頭に主人公の日常や人間関係が分かるシーンを入れたら、もう少し物語に入り込みやすかったのかもしれない。
ニノの演技は相変わらず素晴らしくて、言うことは特に無し。ただ、喘息がやりすぎというか、あまりにゴホゴホし過ぎて人によってはウザくなってきます。なんの伏線にもなってないし意味無し。
歩く男目線に切り替わるシーンはワクワクしました!普通の人間だったのに、あるきっかけで8番出口に取り込まれた?解釈はとても良かったです。
途中から現れる男の子は、ゲームで詰んだ時のお助けキャラみたいだなぁ思いました。とてもいいオリジナル登場人物です。正体はそんなに予想外ではなかった。だろうね、って感じ。
女子高生にも何か物語があるのかなと思ったんですけど………ありませんでした。
こう見ると魅力的な登場人物ばかりなのに、ゲームに寄り添いすぎて手持ちぶたさになってる感が否めない。
思い切って8番出口の謎を解き明かす、みたいなオリジナル要素を入れたらもっと面白かったのかなと思いました。足し算が下手。おじさんを救ってあげて。
◯原作の異変+オリジナル異変
原作を知っている身では、映画オリジナル異変は新鮮味があり、とても良いオリジナルだと感じました。
移植ネズミの異変は、新しい生命への恐怖と解釈したのですが、いかんせん、そのシーンがあまりにも長くてただうるさいだけ。異変なんだから早く引き返せよ、と思いました。
原作でも存在する赤黒い水が押し寄せる異変、主人公の状況を考えると、羊水のようなものに感じた。後、女子高生異変好きなんですけど…出番が少ない。
オリジナルを入れるなら、もう少し思い切ったオリジナルがあっても良かったのかも。
◯テンポ感
原作通り同じ景色が続くので、中盤で飽きます。異変確認は早くなってる筈なのですが、何故かいつまで経っても異変を見つけるテンポが悪いと感じる。RTAみたいに早くしないと飽きる。
喘息で主人公が倒れたシーンは、動かなすぎて「悪い間」になってます。演出の「間」は使い方を間違えると、あんな気まずい空気になるんですね。映画の再生機器が壊れたのかと思い、一瞬現実に戻されました。
飽きた頃に展開がちょくちょく変わってくれたのでプラマイゼロです。
◯BGM、音響。
うるさい。
テーマソング?というかテーマBGMに「ボレロ」を選んだのはセンスがあると思います。エンドロールでボレロを聞けて満足です。
観て損はない映画ですが、絶賛、とまではいかないような位置の映画。
冒頭の、一人称視点のゲームの様な演出はとても素晴らしいです。そこは観る価値ありです。エンターテイメントとしては良い方なのでは。
これは余談なのですが、過去に川村元気監督の小説を読んだことがあり、とても感動した記憶があるのですが、映像化した途端微妙になるんですよね。
今回もやっぱりこうなったか…って感じです。
ラストの行動を是非を起こさせたいだけの作品
ただ、あの感じの若造に、ストレートに注意しても逆ギレして、さらに周りが迷惑する危険性があるんじゃないかな。
二宮がどのように振る舞うのかそこまで見せるべき。
青臭い正義感の押し付けだけではダメだと思う。
自分自身を見つめる
満員電車で泣いている赤ちゃんを抱いて座っている母親に、立っている男が大声で罵倒している。同じ車両にいて聞こえているのに何もしない主人公。バチがあたったのか、地下通路から抜け出せなくなってしまう。注意事項が四つあり失敗するとゼロになる。なかなかたどり着けない8番出口。まさに無限ループだ。おじさんが不気味、女子高生も不気味。この二人は人間じゃないらしい。男の子が現れる。この子は地下通路の変化に敏感だ。ドアノブの位置よく気付いたね!後半、ドッカーンと大きな変化が起きる。シャイニングのオマージュみたいな。こういう驚きの映像体験は良いですね!あの男の子は、主人公の未来の子どもではないか?助けに来てくれたんじゃないかな。ホラーかと思いましたが、ヒューマンドラマでもありました。面白かったです。
話題だから観てみたけど
結論からいうとすごく退屈でした。
眠たくなってきたほど。
怖いと思うことはほとんどなくて、世にも奇妙な物語的な話。同じようなシーンがこれでもかってほど出てくるので90分なのに長く感じた。
ニノはお芝居が相変わらずうまくて引き込まれました。
でも…ストーリーがつまらない。展開もつまらない。
あの動物はポスターから?
血液の意味は?
ニノが投げたバッグや荷物はどこにいっちゃった?
おじさんは出口出られてないのね?
おじさんは普通の人間、子供はニノの将来の子供?女子高生は化け物なの?
ところどころ、わからなかった。
あとヒカキンどこにいたか、わからなかったです。答え知りたいな。
エンドロールもあの曲に文字が合わせて出てくるんだけど見にくいったらありゃしない。
グッズはニノ好きならイエローグッズで可愛い。
各映画館でコラボしてイベントしてて、答えるとノベルティもらえるみたいでやってみました。
これはサブスクでも全然いいやつ。
ニノ好きくらいにしか楽しめないと思います。
いろんな考察できそうなホラー
話題作なのと、原作ゲームのゲーム配信を観て知っていたのでワクワクしながら初日に鑑賞。
映画版ならではのオリジナルな展開もありました。軽いジャンプスケアなホラー演出なのと、内容を知っていたのもあり、ビックリはしたけど恐怖感はあまりなかったです。
オジサンが最初は迷い込んだ『人間』だった、、という展開に持ってきたところに なるほどねぇ〜と思いました。そのオジサンも含めて、迷っているものの深層心理、人間性を突いてくるような(映画オリジナル?)異変も、追い詰められたものにとっては、なかなかエグい内容。。
地下鉄、赤ちゃん、ロッカー、まっすぐに歩く通行人。鑑賞後、この条件が揃ったら、しばらく警戒しちゃうかもw
モーリス・ラヴェルのボレロとの親和性
単純明快なルールで地下通路をループするこの物語は、モーリス・ラヴェルのボレロとの親和性が高くて面白かった
もうこれは『芸術』
ボレロといえば『ループ』
その1点でこの曲が使われたのかと思ったが、そのほかにも共通する特徴があって、ボレロを初めて聴いて衝撃を受けたのと同じ感覚をこの映画でも感じた
永遠と繰り返されるスネアドラムのリズムは、まさにこの映画の『おじさん』だろう笑
たった2つだけのフレーズを繰り返すボレロだが、その繰り返しと足されていく楽器、ときどき起こる異変(多調を使った不協和音であったりトロンボーンのスライドグリッサンドであったり)、曲の最初から最後にかけての大きな1つのクレッシェンド
そのすべてが、まるでこの映画を表しているよう
ラヴェルのボレロも、初演のころは単調でつまらないと批評されていたそう
ただ、この実験的な曲は癖になる
最初のフルートやクラリネットのソロのところでは「単調だな」と思うかもしれないが、楽器が増えていくにつれてその「繰り返し」に高揚していく
そう思えばこの映画の序盤の「単調さ」もあえてだろう
派手な物語ではないかもしれない
でも、それがまるで『人間』あるいは『人生』を表しているかのようにも感じる
曲の終わりにやっと転調したときには心拍数がぐっと上がる
『迷う男』が出口から出られたそのときも同じ
最後の表情には希望すら感じられる
繰り返し聴きたくなる
繰り返し観たくなる映画
あと、二宮和也の『リアリティ』はやっぱり凄い
時間の引き伸ばし
冒頭からずっとイライラ。
そこに時間使うか?とか直ぐ戻らんのおかしいやろ、とかニノの喘息っぽい病気の意味って何やったん?とか色々違和感
話の内容も映画で観るほどでもなし。
しかもIMAXで観たけど全く意味ない
やや画面酔いしやすいです
原作ゲーム既知で鑑賞。
ミステリー、ホラー的な展開と思いきや、人間模様がメインでした。
個人的には、8番出口という異変そのものにもっとフォーカスしても良かったかも。
とはいえ原作の不気味さはそのままで、とくにおじさんが恐すぎました笑
気になったのは独特なカメラワーク。
章の主人公の周りを、カメラがぐるぐると回る。(今思うと8の字書いてたりしたのかも?)
主人公と同じ目線で異変を探せたり、はたまた主人公が気づいてない異変に気づけたりと、設計も撮影も難しそうな凝った演出でした。
その分、場面転換がもたもたしてスピード感に欠けるのと、画面酔いリスクがあります。
わたしは早々に画面酔いを覚悟しましたが、手ぶれがほぼ無い為か、たまに画面から目を外せば酔いはしませんでした。
原作のネタが多いことや、「8番目じゃないのにある8番出口」という分かり辛い異変(そこから出るとやり直しなので実質ゲームオーバー)に戸惑って本筋を見逃さなくて済む点から、ゲーム既知の方がよりおすすめです。
少年が生還した描写から、赤ちゃんがどうなったかは想像できるのですが、歩く人は...おじいちゃん?さすがにこじつけが過ぎますかね?
あと、8番出口のロゴデザイン(黄色背景に8番出口が敷き詰められてる奴)、格好良すぎません!?
OPでロゴが大スクリーンに投影された所で、デザインが格好良すぎてテンション爆上がりしました笑
ゴミおもんなかった
まず原作にない変な設定のせいで内容が面白くなくなった。喘息、喋らない子供、異変があるのにすぐ引き返さないなどでテンポ感が悪くなり飽きを加速させた。二宮和也を観たい人にはオススメ出来る作品
歩きながら、うたた寝したら、うなされたみたい‼️❓
ゲームの世界を使いつつ、まるで無意味な内容、オチも無く、よくカンヌに出たな厚顔無恥とゆうところだろうか、だが、空虚だからこそ、自分なりに深い意味を感じるのも良いだろう。妻と子供は自分の将来を暗示するのは良いとして、おじさんと女子高生に何の意味がある、ただ、女子高生がエロすぎる、彼の妄想の一つだから深層心理にあるのだろうか。地下鉄で赤ん坊の鳴き声に怒り怒鳴る男は駅員に引き渡してください、あの異常な起こり方だと注意すると刺されるかもしれん。父親になる覚悟だ、なんて大袈裟だな。ところで騒音よりも、臭いが地下鉄環境では重要です。なんかあるだろ、どうなるんだろ、なんか、AmazonプライムのCMの長いバージョン見せられた感じ、暇ならどうぞ。
愛と悲しみのボレロ
興味深いエンドロールクレジット
不気味でリアルに感じる地下道のセット
喘息
歯医者
エッシャー展
美容クリニック
高収入アルバイト
地下鉄マナー
コインロッカー
証明写真
おじさん
少年
戸惑う心模様。
地下鉄の満員電車を降り派遣先の仕事へと「地下通路」を歩き向かうが…、同じ地下ルートを周り同じ人間とすれ違い、違う世界へと迷い込んでしまった男の話。
何度も同じ道を歩いて気づいた案内板、「異変を見逃さない」「異変を見つけたら引き返す」「異変がなければ引き返さない」「8番出口から外に出る」のルール内で地下通路からの脱出を試みるが…。
とりあえず冒頭で見せる泣きわめく赤ん坊を抱くママ、それを怒鳴り散らす男、電車を降り喘息症状が出ながらもスマホで会話しながら歩く主人公目線で不快(笑)
あのゼーゼーで観てるこっちも何か息苦しい(笑)観る前は上映時間95分短くて余裕だな~何て思ったけれど長いなぁ~、延々と同じルートを回ってればネタも尽きるよね!尽きて何か異変テイストが変わっていった様な。
途中から現れた無口な少年、観てるこっちは救世主じゃんなんて思うけど…まだ見ぬ自分の子供!?彼女から詰められた「子供どうする?!」の心情が、無限ルートへ迷い込ませてしまった様にも見え↑のタイトル。
正直観終わった後に面白かった~みたいのはなかった、でも主演のニノの画力で観れた感じ、やっぱ小松菜奈さん好き!
8番出口の意味、そして最大の異変は
ボレロの3拍子は聴いていて飽きないけれど、この映画は飽きる。95分しかないのに。
それもそのはずで、地下鉄通路をグルグルまわって異変を楽しむだけの内容でその異変も別に怖くはない。
次にどんな異変が起こるのかをドキドキワクワクと楽しめるのも前半までだった。
ノベライズ版やゲーム原作がどうなっているかは知らないけれど、もっと変化をつけてほしかったかな…。
主人公には赤ちゃんが現れ、少年にはお母さんが見える。それはその人が最も気になっている存在が深層心理に作用して幻視する。
おじさんは女子高生に「外に出たくないの?」と言われ動揺した様子からロリコン犯罪者で、主人公のぜんそくが途中から自然治癒したのは彼自身がもう異変と化しているから…などなど。膨らませようと思えばもっとできたとは思う。
派遣社員で別れた彼女との間に子供かぁ。
産むかどうか決められない元カノに対して何も言えず喘息を起こすばかり。
でも、地下鉄迷路から見事にサバイヴした彼は、見て見ぬふりをしていた怒鳴る若者に行動を起こすようになり、きっと出産を望むことを元カノに伝えるだろう。
それが、末広がりの8番出口から出た彼自身に起きた最大の異変だった…。
あまりにも映画が退屈だったので、こんな妄想をつらつらと書いてしまう。
ちなみに、この映画を観たあとに家の近くにある大阪天満宮駅の地下通路を歩くとまるで映画の世界に飛び込んだ錯覚を覚えて楽しかったよ!!
「迷う男」よりも「歩く男」の方が難易度が高いのでは?
地下鉄の車内から駅構内へと至る主観映像によって、主人公のキャラクターや私生活の状況が理解できるようになっている冒頭の仕掛けは面白いし、「異変」を見逃すと地下通路から抜け出せなくなるという不条理でミステリアスな展開には引き込まれる。
はじめは、間違い探しゲームのように、分かりにくい「異変」を見つける話なのかと思っていたが、中には、明らかにそれと分かる「異変」もあって、しかも、ロッカーの中から赤ん坊の泣き声が聞こえてきたり、体が人の顔のパーツになっている多数のネズミが赤ん坊の声で鳴いていたりと、そうした分かりやすい「異変」には、共通した意味があることも分かってくる。
これらの「異変」には、主人公が、地下鉄の車内で、ぐずる赤ん坊を連れた母親が、男に怒鳴りつけられる様子を見て見ぬ振りをしたり、駅の構内で、別れを決めた恋人から、妊娠したことを知らせる電話があったりといった「伏線」が反映されていることは明白で、主人公の罪悪感や強迫観念が具現化したものであるということも容易に想像がつく。
やがて、「異変」ではない少年が現れて、彼が、主人公の未来の息子であることが明らかになると、その時点で、主人公と恋人がどのような決断を下したのかが分かってしまうのだが、ここのところは、もう一捻りの工夫があってもよかったのではないだろうか?
そういう意味では、主人公(迷う男)のエピソードよりも、「歩く男」のエピソードの方が、無表情で、どこか人間離れした雰囲気を持っていた彼が、感情を露わにして、人間臭さを発揮するというギャップが楽しめたし、女子高生に、単調な日常生活に対する不満を指摘されたり、「異変」と分かっていながら、地上へと続く出口を登って行ってしまったりと、ゲームをクリアするための難易度が高いように思ってしまった。
どうせなら、主人公にも、「歩く男」と同様に、「父親になることから逃げたいのだろう」と指摘されたり、目の前に、地上への出口を出現させたりといった試練を課してもよかったのではないかと思えてならない。
それから、どうして、あそこに、主人公の未来の息子がいたのかもよく分からないし、しかも、主人公だけが息子に会っていたのなら、「彼の脳内現象であった」という解釈ができるのだが、息子が「歩く男」とも会っていたということについては、「どういうこと?」という疑問が残った。
また、息子が、「父親には会ったことがない」と言った時点で、「主人公は、息子を脱出させるために、自らを犠牲にするのかもしれない」と予想したのだが、結局、そういうことにはならなかったし、しかも、その息子の言葉と、息子が「お守り」を拾った海辺での家族団欒の状況とが一致していないことについては、例え、主人公が恋人と別れたり、死んだりするような運命を辿るとしても、物語の整合性という点において、釈然としないものを感じざるを得なかった。
設定の上手さと説明の下手さ
ネタバレが出回る前に初日に鑑賞。
原作(ゲームらしい)は全く知らない。
事前情報はほぼ劇場で見た予告編のみ。
設定は本当に上手いと思う。まさにエッシャーのような出口のない地下鉄の通路を実写で再現するのには感動すら覚えた。
そして条件をクリアするごとに、おそらくゴールである8番出口に向かってカウントアップしていく案内板。
いやぁ、素晴らしい。
しかし、そのクリア条件が「異変を見逃さない」であり、その“異変”がなど、初見にはよく分かりにくく、途中で視点が“おじさん”や“子ども”に移ったりすると、そのあたりでこちらの処理能力のキャパを超えてしまう。
ミステリー(というかパズル?)ホラーなので謎が散りばめられているのは構わないが、前提条件がそもそも非現実的なのだから、もう少しだけ手ごころを加えて欲しかった😓
もしかすると、たまにある「神の視点から見る作り手は全てを分かっているので、観客からの視点が把握できない」というやつなのかもしれない。違ってたら申し訳ないが。
PS
ニノの喘息は何か意味があったのだろうか。
作中では分からなかったのだが…
某ゲームユーチューバー(ニコ動から)が好きなので。
今年は本当に映画に行けてない。。これは時間をつくって、色々ネタバレする前に!と思って公開日に見た。
テレビでも良かったかな?世にも奇妙な物語でよかったかも?
ラストもイマイチ、、。楽しみにしてただけにガッカリ。
オリキャラ同士の伏線も分からなかった。
オリジナルの部分の「なんで?」が回収されないまま終了〜〜!なぜ最初子供がおじさんといたのか、女子高生の時のモブのおじさんはどこに消えたのか、貝殻の意味とか。無限にある、、、
走ってくる透明人間出てこなかったし〜、大量の貼り紙も出てこなかった〜最後の最後までずっと暗い印象〜
個人的には8番出口のゲーム自体、不穏な感じより、ドタバタ笑える方がイメージ強いからそっち路線のほうが良かったな。愉快な恐怖、みたいな。主演は濱田岳くん。
映画としては星1つくらいだけど、
ゲームが映画になるなんてなんて私得!最高!!!!
冒頭の一人称視点は完全に没入感がありました。
チラズアート作品が大好きなのでそちらも是非映画にして欲しいです〜〜!!
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