8番出口のレビュー・感想・評価
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閉所恐怖症の方や、津波が苦手な方は要注意
閉所恐怖症の方や、津波が苦手な方は要注意。
当方、軽度の閉所恐怖症だが、終始狭い場所でのシーンのため、少し気分が悪くなった。
急な爆音効果音も相まって、心臓が🫀動悸したが、苦手な方は注意したほうがいいです。
鑑賞した劇場スクリーンは「8」ではなく「9」だった笑
もう少しギャグ寄りでも
ゲームはプレイ済み。
あのゲームをどう実写化するのか楽しみにしていましたが、ゲームから離れ過ぎずに映画としても成り立つラインで「上手く映画にしたな」という印象です。
特におじさんの背景が描かれたのは面白かったですね。
失敗するとあの世界に取り込まれてしまうんですね・・・。
でも、だとすると水に流された主人公も同じく取り込まれたはず。
と言うことは、最後に地上ではなく地下へ降りていき、オープニングと同じ場面に戻るところはバッドエンドなのか?
そして他の迷い人の前に「咳をするお兄さん」として繰り返し現れるのか・・・?
本人はそのことを気付いているのか・・・?
などと考えると、結構ホラーですね。
ただ「人生に迷った男が地下で迷う」というのはちょっと安直かな、と。
それに命の尊さ的なテーマを盛り込んだのも、なんだか無理やり説得力を持たせようとしているみたいで、蛇足っぽく思えてしまいました。
そのせいでシリアス寄りな内容になってしまい、ゲームで感じた「そりゃないよ笑」みたいなギャグっぽい雰囲気がまったくなかったのは残念。
タイル男とか、双子とか、出てほしかったな(HIKAKINの動画にはいたのに)。
いずれ配信されたらまた見るかもしれませんが、のんびり楽しく見たいときはゲーム実況を見るかな。
ちなみに、映画公開記念でゲームに異変が追加されてますよ!
最後で台無し
完全ネタバレです
ストーリーは正直ありきたりかつ薄いのだが、原作ゲームに全く物語が存在しなかった事を考えれば原作の雰囲気を損なわず映画として成立させるにはこのくらいにするしかなかったのだろうと思えるのでまあ及第点
ゲームにおいて終始正体不明だったオジサンにゲーム中の演出を絡めてキャラクター性を与えたのは個人的には良かったと思う
まあ視聴済みの人に向けた愚痴レビューなので内容の仔細については別にいいだろう
個人的にあのラストには納得がいかない
だってニノ演じる主人公はなんと『外に出ていない』のだ
8回正しい道順で進んだ後に現れたのは『乗り継ぎ用の下り階段』である
8番出口から『外に出ること』がルールだ
8番出口から『ループの外に出た』とでも言いたいのか?無理がある
外に出ずに乗り継いでそのまま地下鉄に乗ってしまい目的の駅に8番出口がなければ『8番出口から外に出ること』というルールを破ることになる
もう1回ループするか下手したらおじさんの二の舞になるとしか思えない
『ループのきっかけとなった出来事より前に戻る』というループもののお約束を絡めて冒頭と違う行動を取らせることで心の成長的なものを描きたかったのかもしれないが、はっきり言って大失敗であろう
ちなみに、原作では『8回正しい選択をしても異変の存在しないパターンを引き当てない限りループが続く』
そのため、『外に出ない=ループから抜け出すのに失敗した』と解釈することも一応可能であるが、ここで問題になるのが主人公が『地下鉄に乗ってしまうこと』
ループものの脱出後のお約束とも言えるループの切っ掛けが生まれる前(冒頭乗っていた電車にそもそも乗り込む所)へと戻っている訳だが、仮に電車内も含めてループしていると捉えた場合、電車内を舞台としたループに関しては原作には『8番のりば』という次回作が存在し、これが時間軸的には明確な前日譚として機能している為に話が変わってくる
例えば一見すると怒鳴る男の注意に向かったと思えるニノが『隣の車両に逃げただけ』だとすればそこから『8番のりば』が始まり、再び『8番出口』に繋がる無限ループとも言える構図になるからだ
とはいえ、あくまで『8番出口』の映画化である以上その可能性は低いだろう
最後さえなければ『物語のない原作を上手く映像化した佳作』くらいの評価だったが最後の最後に変な色気を出して滑った凡作であろう
不覚にもちょっと泣いた…思いのほか深い作品
ゲームはYouTubeの動画見たくらい、小説は未読。でも小学生の子どもが観たいと言うので、一緒に行ってきました。
こちらの
レビューの評価が低めだったので、あまり期待しないで観ようと思ってましたが…良かったよ。
これはゲームのコアなプレイヤー層であろう(多分だけど)独身男性より、子持ちの、親世代の方が刺さる内容だと思う。
だからレビュー分かれてるのかな。
映画館では結構広い年代の人が観に来てた印象。
水が押し寄せてきたシーンでの主人公の行動に、目頭が熱くなった。っていうか、泣いてた。
もう最近涙もろくていかん。
ラストの、皆が「見えてない」んじゃなく、あえて「見て見ぬふり」してる「異変」も、「見ないふり」するのやめようと、「向き合おう」とした主人公に胸が熱くなった。
喘息設定は緊迫感や不安感を高めるための必要な演出だったと思う。
あれ無かったら、元気な若者がバタバタ走り回る映画になって、全然違う雰囲気になってたんでは。
あと、ベタだけど
最初恋人に妊娠を告げられて、発作起こした時点で、彼は一度◯にかけて、あの世界に行っちゃったんじゃないかな。
だから階段を登っていったおじさんは「天国」に行って、階段を降りた主人公は「現世」に戻ってきた…みたいな。
違うかな?
男の子が1人光の方へ歩いていくシーンは「CUBE」を彷彿とさせた。
確かにあれで主人公と一緒に脱出しちゃったら、え、それでこの後、この子どーしよう…ってなっちゃうもんね。
とにかく準主役のおじさんの活躍にびっくりしたし、カメラワークや音楽やストーリーも私には結構刺さりましたよ。
川村元気さん、苦手意識あったんだけど、今作で印象変わりました。
90分短いと思ってたけど、満足感ある鑑賞体験でした。
エンドロールも、あそこでしんみり系にするの違うだろうし、ちょっとじんわりしちゃってた気持ちをアゲて、
よし!行くか!、って映画館をあとに出来た。
まだまだ暑いけど
秋のはじめに観れてよかった映画です。
原作通りの部分とオリジナル要素が混ざった時、どう感じるか
原作は、なんの前触れもなく通路に立っていて、疑心暗鬼になりながら脱出を図るシンプルなゲーム。そこにストーリーはおろか人物の詳細なんて描かれていない。
そういう意味で、これにストーリー加えるとどうなるのか期待と不安はあった。
結果的にすごく面白い!って言うわけでもなく、つまらないわけでもなく。
オムニバス形式のロードムービーのような、それでいて原作以上のホラー味があっていろいろ混ざっている作品な印象。
ループする閉鎖的で無機質な通路は、原作ならただの道に過ぎないのに、映画では自分自身を見つめ直す啓発的な存在に仕上がっている。
ある種"過去"に囚われた男2人が、それぞれ出口に進もうとする時に"今"を見るしか出来ないのか、"未来"を見ようとする描写が対比されているのは良い。
どちらも共通で子供と共にするが、子供に対する対応が異なっているのも対比として描かれていている。
ところで、迷う男の喘息持ちの設定が途中でどっかいった?
観る価値なし
ここ何年かで、ここまでつまらないと感じた映画は無かった。
考えさせられたり、感動したりも、ドキドキもなく、前半は同じ地下の場面が延々と続くだけ。
何回も喘息発作を起こす主人公が喘息の発作を抑える吸入器をリュックごと置きざりにしてどうなるんだろうと思ってたら、そのあとは1回も発作をが起こらず、この設定はなんの意味があるの?
真っ暗になった場面では、耳や鼻や口が体についているネズミが出てきてホラー感出してたけどこれはどういう意味?
地下に大量の泥水が押し寄せてくる場面では、泥水が来る前に異様な音がして明らかに異常なのにすぐ戻らずにその場にとどまるのはなぜ?
イライラしながら観てました。
一緒に行った妻は途中で寝たと言ってたし、私は途中で帰ろうかと思うくらいの内容でした。
ニノのファンや原作のファンには申し訳ないが、とにかくつまらない映画でした。
異変を見逃さないこと。
歩く男は最後子供と一緒に考えなかった。
迷う男は最後子供を助けた。
地獄、煉獄の中で決意を固め、前を向き、生まれ変わると8番出口は現れるのかもしれませんね。
あまりにも安上がり
元ネタを知らない状態で鑑賞。
最初は、脱出ゲームのような、主人公目線のカメラアングルが新鮮に感じたが、長い。目線が常に揺れていて気持ち悪くなる。
ゲームのクリア条件を知らなかったので、飲み込みの早い主人公に驚くばかり。
それにしても投げ捨てたリュックや吸入器?はなくても大丈夫?喘息の設定は必要???
ずっと同じシーンでの撮影のため、さすがに飽きる…もう少し場面を変えるなどアレンジできなかったものか…
おじさんのターンの後、さすがにちょっと寝そうになった。おじさんのターンは、おじさんが人間だった頃という驚きの展開で良かった。あの女子高生不気味だったな…(褒めてる)
小松菜奈の彼氏にニノは年上すぎやしないかなあ。もう少し歳の近い俳優(女優)にしたらいいのに…小松菜奈が派遣の年上のニノの元カノっていう設定無茶過ぎる…
1時間半の映画でこんなに長いと感じるとは思わなかったな…
少年役の子は可愛かった。
苦手かも。
漫才で何度も同じ展開をするネタありますよね。
アレ、苦手なんです。
イライラして。
今回の映画も「ゲーム原作」くらいの知識がなく鑑賞したので、とにかくおじさんのパートがくるまで苦痛で苦痛で、前の席にずっとしゃべってる子供がいたせいもあり、退席したくて仕方なくなりました。
こんなこと初めてです。
気になったことをいくつか。
妊娠したなんて重大なこと、電話で、さらにこれから出勤する人に話すか?
かなり重い喘息みたいだけど、なぜポケットに入れないでリュックに入れるのか。せめて、リュックのポケットにいれようよ。スマホはすぐにでるのに。
吸入薬が途中でなくなって、「早くここから出ないと危険だ!」って思ってあせる展開があるかと思ったけど、なかった……。
証明写真機の横に毛布があって、くるまってる誰かがいるのかと思ったら関係なかった……。
ゲームを知らないだけにこの世界がなんなのかはわからなかったけど、冒頭のスマホ操作で人の耳がついたネズミの画像とか出てきたから、それとかの印象や妊娠に対する迷いなどで頭の中がこんがらがった主人公の思考の中で生み出された妄想?かなぁとか思ったけど、連れいわく「それだとおじさん視点が説明つかないじゃない?」とのこと。
たしかに。
まぁ、そこのとこは深く考える必要ないのですかね。
あの冒頭のスマホ画像はヒントっぽいので、もう一回ゆっくりみたいけど、映画をもう一回見るほどじゃないかなぁ。
ボレロの音楽が世界観を盛り上げていて、そこはすごくよかったです。
ゲームをやってたらもっと楽しかったのかな。
ホラー感は軽め。
ゲームはしたことない。
流行語になったから「なんだろう?」と、YouTubeの動画をちょろっと見ただけでした。
最初、映画化の話を見た時は、「映画になるの?」と疑ってましたが、映画になりましたね〜
ホラーは苦手なので、私にはこのぐらいのホラー感がちょうどよかったです。
でも、本当にホラーを求める人には、物足りないかもしれません。
多重のエンドレスループが描かれている。
日常生活のループ
地下道のループ
未来とのループ
そこに同じフレーズを繰り返しながら大きくなるボレロがマッチしている。
同じ毎日でいいのか?
思考を停止して過ごしている日々と、この無限ループと、何が違うのか?
この無限ループを抜けて外に出た方が本当に幸せか?
周りに関心を向けていないから、この無限空間に入ったこともすぐには気づかない。
これは、現代人の周りへの無関心に対する風刺なのか、はたまた警告なのか。
ゲームを経験した人だと、もっとループ感があっても良かったと思う人がいるかもしれない。
何度も0に戻される絶望感をもっと味わえてもよかったかもしれない。
プラスされたエピソードを削ぎ落とし、脱出不能のホラー感を存分に出す方法もあっただろうと思うけど、「ストーリーのある映画」にしたかったのだろうか。
「おじさん」の再現度は高い。
キャストに上がったときにVIVANTの人だと知ったけど、「本物いたー」と思った(笑)
歩く姿勢から、立ち止まって携帯を見る首の角度まで、動画でみたままの姿でした。
あまりにリピートが完璧なので、だんだんおじさんが風景の一つになっていくのもすごいなぁと思った。
個人的には、主人公の喘息の描写は苦手でした。
吸入器入りのリュック捨てちゃって、死なないかな?と心配になった。
後半は喘息は関係なくなったので、あの前半の息苦しさはなんだったのだろう、と思った。
話題を追いつつ、軽めのホラーを観たい人に良いと思います。
なんだかなぁ
ゲームは異変全部見つけるくらいやりました。単調ながらも間違い探しのようで面白かったので映画はどんな感じになるんだろうと楽しみにしていて初日に観に行きましたが…なんだかなぁ。
主人公は喘息持ち?ストレス性?素人なのでよく分からないですがあんなに吸引器をガンガン使用って良いんですかね…
役者さん達の演技は良かったと思いますがストーリー自体がなんだか鬱々モゴモゴしていて煮え切らない。最後は男が父になる成長を描いているんだろうけどそれまでが長ったらしい。仕事も派遣で、別れた彼女が妊娠してて、それでも決められなくて…って最初の方からイライラしちゃった。やることやってるのに、決められないんだ。
閉鎖空間、繰り返し、人じゃなくなっていく怖さがあったような無かったような…一番怖かったのはジャンプスケアのコインロッカーです。予告にも確かありましたね。
テーマソングと一緒でずーーっとボレロ。同じ旋律の繰り返し。でも、ボレロを意識するなら最後にもう少し驚きや感動が欲しかったな。期待しすぎたみたい。
8番出口は人生の迷いの隠喩
あのゲームが映画になってどうなるのかと期待半分に見に行きましたが、想像を超える内容に大満足してしまいました!
迷ったら保留する性格の主人公が「決断しなくてはいけない状況」に立たされて、おかしなループ世界に迷い込む。そこは自分で考えて答えを選択しなくてはいけない世界で、、、
歩く男として登場したおじさんは、迷い続けた主人公の歳を取った姿なのか別人なのかは解釈の難しいところですが、考えるコトを放棄した存在というコトなのでしょう。
彼も優しい性格な分、可哀想と感じてしまいます。
おかしな世界は、間違った選択によって後悔している未来と繋がっている様にも解釈出来ますが、僕は主人公がいろいろな可能性を想像して悩んでいるように感じました。
選択肢で明確に間違いと正解があったのは、彼自身が悩みの答えがはっきりしていて一歩勇気を踏み出せない状況で迷っている体裁をとっていたのでしょう。
その結果、決断力のある人間に成長出来た主人公に直前の後悔(電車で注意出来なかった事)をやり直す機会を神様が与えてくれました。というラストなのではないでしょうか
BGMが同じフレーズを繰り返すボレロを起用した事もこの映画に合っていて素晴らしいです。
人生はあまり変化のない日常の繰り返しかもしれませんが、小さな変化を見逃さない様に考えて生きていかないと歩くおじさんと同じになってしまう。後悔しない人生を送る様にといったメッセージを感じました。
もっとホラーっぽいかと思ったけど
同じ絵が繰り返されるのは分かってはいたが。
ちょっとオリジナルな部分もあったのは良かった
男の子はなんなんっていう
ゲームオーバーというか死亡して最初からみたいなのが無いのが残念
人それぞれに8番出口
思ってたより面白かった。
ボレロの楽曲の力もあるけど、まあ、そういう内容だしね。
ある意味最後が一番ドキドキしたかな、あれで主人公が成長してなければこの映画の意味すらないからw
あと同行者がわかってなかったから言ってみるけど、海のシーンはあの子供の記憶だと思う。だって「迷う男」はそれすら知らないから。一緒にいたとしても「歩く男」のように同じ体験をしてるとは限らない。
子供は濡れてるけど迷う男は濡れてないしね。
ディテールを読みとれないとこの話はつまらないだろうなーとは思う。
あ、「OLD」みたいな俯瞰の海岸の波描写はどうかと思うな。そういうとこでパクられても…😅
これは酷い
めちゃめちゃ期待して行きましたが、つまらないループの数珠繋ぎで、ニノの映画にハズレなしと思ってましたが、残念な作品でした。別れた彼女が妊娠していたことと、それを自覚させるための試練みたいな2時間なのだとしたら、陳腐以外なにものでもないです。
そんな道徳じみたストーリーは全く不要。
『8番出口』というならば、そこにフォーカスして全力で作り込んでほしかったです。エンドロールによく見る名前をみて、一連の作品に通底するあさはかさを納得しました。
よく映画にしたなーと素直に驚いた
元ネタのゲーム自体が下手すると15分で終わってしまうような無限ループモノなので、ストーリー自体はともかくとして、ニノさんとあやしーオジ様にひたすら注目!と言った感じですね。
その点について見れば、まぁ期待通りかも?
ストーリーは良く考えたなぁと素直に感心した。
ホラー要素も内容によっては、少し前から上映してるやつよりも、こわって思うところもあったかなー。キーになる子との伏線は見え見えとはいいつつ応援したくなる気持ちに慣れたしー。
おそらくこの映画、子供から観たいーって言われるご家庭多いかと思うけど、精神衛生に問題あるようなもはないので安心して行っていただいて大丈夫そーですよ?ただし、個人的にはわざわざIMAXで観る必要はないかな?と思ったかも(笑)
あ、そういえばエンディングで、え?あの人出てたん?というのあったんだけど、ぜっんぜん気づかなかったぁ!(•ᴗ•; )
間違い探し
二宮和也を広告塔にした賑やかし映画と思っておりましたが、いい意味で期待を裏切られました。
まず、雰囲気づくりが非常に良かったです。背景音楽の使い方(特に無音)、主人公の設定(呼吸器系の疾患による呼吸の乱れやそれに伴う薬剤の投入)といった一連の動きが地下道という狭所に幽閉されたと言える閉塞感をより際立たせておりました。
また、カメラワークも非常に一品でした。冒頭の一人称視点→主人公の周りを取り囲むようなカメラアングルは電車通勤の日常から異質な地下道への推移を没入感を与えてくれました。その後も、主人公と観客の視点の相対的な関係がホラー映画なだけあってよく練られおり、常に緊張感を感じるものでした。
物語についても、冒頭の電車内で赤子に対する心無い風当たりを見てみようした行為に続いて、別れるはずの恋人の妊娠をきっかけに揺れ動く主人公、赤子がモチーフの異変/謎の子供との出会い。といった、父親になれるのか?という選択の葛藤が根底にある展開にも心打たれました。中盤から登場した子供についても主人公の過去なのか?未来の子供なのか?主人公の選択によって生まれるはずのなかった別の可能世界の子供なのか?なぜこの迷宮に迷い込みんだのか?...という様々な可能性が渦巻き、個人的には最後まで釈然としませんでしたが、ワクワクしながら楽しめました。また、海辺のシーンで「何が正解か分からないし、引き返すことも出来ない人生」と「何が異変(間違い)か分からない上に間違えると振り出しに戻ってしまう迷路」という一見真逆に見えて共通する煉獄性のようなものを非常に上手くあぶりだしている点が、この映画を単なるインディーズの短いゲームの原作の劇場版にたらしめていない点と思いました。真偽や本編後の主人公達の帰結はさておき、主人公が人生や過去の選択と向き合い、最後には少なくとも前進することが出来たというラストシーンは良かったと思いました。
(濁流イベント前後の地下道の描写から、子供は主人公の未来の子供で、過去の主人公が将来来る厄災から助け/また主人公は子供から助けられたのではないか?と思いました...)
全体として、原作であるゲームの特徴をしっかりと根底に置いていたことも非常に好感が持てました。ちゃんとゲームをプレイした者が知っている「間違い探し」を各所にちりばめてくれる他、序盤の訳も分からずにループしてしまったり、中盤の「異変」を見つけられずに今までの努力が水泡に帰して0番出口へ戻ってしまう様子は、正にこのゲームをプレイしたものが陥るうるパターンそのもの!ストーリーと同時に元々ゲームが持っているエンタメ性をきちんと観客が楽しめるようにしている仕掛けは素晴らしいです。また、クスっと笑える観客目線のツッコミを息抜き的に配置してくれたことも好感です。
もう川村元気さんは自分で脚本、監督で良いのではないか?
良かったです。この90分強で脚本が上手くまとまっている。長尺でダラダラするでなく時間の使い方が観ていて飽きさせないので、上手く作り込んだと感じました。
出口が8番で0、1、2と進んで行けばすぐに終わるかと思えば、0に何回か戻されてみて時間が掛かったり、同じ異常ポイントは少ししかなく、今度は何がとワクワクさせられた。
最後、時間が戻っていて…。主人公はちょっと性格が◯◯になったというエンディングも気に入りました。
無限ループからネクストステージへ
改めてニノの人気に驚かされた。
公開されたばかりとは言え、朝一だったのに満員。今年2度目の一番前の席で見たよ。
『鬼滅の刃』の連続首位を阻止出来るかまだ分からないが、全国でも“8”億円のOP成績が見込める大ヒットスタート。
“コナン君”でもない限り名前だけで観客を呼ぶのがなかなか難しい昨今、ニノは稀有なマネーメイキング・スターの一人。
本作の人気と話題はニノだけじゃない。
あの予告編の巧さ。ありゃあ気にもなるし、見たくもなる。
一見、何処にでもありそうな地下駅構内。
だが、一歩そこに足を踏み入れたら…。
同じ通路が延々続く。無限ループ。
抜け出す手段を見つけ、脱出しようとするが…。
昔、『スーパーマリオブラザーズ』でこんな無限ループ面あったね。4‐4と7‐4と最終ステージの8‐4だったね。今でも正しい道順覚えてる。何だか見ながらそれを思い出した。
こんなゲームあったら面白そう…と思ったら、同名ゲームが原作。ちなみにそのゲームについては…いつもながら。
親子や小中学生の客が多かったのは、そのゲーム人気だったのか。
ゲームはループ空間からの脱出のシチュエーションものらしく、ストーリーはナシ。
ストーリーが無いものをどうストーリー性が求められる映画にするか…?
ゲームの設定を活かしつつ、ニノ演じる主人公の男に恋人との不和関係や持病の喘息設定を持たせ、より脱出を望むシンプルながらもストレートな動機(ストーリー)になった。
賛否両論が多かったのでちょいハードル下げての鑑賞だったが、全くのゲームノープレイヤーとしては、この設定を思ってた以上に面白く見れた。
ルール。一、異変を見逃さない事。一、異変を見つけたら引き返す事。一、異変が無かったら引き返さない事。一、8番出口から出る事。
最初は何のこっちゃ。でも幾度もループする内に、このルールをしっかり頭に叩き込み。
ポスターの画像や文字は違ってないか、ドアの数は合っているか、天井の掲示板にもよ~く目を凝らし。だけど、逆さまの“8”には気付かなかった~!
様々なトラップも。コインロッカーから赤ちゃんの泣き声、突然真っ暗、不気味な実験用ネズミ、『シャイニング』のような濁流…。
ゴールを思わせる光や雑踏、思わぬ人物…。これらはズルい!
5番6番まで来て、ミスって、また0番からやり直しの絶望感…。
“8”は見方を変えれば“∞”。
レベルがどんどん上がっていくのはゲームあるある。
見てるこちらも主人公と一緒になってループに閉じ込められた錯覚に陥る映像技術、特に長回しのような見せ方は見事。
川村元気は監督前作『百花』で、原田美枝子演じる母親が認知症で記憶がループするシーンでもこの手法を用い、これをさらに活かせる題材を探していた時、原作のゲームを知ったという。
無機質ながらリアリティーのある美術。
効果的かつ印象的な音響。
VFXや編集も巧み。
劇場大スクリーンで聞くボレロ。この名曲は本当に映画に合う!
シンプルに見えて凝った技術が散りばめられた労作。
個人的には川村元気の監督作ではベスト。
似たようなシチュエーションが続くので人によっては飽きてしまうかもしれないが、飽きさせない為に、見る者を引き込ませる魅力と実力を持っている事が必須。なるほど、ニノは適任。
キャストは少なく、ニノ以外で名のある役者は小松菜奈くらい。だけど、ちょい役。
ニノが出ずっぱりと思ったら、同じ“プレイヤー”は2人いた!
モブキャラかと思った“歩くおじさん”。後半まさかの…!
前半は素敵な不気味な笑顔を見せ、後半は人間味たっぷり。
主に舞台で活躍し、ニノとは話題を集めたTVドラマ『VIVANT』繋がりの河内大和。
本作でまたまた強烈インパクトで注目される事は必至。これからさらに売れるだろうね。
同じくモブキャラと思った“少年”。ニノ視点、おじさん視点、少年視点の三幕構成、それぞれが交錯するのもユニークな作り。
無口な少年。が、鋭い観察眼。ゲームで言う所の“お助けキャラ”のような。
実は少年は…。
このループ空間では“時”も混雑しているのか…? 時に一定の流れは無く、幾つもの時空が入り乱れている…というのを聞いた事がある。
この子役も好演。あの“女子高生”も怖演。
EDクレジットでボレロに聞き惚れていたら、“SPECIAL THANKS”として3人のビッグネーム監督にびっくり!
各々、川村元気やニノと繋がりあり。
川村元気に演出などアドバイスしたという。
入り口はホラー。
出口は…。
恋人との関係緩和、二人で歩むであろうこれから。
開幕シーン。泣く赤ちゃんを抱える母親に怒鳴るサラリーマン。
スマホをいじって無視を決め込む周りと同じだった。
ラストシーン。同シチュエーション。
悩んだ末に…。
夏の終わりに思わぬ拾い物。
無限ループの難ゲームをクリアし、自分のネクストステージへ。
万人受けはしないかも
序盤の電車でのシーンはとてもリアルで、かなりハイクオリティーだったと思う。そこからの
ニノが異変に気づかずに進んでいくのを第三者視点で見るのは、YouTuberの初見実況を見ている気分で、良い考え方だと感じた。全体を見てもニノの演技を見て「確かになぁ」と感じる場面が多々あった。おじさん役の河内大和さんの演技が特に印象に残って役にベストマッチしていた。
思ったことがあるとしたら、もっと他の種類の異変が見たかった。タイルマン(?)のやつだったり一番楽しみにしてた双子の異変がなかったのは少し寂しかった。他にもビックリ要素はあると思ってたけどちょっと思ってたのと違うかった。ネズミのシーンなんかは、苦手な人はいるだろうなと思いながら見ていた。だいたい実写化するとアンチはいくらでも湧いてくると思うけど自分的にはそこまで悪くなかったと思う。迷っていても、見る価値はあると思う。
全314件中、181~200件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。