8番出口のレビュー・感想・評価
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失つたものを求めて
映画は監督がテーマを投げかけ見る人はその解釈に頭を悩ますもの。この映画もそう、しかし相当分かりやすい投げかけであり、見た人のほとんどはそのテーマを理解できるのではないか。この映画、特に都会に住む人に見てほしい。自分はあの無言で歩き続ける男と同じではないのか、するとどうやれば自分の8番出口にだどりつき、失くしたものを取り戻せるのか?。子供が二宮にあげたお守りが示唆しているのだろう。ジャンルは違うが養老孟司氏が良く話をしていることとの共通性を感じた。脳が考え必要なものしかない都会に暮らし人が失っていくもの......。あなたはすでに失ってないですか?、幸運にもそれに気づいたら、それを取り戻しませんか?。これは単純なホラー、サスペンス映画ではありません。
予備知識なくこのタイトルに誘われ見た、誰でも出口には何かあるのだろうと考えるもの。不気味な無言歩き男の役者は掘り出し者。総じて良品の映画と思います。
中途半端かも
8番出口を下りる
おもしろくなかった
あくまでライトな大人向け。
主演がニノ?
監督が川村元気?
人気ゲームが題材?
カンヌで喝采?
どーせ、話題性だけで観客に媚びた映画なんでしょ?
そんな、何の根拠もない「誹謗中傷」気味のスタンスでいた私。
当然、劇場での鑑賞はスルーの方向で予定していたが、どうも私の周りの映画好きからは好評を得ている様なので、重い腰を上げてみた。
いやいや、どーしてどーして。
ちゃんと楽しめる映画でございました。
冒頭、ゲーム上では「自分」だったあの主人公が「嵐のニノ」となり、物語上の設定が与えられたワケだが、私はその設定に感情移入しにくかった分、途中で主観が入れ替わった辺りはすごく楽めた。
この地下道でのループからの脱出が本当に幸せな行為なのか、現実という煉獄に戻るだけでは?という問いかけも、日雇い派遣の主人公より、会社員然としたあの男性の方が当然説得力があるし。
また「ここ曲がったら、壁の数字が増えてる…はず…だよな?」という疑心暗鬼のドキドキというゲーム由来の楽しみも堪能できた。
YouTuberたちによる実況配信で劇的に認知度を上げたことがこの人気の要因だと考えれば、ターゲットは小中高校生といった若年層を中心に、その親世代を含めた広い範囲になる。
でも、このシュールなゲーム内容を映画にすれば、どうしても「尖った」作品にならざるを得ない。
結果、現実に完成した作品自体はすごく尖った部分もありながら、すごく大衆的(悪く言えば「古くさい」「使い古された」)な部分も併せ持つ、微妙なバランスの出来上がりになっていた。
そこが気になるといえば気になる。
あのラストも、「そりゃ、そうなるよね」と受け入れながらも、「主人公の成長、あっぱれ!」という人もいれば「あれ?ヒネリなし?」という人もいるだろう。
その辺りの、「安定の着地」を受け入れるか否かという感想の差はしょうがないんだろうな。
ただし、明らかに「ホラー」に分類されるこの映画を、こういう広いターゲットに向けて宣伝した功罪は、間違いなく劇場の客層にも影響していて、私の観た日曜日朝イチ上映回は、結構な数の小さなお子さん(小学校低学年)連れがおられたが、映画の途中で退席される家族も複数見られた。
ホラー演出・津波表現・望まぬ妊娠・父になる覚悟・繰り越される日常という地獄…
どう考えても子供向けではない演出が繰り広げられるこの作品に、説明なしで子供たちを劇場へ誘い込んだ責任は軽くはない。
おそらく良くも悪くも「こんな映画とは思わなかった」という方も多かっただろう。
ただ、「8番出口」という不条理なゲームの世界観を、挑戦的に物語化したことは評価されるべきだし、大人が楽しめる作品であることも事実。
平均の★評価はどうしても低くなってしまうのは、こういう作品をこういう売り方で拡散させた以上、仕方のないことだし、それでも興行収入は「大ヒット」であれば、それにケチつけるのもおかしな話だし、この数年の洋画のパワー不足の中では頼もしいことだと思っている。
大袈裟ではあるが、いろんな意味でのチャレンジが、一つの結果を生んだという実例として面白い。
考えるな、感じろ? 自分は楽しめた
予告での「おじさん」「おじさん」「おじさん」のキモ怖さの中にある可笑しみとボレロの音楽に惹かれて鑑賞決定
絶対『不条理で中身がない』作品に違いないとは思ったが、まあ時間も短いし、受けの芝居が抜群の二宮和也が主演なら退屈はしないだろうと。ゲーム原作である事も直前に知り、ますます覚悟を決める(笑)
ただ、ホラー強度激弱なのでそれだけが気掛かりだったのだが、それほどホラーテイストは高くなかった(一回音で脅かされたのと、キモい映像はあったけど…ただの怖がらせではないかな…と)
結論から言えば、面白かった。ラストも後味の悪いものではなく、自分としては楽しめたし良かった。中身もあった(笑)
ただ、繰り返しに耐えられない人、事象に意味付けを求める人にはお薦め出来ないかな。(いや、深読みすれば意味は見出だせるけど)
作品世界に取り敢えず飛び込もう、没入上等という人向け。
あと、逆に当日料金二千円払うからには2時間はたっぷり楽しませて!という人の中には物足りないと感じる人もいるかも。
そういう手があったか
なんだ結構面白いじゃない!見てよかったよ
監督としての手腕は微妙
原作はゲーム未プレイ、実況動画を見たぐらい。
無限ループもの、ワンシチュエーションものとしては
秀作のタイトル。映画のネタとしても面白いハズ。
二宮和也配役したのも◯
と、ここまではプロデュース力なわけで
中身は、というと…
まぁ、ゲームをなぞるだけじゃダメなのはわかる。
そこに人間ドラマを盛り込んで…というのはわかる。
監督は製作にあたってキヨ。さんの実況動画を参考にしたらしいが…
喘息の設定、最初子供が全く喋らないこと
ネズミのシーンだけグロさに特化してるなど…
盛り込む要素が矛盾だったり蛇足だったり
脚本協力に二宮和也とあったので、
ゲーム好きな彼のアイデアも盛り込まれたのだろうが
まとまったといえば、形にはなったが
どうもB級映画のままでよかったものを
ちょっと背伸びしようとした感が否めない。
自ら監督をせず、そのプロデュース力と見抜く目で
誰かしら監督を連れてきて撮ったほうが
良かったのでは?と思う。
全部中途半端
川村元気の書き下ろしを読まないと
全体像が分からない。
いろいろ端折り過ぎ。
だったら時間を長くして補完すれば
もう少しわかりやすくなったと思う。
主人公が踏ん切りがつかない、
なあなあで生きている自分に
向き合うストーリーで、
それを地下通路の無限ループで
表現している。
最後、前向きな終わり方で人は変われる!
を描いているがそんなのゴマンと
あるんだからこの映画で表現しなくてもええ。
変にドラマ性をもたせたからすごく中途半端。
ループする恐さ、異様さは伝わるが
ホラー全振りして二宮の演技力に
賭けた方がいい。
二宮が脚本協力しているが
どこの部分に関わっているのか知りたい。
エンドロールが見づらい。
話題のゲームのふんどしの名を借りた
わりには肩透かし感が否めない。
約19・2秒くらいで読める、8番出口の感想
またまた、間が空いてしまいました。
私の拙い映画レビューを覗きに来て頂きありがとうございます。
結論から言うと面白いです。それで周りにこの映画の話しをするんですね。
【異変その1】
6人に話したんですが、その返答が全部一緒!それはね・・・
ゲームはやってないけど、ゲーム実況で知ってるよ!
えっ!?ゲーム実況ってみんな見てるんですか?私は全然無知無知カタツムリだよ。
私はほぼほぼ、生き物系しか見ないんですよ。例えば、台湾の喋るワンコとニャンコとか、ハスキーの朝礼終礼とか、ドヤ顔でポーズを決めるインコとか・・・
それでこの映画を観てから、ゲーム実況を見てみたんですね。
いやあ、凄い数だねえ。有名人も沢山。エガちゃん、かまいたちさん、ヒカキンさん、どれも面白い。
一番は元日向坂の丹生ちゃんかなあ。スクリーミングクイーンだよ。マネージャーさんが悲鳴でびびってるんだよ。VRで初見だからかな。
いやあ、前知識なしでこのゲームをプレイした人が羨ましいね。
7番出口まで行って、異変を見落として最初からかよ!ちっくしょー‼️
小梅太夫かよ‼️
いやいや、それも楽しいんだろうな。
話しは変わるんですがね、元ネタの半蔵門線の清澄白河駅に行ったんですよ。予告編で気になって。散歩コースだしロケ地巡りも好きだからね。でもゲームの元ネタだけど、ロケ地じゃねえんだよ!
【異変その2】
仕方なく清澄庭園に行ったんですね。炎天下。帰り際入り口にミスト発見。下には岩、そこになんとミツバチが沢山いる!ハチ好きの私にはわかりました。彼女達は水を吸って巣に帰る。それを妹たちに掛けて、羽を震わす。つまり気化熱をで王国を守っているんですね。泣きそう。
えっ?蜂について詳しいって?何しろ、私は・・・
蟲の呼吸の使い手だからね!テヘペロ!
嘘つくなよ‼️
ごめんなさいねえ。全然無視無視かたつむりして下さい。
それで半蔵門線に乗って錦糸町の映画館に行きました。
結構な、客入りだよ。8割位。若い方多数。
【異変その3】
私の隣は女子高生の二人組、映画が始まる前から喋ってるんだよ。ずっと。いやな予感。そして映画泥棒のあたりで・・・
シャカシャカシャカシャカ!
ポップコーンのフレーバーを混ぜていやがる‼️
いやな予感は的中!大迷惑!
(わかる人いますか?)
【異変その3】
ところが、なんと上映が始まるとピタリとお喋りが止まった!ポップコーンの咀嚼音もなし!全集中で観ていやがる‼️
【異変その4】
その女子高生が上映後に言った一言。
泣いた
えーどこで?わからん!でもその子たち、良い子だね。濡れ衣だった。謝ります。
ごめんね、ごめんねー
【異変その5】
いつになったら映画の感想になるんだよ‼️
毀誉褒貶があっても、私はこの映画を支持する。個人的に脱出劇が大好物だからね。思い返せば名画座で「砂の女」を見た事があったんですね。中学生の頃。よくわからなかったんですが、何故か感銘を受けたんですよ。そこから脱出劇は沢山観ました。ささやかな自慢は「CUBE」を劇場で観た事。当時六本木でしかやってなかったんですよ。六本木なんて行かないっす。ビビリ大木だから。
いやあ、面白かったサスペンスって言うより不条理劇としてね。続きのは正直クソです。説明とかオチとかいらねえんだよ‼️
本作も不条理劇なんだよね。つまりは地下道は日常、そこに「異変」があったりなかったり、哲学的であったりする.オチとか大団円とかカタルシスとかを求める方にはオススメしない。
ニノは根っからのゲーマー。企画にも参加してる。
芸は身を助く、ゲーマーも身を助く。
大してうまくねえよ‼️
これってシンプルな話しなんで海外でも共感を呼びそう。いや呼ぶな。
効果音も良いな。靴音が響くような設計ね。あとねボレロがね、すげえよ!16小節の主旋律が二つしない。それの繰り返しなんだけど飽きない。オーケストレーションが神。二つの意味がある。迷路を延々と彷徨っている感じと日常そのもの。選曲された方も神。
おまけのコーナー
【異変その6】
10日位前の事です。夜寝ようかと思ったんですが、部屋に何かが飛んでいる。蛾かな?いや違う!なんと・・・
コウモリだよ‼️
もうパニック全開だよ。涙がキラリだよ。私の部屋はゴッサムシティじゃねえよゴッタニシティだよ。
なんとか優しく捕まえました。物凄く小さくて異常に軽い。ところがなんとピクリとも動かない。仕方がないんで隣の家の室外機の上に置いて逃げました。
でも気になって30分後に見に行ったら、いなかった。気絶してたんだね。あー良かった。
あれ?まだ読んでいるんですか?19・2秒じゃないって?いいんです。このレビュー自体が異変だから。
とったらかっていてごめんなさい。ふざけてごめんなさい。お付き合い頂きありがとうございました。
映像としての技術力が光る作品
8番出口は、私の朝の掃除にもあった
映画『8番出口』を観ながら、ふと自分の体験が重なった。
ある朝、いつものようにペットの糞を掃除していたとき、そこに糸状の虫を見つけた。普段なら惰性で済ませてしまうルーチン作業のひとつだが、その違和感を見逃さなかったことで病院に行き、薬をもらい、大事に至らずに済んだ。もし気づかずにいたら、近い未来に深刻な事態を招いていたかもしれない。
この経験は、映画の主人公が「ループ空間」で異変を感知しなければ先に進めない構造と重なって見えた。家庭や仕事といった日常は、一見すると同じことの繰り返し=ループのように思える。その中で小さな異変をキャッチし、そこから行動できるかどうかが未来を変える鍵になる。
『8番出口』は、ただの不条理ホラーやサスペンスにとどまらない。観客に「あなたは日常のループの中で異変に気づけるか?」と問いかけてくる作品だ。私にとってその問いは、あの朝の掃除と同じくらいリアルなものだった。
日常の異変を見逃さず、次の出口へと進む勇気を持つこと。その重要性を、映画は強烈に刻みつけてくれた。
わざわざ観る程の映画ではありません。
余白の解釈を観客に委ねた映画の一つ
私はハマりました。個人的に最近観た映画の中で上位ランクイン。そして、これまでのレビューを見るとハマらなかった人が一定数いることは事実だと思います。
私自身は原作ゲームはプレイしてなくて、ゲーム実況や解説動画を数本みた程度。特に二宮さんのファンでもありません。ゲームを知ってるひとか二宮さんのファンだから面白いのではないかとの分析が多いですが、自分には当てはまりません。
あの通路がなんだったのかとか、そんな答えは最後までありませんが、観客が想像できるだけの示唆は作中で十分になされています。ちゃんとカタルシスのある終わり方もしています。
はっきりとした説明がなく、観客の想像力に委ねるタイプの作品への許容度により評価が別れるのではないかと思いました。
タイプは違いますが「遠い山なみの光」がだめな人はこれもダメなのかも。
深く見れば深く浅く見れば浅い
全559件中、61~80件目を表示
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