8番出口のレビュー・感想・評価
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映画に何を求めるかで評価が変わりそう
元のストーリーがあるわけではない単調なゲームから、よくここまでストーリーを作りあげ、映画的なエンタメ性を組み込んだなと、監督の発想力がすごいと思った。
始終不気味な雰囲気を視覚的にも聴覚的にも感じさせ、地下鉄通路という閉塞感と、主人公が喘息もちという設定からの息苦しさで、見ているこちら側も呼吸が浅くなり息苦しさを感じる。この没入感はとてもおもしろい。
しかし映画が進むにつれて、主人公はどんどん焦ってパニックになったり、無気力になったりしていくのに対して、見ている自分はどんどんハラハラ感が薄まり、息苦しさも無くなり、むしろ変わらない環境に慣れてしまい冷静になっていってしまった。なんなら、わかりやすい異変なのにも関わらず、鈍感に動く主人公たちにモヤモヤしてしまった。
メッセージ性もわかる。主人公の人生の迷いを無限の地下鉄通路と合わさっているのもわかる。
しかし私は主人公の悩みがどうも個人的に共感ができなかった。共感できる人も多いとは思うけど、あの彼女との短い電話のやりとりだけでは、主人公の悩みや葛藤に寄り添って見ることができなかった。なんだかすごく男性的な視点だなと感じてしまった。
全体的にシチュエーションパニックに少し繊細さとドラマチックさをを入れましたみたいな感じなのだが、なんとなく日本より海外の方がウケが良さそうな作品だと思う。
ゲームが人気なこともあり、小さな子供たちも何人も見にきていたけれど、一応ジャンルはホラーなので、大きな音や、驚かしてくる系が苦手な方、途中津波の描写もあるので津波にトラウマがある方は注意が必要。
また冒頭は主人公の視界で進むので、三半規管が弱い人は見ていて多少酔ってしまうかも。
ゲームから広げた世界観という点は大変興味深くおもしろいと思ったけれど、ゲームからということがなかったら映画的には面白かったかと考えると今ひとつという、評価がなかなか難しい作品だった。
日常に潜む“異常”を歩く。心理を抉る90分🎬
見慣れた街の風景に、ひとつだけ違う“何か”がある。その違和感は、歩を進めるほどに膨らみ、やがて世界そのものが崩れ始める。
本作品は派手な恐怖ではなく、心理をえぐる静かな狂気に満ちている。まるで都市伝説のような不気味さに、最後まで目が離せない。
SNSで広がった“間違い探し”の感覚が、ここまで映画的に仕上がるとは正直驚き🧐
最後には、登場人物が逃れられない状況に追い込まれるシーンで息が詰まる😱
伏線の配置と不安の演出が見事としか言いようがない👏
いやはや、川村元気作品は、受け取る側に“人生観や人間心理への覚悟”を少し要求してくるのも面白い🤫
音響、カメラワーク、エンドロールまで、違和感に満ちた徹底ぶりも是非お見逃しなく。
見応えのある一本を、是非映画館で♪
深呼吸をお忘れなくね🤫
明るい画面のホラー
明るいホラー映画だった。アリ・アスター監督の『ミッドサマー』も明るいホラー映画だったことを思い出した。あれは、青空の太陽の下で異様な奇祭が繰り広げられる内容だったが、こちらは明るいLEDライトの下で心理の迷宮に迷い込む作品として作られている。(主要なレファレンスになっているであろうキューブリックの『シャイニング』もその名の通り明るいホラーだった)
舞台となる地下通路のセットも綺麗だ。不自然なほどに。使用感がないというか、開通してまもない地下通路のようだ。
典型的なホラー映画なら、セットをもっと汚しをいれて、古ぼけた感じを出して、電球も切れかかってたりして、恐ろしい雰囲気を出そうとするパターンが多いけど、本作の作り方はその真逆。しかし、くっきりと何もかも見えているはずなのに、出口は一向に見えてこないことの恐怖がある。異変探しに観客を参加させるために明るいという理由もあるだろう(原作ゲームも明るいし)。
キャラクターの匿名性も作品の面白さに一役買っている。固有の名前を持たない本作のキャラクター、必要以上に描かれないバックグラウンド、その方が現代の観客が自分を投影しやすいと考えたかもしれない。
今年観て一番よかった作品 インディーゲームを題材にしながらよくある...
無
題材を利用しただけ
良いところ
ワンシチュエーションの単純なゲームを映画にしている
おじさんの笑顔
?なところ
脚本のためのキャラクター
監督のやりたいコンセプトのためにゲームを利用
演技、演出がクドい
結局のところ8番出口というゲームである理由がほとんどない。なんでもよかった、けど話題のゲームだから企画が通りやすいというだけかな。子供も赤ちゃんも単独で成立してて、ゲームのコンセプトに必要ない。
んなもんで、キャラクターの行動がいちいちわざとらしい。無音に耐えられないから呼吸音入れるためだけに喘息持ちにして、話を長引かせるためだけに子供を喋らせない。明らかに異変なのにいちいち立ち止まって危なくなるまで待ってる。ホラーにおいて、最善を取らないキャラクターに対しては何とも思わないが、毎度最悪な選択肢を選ぶのは作為的かつ安易で白ける。それが随所に現れててストレスかかる作品だった。
喘息持ちが吸入器投げ捨てるとかありえん。死ぬとかじゃなく死ねないままひたすら苦しいだけの時間が続くんで自暴自棄になったと言う表現にはならんのだよな。ほんとそこら辺も含めて登場人物が人の形した何かにしか見えなかった。
アニメ、声優好きとして敢えて言うけど、この作品の演出は全部が全部アニメみたいな演技で、結局のところ実写な演技とやらで表現できない作品。と言うか役者の問題か?やたらと呼吸音とか感情の音入れたり必要のないBGM。無音に耐えられない監督なんかね。
眠い
斬新な映画
ほとんどの時間、同じ空間を鑑賞する1時間半、飽きてしまうのではないか?
いやいやとんでもない。
ある人の視点の時には異質に見えたあの人が、その人の視点になるとその人から見た別の異質が顔を出す。
でもその異質もまた視点を変えれば別の見え方に繋がって⋯。
こういったシュールさのある映画は「結局何が言いたかったの?どうしたかったの?」と消化不良に終わりを迎えることが多々あるのですが、この作品はシュールさの中に一定のメッセージが感じられ、鑑賞後も清々しい気持ちで映画館を出ることができました。
それにしても二宮くんの絶妙な「普通の青年」ぶりに感心しきりでした。実年齢で言うと中年と言われる年なのに、見た目だけでなく佇まいや醸し出す空気感が年齢を超えたところにある「普通の青年」なんですよね。
見事でした。
キャストの皆さんの演技も素晴らしく、それぞれの役に没入して楽しめる1時間半でした。
つまらなかったです。
何故8番出口?
人によって
演歌が「沁みる」ようになったら、是非、おすすめ。
ニノさん押しの友人に勧められ。
予告編を観て、ホラーも悪夢系も苦手なので躊躇するも、どうしても耐えられなかったら途中退場、の心づもりで鑑賞。
結果、この先、折に触れて見返したい、大好きな映画に出逢えた。鑑賞後、興奮さめやらず、速攻で友人に感謝のLINE。
全編、「人生あるある」の連続。映像が、音が、すべての仕草がセリフが、直接、心にビンビン届く。言語化するいとまもなく。
研ぎ澄まされてシンプルな分、普遍的。
海外の映画祭でスタンディングオベーション、に納得。
できれば東京の地下鉄・地下通路の閉塞感を肌で知っている方が良いけれど、それも必須ではない。世界セールスを期待できるのでは。
「若い頃には見向きもしなかった演歌が沁みるようになった」方には、特におすすめします。
DVD化してください。
絶対、買います。
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