8番出口のレビュー・感想・評価
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ゲームを知っていると面白さは半減
ニノさん流石です
ホラーではないがおじさんを見に行こう
川村元気の斬新な発想は健在
よく地下鉄の駅で、考え事をしていると、とんでもないところに出てしまったり、行きどまりだったりする経験は、だれしもあるのではないだろうか。
ましてやこの主人公は、彼女の妊娠という、結構人生の一大事に直面して、しかも電車内で赤ん坊の鳴き声を聞いて、パニック状況になっていた。だから、この8番出口で発生する現象は、それこそ主人公の心象風景を表現しているのだと思う。
それこそ出口のない堂々巡りの葛藤の連続。
うーん、でもこの世界は、気持ちが沈んでいるときは結構応えるかもしれない。
ニノのファンも、もしかたらこんなはずじゃなかったという気分になるかもしれない。
賛否両論はあるだろうが、川村元気の斬新な発想は健在だということだ。
シンプル故に面白い
一日は映画の日ということで雨の中足を運びました。
ゲームはテレビや配信などで見かけた程度で
知っているのは概要のみ。
ですが良い評判が聞こえてくるので見てみました。
一人称視点で始まり世界観にぐっと引き込んでからの
おじさん。とにかくおじさんが無機質で怖い。すごくCGっぽくて怖い。
それだけにおじさんのパートがあるとは思わなかったです。
おじさんもまた空間にとらわれていた人間だった。
おじさんに生々しい生気と躍動感が宿っていて、出られない焦りに苦悩する。
ニノの演技が素晴らしいのは大前提なのですが
このおじさんも素晴らしかった。
舞台がシンプルなので1カットがかなり長いんじゃないかと思われます。
それでも一つ一つクリアしていくごとに(にのの)テンションが違って見えるし
出口に到達したときには一つ壁を乗り越えた顔に見えます。
脚本の肉付けも絶妙でぱっとしない主人公が現実と向き合い
何とか少年を助けようとする。
中々に濃厚な映画でした。ボレロも象徴的です。
ホラーなみにドキッとするシーンはあるのですがホラーというにはなんとも。
ゲームをやり込んだ人には違った印象になるかもですね。
8番出口を目指す
面白かった!!
①ストーリーの面白さ
地下鉄で迷ったニノが、8番出口を目指すという至ってシンプルなストーリーなんだけど、シンプルが故に、無駄がない。極限までいらないものを削ぎ落として、見る人の恐怖心と探究心を煽るような構成にしてるところがお見事だった。特に、ニノだけの視点じゃなくて、おじさんパートや男の子パートなど、さまざまな視点から描かれるのも、個人的にはよかったと思う。おじさんパートを作ることで、「もしニノが出られなかったら」というバッドエンドのシナリオまで予想することができるし、だからこそ、どうしてニノが脱出できたかという、ニノとおじさんとの相違点まで浮き彫りにすることができた。
②BGM
圧倒的センスを感じたのはやはりBGM。特に自分は、ニノが4?5番出口あたりまで進んだ後、選択をミスって0番出口まで戻ってしまい、自暴自棄になって咆哮するシーンのBGMがめちゃくちゃ怖かった。BPM180とかになってたと思う笑。怖い演出などがなにもないところで、あそこまで恐怖心を煽るのがすごい。わたしが怖がりなだけか?そしてなんと言っても、エンドロールの「主よ、人の望みの喜びよ」とともに、リズムに合わせて出てくる製作陣の名前。オシャレすぎるだろ。
観た感じ、どちらかというと低予算というか、派手な演出をしなくても、限られた中でいかにいいものを作るかに焦点を当てたような作品だったと思うけど、何年か前に見た「カメラを止めるな」のような面白さを感じた(まぁ俳優陣は豪華だけど)。かなり満足できたし、あっという間の100分だった。
あと、地元の映画館で観たんだけど、上映終わってスクリーンを出たら、8番出口と表示された案内標識があって、感動した。どこの映画館でもそうなのかな?
男を惑わす命の決断
ゲームの8番出口をそのままに、元彼女に子供が出来てしまった男の精神世界を描いていた。歩くおじさんは、安易に堕す決断をした結果、永遠にその事が頭から離れなくなる。それこそずっと同じ通路を歩いてるように。その姿を描いていたのではないかと個人的に解釈した。少年と主人公が津波にされわれ、それぞれ出口に向かったのは、最終決断を下さなければならないのは自分自身だからなのかと思った。意外と音で恐怖心を煽ってくるホラー要素が強く、ホラー苦手の私は少しびっくりした。ただ退屈する事なく楽しめたのでこの評価をつけます。
ゲームの世界、ね
原作再現度は満点。ストーリーは普通。
まず、再現度が高すぎて感動しました。冒頭の主観シーンから見慣れた通路のテカテカした光沢感と内装を目にしたときには思わず息を呑むほどでした。
一方でこの奇妙な現象に実際に巻き込まれた人間がどうなるのかについての演技表現も良質で、喘息持ちの主人公がパニックになる様子や、二章で主人公となるおじさんが同行者となった少年を前に大人としての態度と平静を取り繕いきれずに感情を爆発させる様子は見応えがありました。
おじさん、ポスター、ドア、ドア……ゲームプレイヤーもやっていたような間違い探しのルーチンにはシュールな面白さもありました
主人公の不安を的確に抉ろうするような、何者かの悪意を感じる恐怖演出や、現実に帰れずに8番出口の一部になってしまったおじさんの末路については、個人的に好きになれませんでした。というのも私にとって、8番出口はあくまで奇妙な現象であって、獲物を取り込もうとするホラー的な怪異のような印象が無かったからです。
また、劇中で度々強調される主人公が抱える諸問題と、それが絡んだ恐怖演出(コインロッカーの赤子や、非常口の闇の中で主人公が見せつけられた冒頭シーンなど)についても、舞台のほうに気を取られていた私には少々余計に感じられてしまう程度のもので、もっと原作8番出口のシーンを観たかったな、と思ってしまいました。
しかし、これはあくまで私の勝手な押し付けであり、ストーリーの無い原作を映画化するにあたって必要な要素だったと納得できるものでもありました。
期待しすぎると肩透かしをくらうことになるかもしれませんが、良作です。
自分的には薄っぺらい印象
淡々と進む時間の中で
ある電車に乗ったら日常に戻れなくなってしまう。
そこから出るためには。8番出口を目指して行くしかない、
ホラーのような要素もありながら、どこかストーリー性の深い映画だなと感じた。
物語の始まりと終わりとでは、自分が主人公と同じようなままであったのかもしれない。
終わりにかけて自分とどんどんと向き合っていく中で時間を取り戻すことで本当の自分になれるような正義を見せてくれるラストで良かったなと感じた。
自分にもどこか向き合いたくないような現実から逃れるためには、最後まで自分が信じているもの誠実であるのがよいのかもしれない。
そんなことを思う作品でした。
根底にあるのは家族に対するメッセージ
「8番出口」から脱出したら、人生の不幸のループからも抜け出すことができたという脚色の勝利。ラストの「8番出口」が末広がりのハッピーエンドに見えた。
「ボレロ」は同じフレーズをループするためオーケストラの難曲という。安易なタイアップ曲ではなく、本作のテーマに合ったこの曲を採用したことに映画人としての心意気を感じる。
根底にあるのは家族に対するメッセージ。
派遣で働く主人公が、別れる予定だった恋人から妊娠を告げられる。
劇中、主人公は父親がいない家庭で育ったことが語られ、おそらくは理想の父親像が描けず、父親になることが怖いことがわかる。この主人公の父性に対するコンプレックスが原因で、恋人との仲もうまくいかなかったことが想像できる。
結婚し家庭を持つという人生の決断から逃げていた主人公は、「8番出口」という予測不能の障害を乗り越える中で、自分の人生からも逃げずに立ち向かう覚悟をする。
生まれ育った環境のせいで、本人が気付かないところで、負のループに陥っていた主人公。「8番出口」のゲームクリアは、まさに人生や生き方の「出口」探しだった。
単純なゲーム性の原作に対して、ここまでのメッセージを込めた映画に仕上げた才能に尊敬しかない。まさに2次創作のお手本のような映画。今回と全然違う裏テーマ、主人公でシリーズ化した作品も観てみたいと思う。
ヒットしてるようなので、この呼び方は相応しくないかもだけど、今年の邦画で「見える子ちゃん」に匹敵するダークホースだ。
みなさんは人生の「8番出口」を見つけましたか?
津波にした理由
原作も続編もリリース時から遊んだゲーマーです
ただの間違い探しゲームをよくここまで綺麗にまとめたなと驚きました
喘息は自分の身体すら満足に制御できない自身の弱さ、しつこい赤子関係の恐怖演出は主人公の父親になることへの恐怖や中絶への罪の意識を表してるんだろうなというのもわかったのですが、水に流される異変を原作の赤い水からあんなガチ津波に変えた理由はしばらくわかりませんでした
あれは多分子供を下ろさない・流さない⇒堕さない・流産させない選択したのを示唆してて、そのためにただの大量の水よりも明確に死を連想させる津波に変えたのかなあと
普通のホラー映画と同じように派手な恐怖演出やグロ、ジャンプスケアを目的に観ると期待外れになります。サイレントヒル2のように人物の内面や葛藤が異変に反映されてそれを観る人が察する(例:ネズミは冒頭で見ていたSNSの投稿から)、すれ違いやアクシデントを見過ごしたり見てみぬ振りして通りすぎてきた人間が人生の迷子に陥り出口を探しているという二重構造、これらがわざとらしい説明なしで暗喩特盛りで流れる静かなホラーなので気づかないと何これ全然怖くないつまんないになるかもしれません
良い映画でした
2人(3人)にとっての幸せ
主人公は喘息持ちの派遣社員。
彼女の妊娠にも喜べない状況。
そこに試練を与えられ、脱出を目指す過程で人として親として成長していくストーリー。
ゲームからここまで広げたのは素晴らしいと思う。
コインロッカーが出てきた時点で「コインロッカーベイビーズ」が連想されてしまったのでほぼ結末が想像できたが、予想通りのハッピーエンドで良かった。
彼女も電話の声からは「(貴方がちゃんとしてくれるなら)産みたい」と思っているし、主人公もあんな可愛い男の子と将来出会えるなら間違った選択はしないはず。一緒にパズドラやるのかな? 笑
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