8番出口のレビュー・感想・評価
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単純なゲームをうまく映画化したのには感心
周りを見ると人がごった返していて(年配の方がいたのにはびっくり)注目度は高いと思わされた。
最初、映画化を聞いた時には成立するのかと思ったが、迷い込む前後で話を膨らませて脱出したい目的を持たせ、帰りたいと思わせるのはうまいと思った。
肝心のお話だが、劇中のニノと異変を探していくのかなと思い、一緒になってじっくり看板やら見るも異変の殆どはこことは別の事象。異変がないと話が単調になってしまうので、 様々な異変のバリエーションで見せていったのとか、いつも歩いているおじさん、子供に焦点を当てて話を膨らませていた(おじさんが女子高生を化け物でカウントしていたのには笑ったw)。
ゲームをうまく映画化してるなぁと思ったものの、つまらなくはないが実写化するとこんな感じかな程度で可も不可もない感じ。エンディング、迷い込む前にループしますかw
ゲームにストーリーをつけたらこんな感じ。
いや、あのストーリーのないゲームにここまで肉付けできたことに拍手を送りたい。
主役のニノは若干やつれた表情で、年齢不相応な感じもしたけど、20代に見えるよい配役。
ちゃんとゲーム視点のように、一人称であの空間に閉じ込められるまでを描いていて満足。
カメラがぐるぐる回りながら異変を探していくわけだけど、一緒になって探してしまった。あの「異変」、一番期待していたけどなかったなー。
あと、結構ホラー要素が強かった。
この8番出口をしっかりとストーリーの要素に組み込んでいる。王道ではあったものの、感動したし最後に勇気づけられた。
ボレロもよかった!曲を間違えると本当に台無しになりかねないし、鑑賞後のスッキリ感が違う。
明るいホラー
映画館で見なくてもいいかなぁー
ゲームじゃなくて 実際なったらそうなるよねって作品
世にも奇妙な物語に近い感じはします
実際に巻き込まれたら
何なんだよぉおぉ ふざけんじゃねぇぞ バカやろぉおぉぉ ってなりますよ
その点で歩くオジサンは 居た価値があったと思ってます
奇形ネズミは うえぇぇってなりました
洪水は ほっときゃ出口までいけんじゃねとか達観してたら
ニノがあの状況で子供助けたのは ビックリした
まるで舞台劇だね。
SAWとかよくある状況の作品だね。
何度も何度も繰り返す。それぞれも事情があるんだろう。
小松菜奈さんあまり出番なかったのが悔やまれます。
川村元気さんが監督なんだ。ニノも脚本に絡んでるだね。
招待券があったので観ました。
新感覚でした。
うっかり泣いた
ドキッとした
二宮の無駄遣い。
求めていた内容ではなかったが見所はあった
最初のBGMで「あれ、これデ●モンの映画だっけ?」と思ったのは私だけじゃないはず…冗談はさておき…。
原作ゲームの内容は既に知っていて、「アレをどうやって映画化するんだ?」と興味が湧いたので見に行きました。
原作ゲームは見慣れた地下鉄通路で行われる怪奇アドベンチャーで、妙にリアリティのある地下鉄通路の景色とそこで起きる異変の不気味さやシュールさが印象的で奇妙な面白さを感じる作品でした。
だから映画になる場合も不思議でシュールな異変の数々を割と軽いノリで淡々と進んでいき、最後に「やったー出れたー!」くらいの感じになるんかなー?って思っていたのですが、この予想は大きく外れました。
以下個人的に悪かった点と良かった点を挙げさせていただきます。
【■悪かった点】
・主人公の抱えてる問題やホラー要素が強調されすぎてて8番出口の魅力が薄れてる。これ8番出口でやる必要ある?
・要所である生理的不快要素(嘔吐や不快爆音)。
・主人公の葛藤とか家族とか赤ちゃんのこととかどうでもよくて「異変」をもっと出してほしかった。
・主人公の喘息設定。正直咳混んでる場面を長々見せられてもうるさいし不快…かとおもえば後半全くそういう様子がなくなる。
【■良かった点】
・個人的には人間の内面描写にテーマを置いたことは否定派ですが、それを加味した上で見返すと上記の悪かった点に上げた要素も意味があり、主人公たちの抱える問題と異変がリンクしている点はうまいなと感じました。
・おじさんの掘り下げ。原作ゲームでは一切が謎の存在であるおじさんでしたが、映画での味付けは嫌いじゃなかったす!
・異変を見せる際のカメラワークが良く(特に前半)てゲームを知ってるとニヤリとできる場面が多かったてす。
・原作にない異変ポイントがありワクワクしました。
・異変の中でスマホや置いていった荷物がどういう扱いになるかなどちょっとした気になるポイントを見れてよかったです。
・俳優さんたちの演技はいずれも迫真で素晴らしいです。
個人的な総評としては「8番出口としても人間ドラマとしてもホラーとしても中途半端な作品」といった感じでした。
映画にする以上何かしら惹きつけるテーマを決めて作らねばならないのは承知ですが、私が求めていた8番出口はコレジャナイ。もっとシュールな作品なのかと思いきや中身は終始シリアスで息苦しく前提条件から合っていなかったんだと思います。
ただ、異変と人間の内面を織り交ぜた脚本は挑戦的でよくできており、雰囲気や俳優さんの演技などは申し分ないので作品としてはそこまで悪くないと思います。
私のようにゲーム版のイメージを強く抱いている人よりも完全初見の人のほうが楽しめるかもしれません。
最後に一つ書きますが、最終的に主人公は8番出口のルールを一つできていないんですよね…その意味ははたして?
自分なりにラストシーンを考えてみました
歯医者、エッシャー、司法書士、おじさん、・・・異変に気付いてハイもう一度。ちょっと飽きてしまいました。
現実の問題から目を背けてスマホばかり見ていると、心の迷宮に迷いこみ、問題を解決する行動を起こさない限り、困難な事が繰り返し襲って来ますよ。自分は、そう解釈して見ていましたがどうなんでしょう。
主人公・二宮君の心の迷宮にしては、歩くおじさんがやたら登場、自分のパートまであるのに対して、元カノの存在は気薄で、ほとんど描かれません。この事に凄く違和感を感じました。
奇形ネズミや洪水は二宮君のトラウマなのでしょうか。あの程度の異変を克服して戻ってはいけません。
自分だったらラストは、駅員役の桜井君(別に大野君でもいいけど)が登場、「大丈夫ですか?出口は、こっちです」引き返せ引き返せの看板の下、駅員さんの方に笑って近づいていく二宮君の後姿で終わります。
予備知識ゼロで鑑賞、ストーリー展開に映画としての魅力を感じる事が出来ず★★とします。
明るい明るい不条理劇
◉哀しげなワン・シチュエーション
達者な役者がほぼ一人で芝居を演じているのだから、そこから何かを感じ取れるはずと言う割切りとか、まだまだ物語にはこの先のドラマがあるのだと言う強烈な想像力とかが要求されていたのかも…と思ったのは、映画が終わってからのこと。
やはり強烈な肩透かしには違いなく、寸劇が続いただけだった…ような気もします。ポスターに恐るべき映像が現れるとか、脱出先の酷く悪い未来が垣間見えるとか、気持ち悪くもいつの間にか現実世界の苦悩が解決してるとか、別の展開を強く差し込んでくれないと足りないように感じました。
◉さぁ、不条理の海に身を預けて
ところが、通路と言う単なる手段だけを延々と見せられる、実に不思議な展開であるのに、目が離せなくなっていたのは、紛れもない事実。微妙な差異が面白かった訳ではないです。
そうではなく、車内で赤ん坊を抱いた母親が怒鳴られる事件があったが、男はいつも通り、会社に向かっていただけではないか? 何がいけない、何が男に起きたのか。何でこの運命を享受しないといけない?
きっと私らは(勝手に複数にしますが)不条理から目を離せなくなったのだと思います。みんな、薄々感じていながら直視出来なかった、自分の人生や、すぐ身の回りの世界の理不尽を噛み締めたくて、この不条理劇を観続けたのだと思えてきました。当たり前に存在して、私らを簡単に絡め取る不条理を、現実を取りあえず忘れて見ていたかった。
ここ最近で一番面白かった
「ありきたりの日常」がもっとも怖い
通勤や移動でよく東京メトロを使うので、映画のタイミングでメトロが開催したツアーの本の宣伝や、実際にただの地下鉄の出口に黄色い映画のタイトルが入ったショッパーを持ったひとたちがたむろしているのが気になっていた。今回ヒットしてから鑑賞したが、実際休日の映画館はカップルや親子連れが多く、ホラー映画などを見ない客層も取り込んでるんだろうな、と実感した。
映画そのものはそんなに複雑ではなく、自分は知らなかった有名なゲームを映画にした、というのがどうやら見どころのよう。原作はプロデューサーで小説家の川村元気とあって、視点というか、この映画のポイントとなるようなミニマムなキャラクターと、人物設定がなかなか良いな、と思った。小説と違って背景説明がなく、そのまま「8番出口」に連れてこられたような錯覚を観客にもってもらう演出は、なかなか作り手としてはしんどかったように思うので、その点はなるべくドラマのテンションを保つ工夫(音や明かり)も欠かせず、よくできていたと思う。
映画そのもののテーマは、たぶん「日常がもっとも怖い」ということなんではないかと感じた。赤ちゃん連れの母親を怒鳴るサラリーマンというのは非日常的だが、見て見ぬふりをするひとたちはそのまま「日常」で、恋人から妊娠を告げられる主人公は非日常的だが、電話に出づらいところで声をひそめたり、とまどったりするのは「日常」だ。
そんななんでもないところの「日常」の恐怖の象徴が、この「8番出口」の殺風景な地下道なのだと思う。そして、出られないというのは、おそらく「永遠に繰り返される日常」の比喩で、そこから出るためには、ささいな違和感や異変に見て見ぬふりをせず、同じことを繰り返すのではなく、「引き返してもう一度そこを通る」必要がある。恋人との象徴的なシーンは、人生を繰り返しにしないため、無感動な日常から「生きる」ために必要なつながりを示している。
歩く男と少年が、いっしょにいるのに意思疎通が出来ていなかったように、異変に気が付かなければ、無理やりいっしょにいる人間を道連れにし、永遠に出口から出られずにとらわれてしまう。この対比として主人公と少年は、言葉を交わして意思疎通ができるようになり、地下鉄で見て見ぬふりをしていた自分を客観視できるようになったことで、出口を見つけられるのだ。
その意味では短い映画ながらシンプルで筋が通っていて、ホラー映画にありがちな理不尽な死では終わらず安心して見れる作品である。
繰り返しって怖いよね~
映画館で鑑賞しました。原作はゲームということですが、プレイしたこともいわゆる実況動画も見たことありません。
地下鉄の同じ通路を繰り返し通る中で異変を探して脱出を目指す、という舞台設定の中で、次はどんな異変があるんだろう、というワクワク感はありましたが、やはり同じような背景が繰り返されるのは若干退屈だな、「これ、二宮くん(迷う男)だけで1本行くのか…?」と感じ始めたぐらいで、他の人の視点に移り、ちょっと安心しました。
自分が面白いな、と感じた部分は、一番初めに通路に迷い込むまでの主人公視点のカメラ演出です。彼の感じる息苦しさ、のようなものが視界の狭さに表現される感じはとても良かったです。
ということで若干辛辣な上から目線になってしまいますが、自分の感想としては以下の通りです。
繰り返しで退屈にならないように工夫を凝らしているように感じたし、地下鉄を迷う中で自身の生き方を見つめ直したり勇気をもらう、というストーリーも悪くない。が、見つけなければいけない異変が生理的気持ち悪さを狙っている感を感じてしまった部分と(この辺りはゲームの名残なんだろうなと感じました)、迷う男のストーリーがもう少し考えさせてくれるものだとなお良いなと思いました。
面白い…けど…!
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