8番出口のレビュー・感想・評価
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父親になる決意。
ゲームはやらないので、ゲーム原作とはいえ未知の状態で鑑賞。
劇の中で流れる「ボレロ」が、繰り返すようでちょっとずつ毎回変わってる「8番出口」あたりの景色と、うまく合っている。
最初「自分が父になる」といきなり聞かされる前の「迷う男」(二宮和也くん)は、地下鉄の中で赤ちゃんを抱えた若いお母さんがどっかの兄ちゃんに絡まれてても知らんぷりを決め込んでいるが、地下鉄を降りて8番出口を求めて迷って色んな体験をしたことで、
最後抜けて再度地下鉄に乗った時
再び赤ちゃんを抱えた若いお母さんがどっかの兄ちゃんに絡まれてるのを見て、今後は父親になる決心がついていて「俺が助け舟を出してあげる」という感じでアクションを起こしたところでラストになる。
少し涙が出そうになった。
あとは「歩く男」(河内大和さん)の、歩き方が恰好良かった。シェイクスピアとかの舞台をよくやっている人らしく、
「さすが」という歩きっぷりだった。
多分ゲームの方はもっとミステリーっぽい作りだろうけど、この映画版は意味を拡大解釈して、別の話に持っていってた。
いいものを見させてもらいました。
8番出口の要素が薄い本編
8番出口の異変という要素を主人公のトラウマや嫌なことに置き換えしているのでゲームとはちょっと違くてなんか思っていたのと違うなとなりつつもオチを期待していたら、含み持たせ考察エンドでした。後、最後の濁流後の主人公が0-7番までパパッとクリアするシーンを期待していたら一瞬で来ていて今までの下りはなんだったんだと思いました。
発想力の豊かさを試されてる感じ
8番出口のゲームは知ってる、映画のあらすじは知らないという状態で挑んだ。
世界に広まるほどわかりやすいゲームをどう映画化するんだろう?難易度高そうなので期待半分で見に行ってみたが、結論感想は難しい...
ここまで単純なゲームに奥行きを出すのは難しいので、このくらいでまずまずだったかもしれない。
あくまでゲームの世界観メインなので、登場人物に深みを出しすぎても3〜4時間映画になりそうですし、そうなると目的を見失う気がする(観客も求めていない)ので結果的にこれでよかったのかもしれない。
ただ喘息?の設定は必要だったのかだけが最後までずっと気になったかな。途中全て荷物捨てちゃってましたしね。
なんで早く戻らないの!扉開けなくていいじゃん!みたいなイライラするハラハラ感はほどよく刺激されて良かったかもしれない。
単純なゲームの中にパラレルワールドが織り込まれて、観た者に解釈を託されているなと感じた。
ですが私には全く発想の豊かさがなく、2度目を見ても新たな解釈は生まれなさそうなので、これきりで大丈夫そうです。
斜め上の発想を持ってる人の意見を聞いてみたいところです。
最後のエンドロールが斬新かつオシャレで見ちゃうけど、完成体の表示時間が短く、気になる情報が結局目で追えなかった。
あれでいいのだろうか笑
映画としては悪くなかった
ゲームの方は実況などで見ました。
映画化するというのを見た時には、バズりに乗っかった大喜利映画か?と思いました。
しかし実際に見てみるとしっかり作り込まれていて、ゲームファンにもしっかり配慮した上でさらに色々な要素も付け加えられてるような形で、この手の映画のそう言った「配慮」の部分はかなり良かったように思います。
他、演出の部分もぶっちゃけかなり素晴らしく、見ていて「これは映画分かってる人じゃないと作れないな」みたいな映画のみに許された演出みたいなのをふんだんに使っていて技巧も凝っていたように思います。
ストーリーに関しても、ぶっちゃけアイドル俳優起用してさらにバズりの元を使っているならもうある程度の客は入るだろうから大体テキトーになるようなものをしっかりと作品として練って作ってきたなと感じました。(恐らくそれが逆に気に食わないという方もいるかと思いますが、映画ファンの自分としては良かったです)
ただまぁ、あとはストーリーの好みの問題なんですが、ちょっと登場人物の個人的な話に寄り過ぎたり、元のゲームとは関係ない社会的なテーマ性に寄り過ぎちゃったかなぁ?とは感じました。
私が途中まで感じていたor期待していた展開はある種キューブのようなもので、世界観や展開的にもそっちに持って行ってくれるのかなぁと思いましたが、あまりSF的な要素には踏み込まず登場人物達の絡みも最小限で、終始主人公の個人的問題とそこから連想される社会的問題に焦点を当てていた印象。
どうせなら「ループしているそれぞれの人物達がどうにかして情報を交換しあったりして、協力し合う」だとか、まぁ何かもっとそういうキューブ的な擬似SF要素みたいなのが欲しかった。(軽めに時間前後の要素は入れてきてる訳だし…)
まぁそこは個人の好みの問題だと思います。
映画としては普通に面白かったです。勧める程ではなかったけれども、私の記憶の中には確かに残ると思えるような作品でした。
みんな最初は8番出口をさがしてた、けど……
見る度に解釈が変わりそうですが、とりあえず、見たての今思ったことを綴ります。
心に凝りが残る重たい映画でした。
とても重たくて電車に乗りながら悶々と考えてました。
途中でリタイアするもの達は、見て見ぬふり、他人のフリ、自分のことでいっぱいいっぱいの人達なのかなとおもいました。本当の出口を見つけたところでどうせ地獄なのは変わらない。電車にすし詰め、うだつの上がらない毎日。
だったらもう、異変に目を瞑って、偽りの出口を「本物の出口」に仕立てあげてしまおう。泣いた赤ちゃんを抱き抱える泣きそうな母親。排除しようと激昂するサラリーマン。それらにすべて蓋をする。
イヤホンをはめたり、咳払いをしたり。視線をななめ45度下に固定したり。
「俺は悪くない」の繰り返し。
主人公の男が、従業員専用の扉から自分を俯瞰し出口を探すことに疑問と葛藤を抱くシーンと、濁流の後目覚めた男の子を囲っている「かつては役に立ってたものやきれいだったもの」の残骸が、酷でした。
きっと8番出口の異変たちは、閉じ込められた人達が目を逸らし続けてきたものたちだったのだろうなと。
最後に本当の8番出口を見つけ出し、ふたたび電車に乗り、イヤホンをはめた主人公が、エンディング前に目をうるませながら右を向くシーン。
その時の顔は、赤ちゃんが入ったコインロッカーの扉を再び閉めた時とは違っていた気がして、少しだけ救われました。
男の子のお守りが導いてくれたのだなと。
耳を劈くような音響、一人称のカメラワーク(ちょっと酔いそうだったのでここだけマイナス0.5でした、修行します)鮮やかすぎるイエローの看板や海の蒼さがストーリーの泥濘さを際立たせているのも印象的でした。
きっと見逃してる異変もあると思うので、もう一度観て解釈を深掘りしたいです。
ゲームを知っていると、楽しさ倍増
八方塞がりからの脱出…かな
川村元気作品は合わないことばかりだったが、この作品は面白いと感じた。
同じシチュエーションで画面を持たせるのは至難の業のはずだけど、それを特段すごいと感じさせないまま緊張感と好奇心を持ったまま見終えた。
俳優二宮和也はやはりすごい。
途中何度かグロい感じはあるけど、ホラーやスリラーかというとそうではないです。びっくりはさせられるけど、怖がりでも比較的大丈夫かと。
多少ネタバレを含みます
8番出口の8は八方塞がりからの脱出ということなのか。ゲームは知らないので、観たままの感想だけど。
派遣社員である男が恋人との間にできた命をどうするか(堕胎するかどうか)、答えを出せないまま地下鉄を降りた先で迷路に迷い込む。
登場人物は大きく5人。派遣社員と恋人。おじさんとJK、子ども。
途中で出現する子どもが異変ではなかったことから、この先に結びつくんだなと確信。終盤濁流に2人が飲み込まれる場面はなんか泣いてしまった。この映画で泣くと思わなかったので自分でもびっくり。
人気脱出ゲームという素材に絶妙な加減でストーリーを上乗せしたことで、閉塞感や焦燥感だけでなく、人間味が足された作品に仕上がっている。
大げさかも知れないが、見て見ぬふりをしてきた結果であるところの現在を、今一度振り返るべきではないかというメッセージも込められてるのかなと思った。
すべての構造がループする
人生に迷う主人公が迷宮のような通路に迷う物語
通路だけでなく物語の全体構造がループしており、最終的に主人公は初めの場面に戻ります。ただ、主人公は迷う中で考え抜き、初めとは違う行動を起こします。
私自身の考察ではありますが、少年は主人公が病院にたどり着かなかった未来で産まれた息子なのだと思います。父を知らないことや、海辺のシーンからもそのように考察することができます。そのため、戻るべき場所は違う世界であり、ともに出口にたどり着けなかったのはそのためではないかと考えられます。
歩く男や女子高生、少年のそれぞれにも迷い込んだ理由や原因があったはずです。それをわざわざ90分の中で語る必要はありません。
謎や伏線の意味を全て語らなくてはいけないような最近の映画と比べて、考察の余地や余白を残してくれていることはこの映画の醍醐味なのではないでしょうか。
負のループを止めること。
色んな意味で、迷いながらも最後は負のループを止める話だと感じました。
地下出口のループはもちろん、
自身のように父親不在の子をうみだすループも。
泣く子を連れた母親に怒鳴る男性に何もできなかった、見て見ぬふりをした自分が親になんてなってもいいのか、という疑問を、迷い、恐れながらも自らの意思で打破するラストが良かったです。
明言しなくとも、父親になる覚悟がしっかり伝わりました。
想像していた8番出口ではなかったけど、想像の斜め上のストーリーで、これはこれで面白かったです。おじさんメインの章もあるし。(びっくりした)
8番出口の映画では間違いない
映画化としてはギミックやゲームを上手く落とし込んでいて凄くよくできている
二宮和也さんと河内大和さんの演技もとても素晴らしい
今回の賛否両論はそれ以外の所でしょうね、根本のストーリーの部分と2人の男達の感情表現や芝居の好き嫌いは分かれそうだったりと、子供達はあまり好きではないと思います
正直よく出来ていて良いところはたくさんあるが、2回目見ようとは思わないし人にも勧めづらい
本編のストーリーが嫌いではないけど、少し眠くなってしまうくらい退屈に感じました
8番出口はインディーズから出たゲームで一時期話題になって知らない人はいないほど有名になった今作が映画化
自分でもプレイしたし色んな人の実況も好きでした
そんなゲームの実写化、凄く楽しみ見に行きました
邦画にしては頑張った方かな〜?
ゲームの実写化って難しいのかなと痛感した今作でした
見て見ぬふりをするのはやめよう
敢えて全て説明しない不気味さ
あのオッチャンと女子高生、現実社会で何かあって、結果的にあの世界に迷い込みさまよい続けているのか?
あのオッチャン、結果的にあの出口は現実社会では無かったのか?
あの子供、結果的に主人公の将来の子供なのか?
喘息持ちっぽい主人公、薬を捨てたけど、あの後大丈夫だったのか?
単純で難解、複雑だけど明解。
テーマパークのアトラクションで導入されたら絶対に体験したいと思いました。
おじさん!
満席だったこともあり、それほど怖いこともなく⋯
ゲームと同じかと思いきや、後半から展開しておじさんの正体が明らかに⋯(笑)
河内大和さんがドハマリしてる!
不自然なくらい異変に興味持ちすぎでしょとは思うけど、主人公が少し強くなれる、意外にも後味の良い話だった。
「後戻り」することは〝先に進む〟こと
書きながら考えたいと想う。
俺は最近、「後戻り」することは、とても大事なことなのではないか、と考えた。
というのは、「後戻り」の中に「駄」があると想ったからだ。
「駄」とは何か。
駄菓子、の駄であり、駄々の駄であり、駄目の駄であり、その他様々な「駄」である。
俺は、この「駄」が近頃、人々の生活の中で、意識しなければ、手に入らないものになってしまったように想う。
それはコンピューター社会だったり、グローバルなインターネットやAI、それからアルゴリズム等、人々の生活は常に「新(あたらしい)」ということで更新され続けている。
よって人々の手に入れる日常の中では、「新(あたらしい)」ということに左右され続け、追い求める人々も意識的にも無意識的にも、そうしたことの流れに乗ることが、今の生き方の維持に繋がると思っているように想う。
こうしたことから、「後戻り」することは日常から特別〝無い〟行為なのではないだろうか。
けれども、そうした「後戻り」すること無しに、人は優しさだったり、情緒だったり、そうしたものを、ゆとりを持って大切に出来るのだろうか。
〝異変〟に気づいたら来た道を戻ること。
映画「8番出口」のルールはシンプルだ。
およそ一通路の中で〝異変〟が無ければ前に進み、〝異変〟があったら来た道を戻ること。
この作品の元となったゲームは知っていたが、映画化にあたり不思議と「8番出口」内部の意思のようなものを感じた。
それはタルコフスキーが監督した「惑星ソラリス」を彷彿ともさせる。
まるで迷わせながら、主人公に何かの意志を伝えようとしているのか、または地獄、煉獄へ誘おうとしているのか、謎めいたものの胎内にいるかのようだ。
では〝異変〟とは何だったのだろう。
子供が現れる。
子供も初めは〝異変〟と捉えられる。
それは俺の言葉で言えば「駄」ということと重なる。
けれども、子供は次から次に〝異変〟に気づく。
その〝異変〟に気付けない大人は間違いに飲まれる。
そう考えれば、この主人公は〝異変〟を受け入れる存在になることが、物語として示されている。
日々更新される「新(あたらしい)」ことの中で、効率を重んじるだけではなく、その中で〝異変〟を受け入れて、「後戻り」すること。
それは決して〝前に進まなかった〟ことでは無い。
そのことが〝前に進む〟ことに繋がるということを、想う。
「8番出口」は考えながら、感想を書きたいと想った。
そうしたことが自分が先に進める何かになれば良いなと想う。
間違い探しにテーマ性を持ち込み説教くさくなった
ホラーや不条理系を期待していくと、説教くさく感じると思う。
単に「異変に巻き込まれて、脱出しました、終わり」だと「で?」となってしまうのでストーリーを付加しないといけなかったのかな?
ストーリーやテーマ性を持たせるにしても、「子供を無責任に中絶するな」だけを前面に押し出すのは唐突感があるし、「なんで8番出口でそのテーマ?」ってなる。
もともとそういうテーマの原作ならそれでもいいんだけど、原作はそういう色はない間違い探しゲームなのに、なぜか中絶がテーマの映画になってしまったのが違和感。
ストーリーやテーマ性を持たせるにしても、せっかく主人公・スーツ男性・女子高生と3人いるんだから、それぞれ別のテーマを持たせるとかならバランスが取れたと思う。
ホラー演出やBGM、音響演出は良かった。
秀逸な脚本
最後まで緊張しっぱなしで楽しめました!でもそれは、ゲームについて全く知らなかったおかげかも…。ゲームを知ってる相方は「ごめん、元ネタ知ってる俺にはあんまり刺さらんかった…」と言っていました😅期待していたものが違ったのかな?でも脚本は褒めてました!
二宮だけでなく、おじさん、少年の演技も素晴らしかったです。特におじさん…何らかの助演男優賞いけるんじゃないですか?喘息持ちの私としては、ちょっと嫌だなぁ…と思うくらい二宮の喘息演技が真に迫ってました。あの「ヒュー……」って呼吸がしんどくなってく感じとか。でも本編にあまり影響ない設定だったかな?吸入薬を使う頻度からして主人公の不安の象徴だったのでしょうか。「グーニーズ」のオマージュ?んなわけないか。
あっ!と驚く展開とメタファーをふんだんに取り入れた演出、さらには長回しを多用したスリリングな映像で飽きさせません。「シャイニング」を彷彿とさせるシーンは鳥肌ものでした。「うおおぉぉ!きたきたきたー!」って感じで最高でしたね!😱
最後まで観た時にいくつか「?」が残りましたが、それを考察するのもまた一興。シンプルながら脚本の一捻りが効いた非常に面白い作品でした🤗
駄作ではないが…
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