8番出口のレビュー・感想・評価
全896件中、421~440件目を表示
面白いような面白くないような
ゲーム知らずに見ました。
スマホ、イヤホン…そして何となく無気力で面倒なことには目を向けない、今の日本人の象徴のような迷う男。
迷いながら喘息がでてくる。狭い地下鉄の通路と喘息のヒューヒューという音。そして、不快な音…見ている者も、閉塞感とか不快さを感じてしまう。
んだけど、そういうゲームだから仕方ないのは分かるけど、何度も繰り返されてちょっと中弛み感を感じる。
と、今度は歩く男に焦点が当たる。中弛み…ちょっと挽回しつつも、また繰り返しに中弛み感。
と思ったら子ども
うまい感じで、中弛み感を回収したかな。
コインロッカーから赤ちゃんの泣き声がしたり、津波?が押し寄せてくるシーンは、冒頭の電話の話が迷
う男に潜在意識を植え付けたためか?
だけど、きっと迷う男は父親になるんじゃないかな?とふと感じた。
ボレロの流れるエンドロールが、ポップで新しい感じがして好きだった。
なんかこんな悪夢見たことがあるなぁ〜
映画として100点満点かも!
映像、音楽、音、俳優陣、演出、展開、どれをとっても素晴らしい!
大作ではないので、心震わせて号泣するような大感動作ではありません。どちらかというと低予算映画の部類かと思います。
でもひとつひとつが素晴らしい出来です。
まず、映画ファンが大好きな長回しがたっぷり!
そして二宮和也さんの演技が素晴らしい!この方42歳なのね。見てると20後半〜30代前半の人にしか見えないです。
感覚としては『CUBE』とか『月に囚われた男』に近いですかね。ちょっと『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』を彷彿とさせる内容も。あとシャマラン監督作品っぽくもありますかね。
人によっては「なんじゃコリャ!?」と低評価をつけたくなる作品かもしれません。どちらかというと映画通向けの作品なので、演出とか映像とか音とか展開とか、「映画らしさ」を求める人向けで、純粋にストーリーを楽しみたい人にはちょっと物足りないかもです。
個人的には、観終わったあと、完璧な作品に出会ってしまった!と興奮してしまいました。これは芸術だと!
映画としてここまで完璧だと思えたのは『キングスマン』以来です。
実際、舞台化も出来そうな内容です。
だいぶベタ褒めしてしまいましたが、映画は「期待」して観てしまうことは禁物です。
これから観る方はあくまで、そう感じる人もいるんだなあ、くらいで過度な期待はせず鑑賞なさってください。
「期待」して楽しみにして観てしまったらきっとつまらない映画になると思いますのでご注意下さい。
※これから観る方は、冒頭のスマホの画面をよく覚えておくと、内容がより楽しめるかもです。
ゲームは未経験だけど
物語自身が彷徨っている
喘息発作は息を吐くときがしんどい
見たほうが良い。日本の新世代の映画。
「なんでこんな状況になった」「どういうことだよ」「なにこれ」といった凡庸なリアクションを抑えたこと自体が、この映画の勝利だと思う。現実的に考えるのならそんな余裕はないはずで、観客に寄り添いすぎないで表現を優先した姿勢が良かった。日本映画にありがちな押し付けがましさもなく、自然に共感できる形に落ち着いていたのが海外にも受けた理由だろう。
主演の二宮さんも自然な演技で、善人すぎず悪人すぎない日本人像をうまく表現していた。ただ一番印象に残ったのはアングルやカット割りだ。さりげない違和感や伏線を自然な形で差し込んでいるので何も考えずに視聴している人は何かを見逃してしまう。私も気づけばゲームのように画面の中から異変を探していた。
ストーリー自体に特別なものはなかったが、それもむしろ良かった。この映画の主役は人間ではなく「8番出口」そのもの、という意図がはっきりしていたからだ。
もちろん、物足りない部分もあるし、まるでワンショットみたいな演出も間が長い所もあったが、そんな点を私はマイナスにするつもりはない。世界に打って出たいのなら、このような映画の作り方がスタートラインになると思う。
映画館出口を出た後の行動を問われる映画
長回しにして本当にゲームの世界に迷い込んだような撮り方や、8番出口のセットは多分1つのはずなのに、繋がってるように見せる撮影技術とか凄すぎですね。どこでカットしてるんだろう。
場面はずっと同じなのですが、飽きさせないようにちゃんと展開を作ってあって素晴らしかったです。
途中、おじさんにスポットライトを当ててくるとは思いませんでした。この辺はゲーム知ってる人じゃないとサプライズ感無いのかも。
冒頭で、主人公がスマホで人の耳付きネズミや津波動画等の記事をスルーして下にスクロールを進めてたのが、8番出口で実際にネズミや津波に遭遇したら恐怖を目の当たりにして引き返そうとする(ルールのこともあって)のが対照的でした。
とにかく無駄が無くて洗練されてて、実験的なアート作品という感じで素晴らしかったです。
ストーリーとゲームの無機質な世界観のバランスも良くて、ストーリーでコテコテになりすぎてもイメージと違うし、ゲームそのまますぎても淡白すぎるので、丁度良かったと思います。
ラストも主人公が新たなアクションを起こす瞬間で画面真っ黄色、ボレロのリズムに合わせて表示される断片的なテロップ描写、アートですね。
もう少し主人公達の行動にリアリティがあれば最高だったんですが、十分楽しめました。
8番出口の予備知識がない方は、ゲーム実況をYouTubeで見て、ゲーム内容をある程度把握してから見ると何倍も楽しめると思います。
じじい
には全く理解できなかった。
理解できないとするとゲージツか???
とも思うが、ゲームベースらしいからそれはあるまい。
評価が意外に高いので、二ノなら何でもありなのか?
それともゲーム世代には理解できるのか?
とにかくじじいはつまらなかった。
手持ち無沙汰で何度も時計を見た。
それでいろいろと妄想を・・・・。
小松菜奈と言えば私の印象は魔性の女。
これは小松菜奈が仕掛けた8番出口を舞台にした父親適性試験か?
あの子は実は何らかの事情でできたおっさんとの子でおっさんは失格。
仕方なく二ノに押しつけるために誘い込んだ。
まんまと策に嵌まった二ノは父性に目覚める。
まあ、違うだろうしどうでもいいけれどそれほどつまらなかった。
せめて、小松菜奈にもっと本領発揮して欲しかった。
賛否両論とはこの映画のことかな
公開日に新宿で見ました。
若い方を中心にほぼ満席の劇場。
結論から言いますと、面白くはないです。
駅構内、しかも改札出てから出口までだけという1つのシチュエーションですが、空間が広くも狭くも感じる展開がいいと思います。8へのカウントダウンが空間を無限の広さに感じさせ、合間に挟まれるおじさんさんが空間の息苦しさを引き立てる。不思議な感覚が良かったです。
ただ全て見終わった時に、「あれはなんだったんだ?」と謎のまま終わる部分が多すぎます。というか全てが謎のまま終わるので、映画の終わりは何も感じることができません。
こんな感じで、他の作品を見ることをお勧めします。
もちろん今、ボレロを聴いています。
流行のインディーズゲームを映画化、という流れを知ってると驚くほど...
流行のインディーズゲームを映画化、という流れを知ってると驚くほどきっちりした作り。ほぼ一人芝居とはいえ一流どころの主演に、特異な設定に対してちゃんと整合性を持たせた映画オリジナルの脚本、おまけにループものだけにメインテーマは「ボレロ」!…サマーシーズンのホラー映画なんだから、もうちょっと肩の力抜いて作れば?と半畳を入れたくなるほど。もちろんホラー映画としてもしっかり怖く、お約束のジャンプスケアだけでなく、ループする閉鎖空間ならではの緊迫感が、主人公の喘息設定、視点の切り替わり等工夫を凝らして、最後まで持続するのも上手い。主演には文句のつけようもないが、「おじさん」と「女子高生」の絶妙な人外感(NPC感?)には名脇役賞をあげたい。
二宮はうまい
背筋が伸びる
自身の人生への迷いそしてその決断を迫られていく映画。
迷う男はその名の通り決断しきれぬまま迷うのだが、おそらく未来の自分の子である少年と出会い、咄嗟の判断で命を助ける。ここでもう迷いから抜け決断しているのだろう。
そして少年も迷う男も8番出口から出ることができ、迷う男は電車内でも決断し一歩踏み出そうとしている。きっと男には海辺で親子3人戯れる未来があるのだろうし、少年は8番出口に入り込むことはないのだろう。そういう希望を見いだせるような最後が良かった。
個人的にゾッとしたのは、迷う男が開いてる扉を開けた先に電車に乗ってる自分の顔を見たとき。罪悪感を抱える行い真っ最中の自分の顔を真正面から突きつけられる…あらゆる負の感情に襲われ怖くて仕方なかった。涙が出た。
あと8番出口の本当の出口が下り階段だったこと。またさらに地下に入らなければならないんだと。登り階段で地上に出れる、、いや、出たいと思ってしまうではないか。
そう、私はこの世界観に放り込まれたらおじさんと同じ行動をとってしまう。
0に戻されたら子供の前でも発狂するし、我に返って精いっぱいの作り笑顔をし一緒に異変を探すよう強要するし、反応の薄い子供にイライラする。そして登り階段を見つけたら嬉々として登って行く、、人間じゃないバケモノコース一直線な自分が容易く想像できてしまう。
せめて歩き方もおじさんみたく姿勢正しく美しく歩きたい。そう思い、最近は背筋を伸ばして歩くようになった。
がんばった方、ではある。
二宮くんを使ってやるのもいいし、映画独自のエッセンスを落とし込むのもいい。単調ではない。
だが、流石にそれだけでは拭いきれないものはある。
まず主人公が理解するスピードが「少し早い」。リアリティを求めるならもっと隅々まで確認をするフェーズがないと、こういう「ゲーム」系は厳しい。だから「ゲーム」系は説明役の人間が存在し、教える役割がある。
自分は実況を見て仕組みを知ってはいるから飲み込むのが早いけど、知らない人はどうだろうな。
一個一個異変を咀嚼し、そのスピードをだんだん早めた方がリアルで良かった。
あと最初の手持ちカメラ、やめてほしい。
画面酔いする。
ラースフォントリアーか。
まぁ、あそこまでは酷くないけど体調悪化したわ。
二宮くんターンで圏外になっていた電話が途中で復活して未来の奥さん?に電話するシーン。単調を打破したかっただろうがまず電話が繋がったなら「いまこういう事が」という報告がいの一番に来るだろうに、冷静になって「赤ちゃんが泣いてて」じゃないのよ。
あと異変があったら「異変だぁ」みたいな感じになるのやめなよ。そりゃ圧巻のCGとか見せたいだろうけど、普通なら引き返すよ、異変なんだから。うわぁ〜じゃないのよ。
おじさんのターンも、おじさんの説明を省いているから感情移入が出来ない。なんかネックレスに奥さんが…みたいなのも絶対欲しかったな。ただのデカいハゲおじさんにしかなってない。
感情変化が映画のキモなので、最初と最後で同じシーンを繋げて最後が違うアクションなのは良かった。あと子どものほっこり感。
知り合いと行ったので、帰りの地下鉄で異変があるぞー!ってやれたのが楽しかったので、行かれる方はぜひ楽しいお友達と行ってください。
あと画面酔いする人はマジでやめた方がいい!あのちゃんの例のCMで酔う人は無理かも。
頑張った方ではある。
全896件中、421~440件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。