8番出口のレビュー・感想・評価
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8番出口は人生そのもの
何が異変で何が異変じゃないのかを探し自分で決断して、何回も異変を見落として振り出しに戻るがそれでもまた前に進むしかない不条理な8番出口はまさに人生そのものだと思った。人生は「どうする?」の連続で、何が正解で何が不正解か分からないし、自分で決めるしかない。だから最終的にはニノが8番出口に残らず、最後は赤ちゃんとお母さんを助けに行けて、現実の世界でも前に進めて良かった。
私は小説版を読んだ後に行ったから観やすかったけど、小説を読まないと分かりにくい映画って映画としてどうなんだろうと思う。あと小説と映画で異変の数が異なる事に驚いた。
個人的に途中から喘息がなくなったのは、最初は戸惑いや不安、ストレスで苦しかったが吸入薬と水がなくなり、いよいよ覚悟を決めねばならない状況に立たされた事で、ニノなりに腹を括って精神的に成長できたからだと解釈してる。
7が0になった時のおじさんとニノの反応の違いや子供との接し方、異変の探し方などに性格の違いが出ていたし精神状態がリアルに表現されていたから面白かった。
うーん。何が言いたいん?
キャラの設定ブレブレというか…二宮さんの最初の喘息設定必要なのかと思い、我慢してみてましたが、辛そうでキツかった…のに?
途中で薬無くして咳き込まずに動いてるし!
しかも最高500mlの水一気飲みかい!
二宮さんさんと、予想以上のおじさんのイケボに助かった映画。
「異変」に工夫が欲しかった
アイデアはいいけど、「異変」も含めてもう少しトリッキーに作って欲しかった。
背景がシンプルな通路のワンシチュエーションで平板になりがちなのに、肝心の「異変」がなんだか面白みがない。
埋め込まれた「異変」を観客も一緒に探せるようだと、画面にくぎ付けになるのに。
男の子は、ニノの彼女のお腹にいる子なんだろうか、それならなぜ「おかあさんに探してほしくてわざと迷子になった」なのか。「お父さんに迎えに来てほしくてわざと迷子になった」だったら分かる。
彼は父に限らず、「親」の愛を求めてさまよっていた子供なのかもしれない。
「父」が自分を見捨てなかったのを確認できたので、男の子の出口への道が現れたようにみえる。
男の子視点ではニノは「父」の化身で、ニノ視点では男の子は彼女と自分の子の化身、それぞれがニノ、男の子、のイメージで現れていたということかも。
8番出口への道は、さまよう人自身の心もち次第で開けてくるのではないか。
ラスト、時間が巻き戻ったのか?
てか、あの通路は生死のはざまにあって、無事脱出できたニノは、元いたところに戻っただけ、脱出できなかったおじさんと小松菜奈ちゃんは、菜奈ちゃんが言った通り「〇んでる」のかも。
ニノは助け舟を出しに向かったようですが、韓国映画だったら距離あるのにわざわざ近づいて行ってキレる男に注意して逆に刺されて亡くなる、せっかく父性と責任感に目覚めたのに、という展開になりそう。
「8番出口から、外に出ること」って、
ニノは通路からホームに降りて地下鉄に乗っていて「外」には出ていない。。。まだ脱出できていない!? 脱出ゲーム、やり直し!?
でも、今回は見て見ぬふりではないので、駅で降りたら改札の外に、ちゃんと外に通じる「8番出口」があるんだと思います。
「世にも奇妙な物語」のエピソードみたいなお話。映画でなくテレビ番組の一エピソードであればもっと短くてピリッとしたかも。
「ボレロ」は確かにこの映画みたいな曲。
基本同じ旋律が繰り返されるが毎回微妙に違う。
ボレロに合わせて文字が浮かんでくるエンドタイトルはなかなか良かった。
ゲームがあるのは知ってましたが、やったことない。やってみたくなりました。
観客が若い女子の二人連れがほとんどで、おばさん何か場違いな感じになっちゃったわ。
ループ
ボレロのループにエッシャーのループに8番出口のループと、そういうことねって思えて面白い。
時系列的に8番出口に囚われた順番は女子高生、歩く男、迷う男なんだけれども、女子高生と歩く男は8番出口から出ることに失敗して永遠に8番出口の一部として歩かされていると鑑賞途中で理解できた瞬間に怖さを感じた。
ゲームと違い、異変の一部が登場人物の抱えている心の闇の部分をえぐる感じになっていて、私の感情が嫌な気分に持っていかれる感覚が面白い。
迷う男が異変と対峙して蓋をしていた闇の部分に正面から受け止めようと、だんだんと生気をとりもどしていくような感じがして、最後に8番出口から出れたのが、この映画の救いの部分かなと思う。
ゲーム知らないほうが楽しめるのかな?
「お堂めぐり」から、外に出ること
この映画で描かれているものは、本質的には「お堂めぐり」だと思った。
堂々巡り、でもあるけど、お堂めぐり。
寺院などの真っ暗な地下通路やお堂の通路をぐるぐる巡り、「胎内から産道を通って誕生する」ことを経験するものだ。
もちろん、これは、回廊のような悩みや苦しみから脱却し、新たな自分に生まれ変わることの比喩である。
一貫して、主人公(ニノ)の内面の問題に焦点が当たっていると思う。
つまり「妻の胎内にいる子どもを殺すか否か」だ。
電車で理不尽な目に遭っている赤ん坊を見捨てる自分。その罪悪感と、差し迫る決断への悩み。
「赤ん坊を見捨てる」というイメージが「赤ん坊を捨てる」につながり、あの「コインロッカーに捨てられた赤ん坊」のシーンにつながる。繰り返し垂れてくる血液のようなものは、堕胎や流産のイメージ。
自分の決断次第では、赤ん坊を殺すことになる。「命をそんなふうに弄んでいいのか?」という主人公の葛藤が、あの耳や目を植えられたネズミたちにつながる。
つまり、ホラー演出に見えるものは、「主人公の悩み事のイメージの連鎖」だと思う。
悩み事は「とことん悩み抜いて」こそ、出した答えに価値がある。「おじさん(歩く男)」のように、途中で悩みに向き合うのに疲れて嫌になり、目の前の安易な答え(光ってた偽物の8番出口)に飛びつくとどうなるか。「俺は悪くない!そうだよ悪くないんだ!」と、他人にも、世界にも全く何の関心もなくなり、スマホの画面しか見えない、無関心ロボット的人間の出来上がり。それを主人公は、「あれはもう人間ではない」と手厳しく批判する。
歩く男が出会う女子高生は、多分、男自身の直面している悩み事を表すのだろう。
そして子ども(男の子)の登場。
繰り返し現れる「子殺し」のモチーフの中で、この子をどう捉えるかで、観たあとの
感じが変わるだろう。
①主人公の子どもで、まだ当然、胎内にいる。彼もまた、生まれるかどうか迷っている。
②主人公自身であり、幼い頃の記憶を表している。
この二通りを自分は想像したが、①なら、主人公が未来視(海のシーン)のあと、彼を破滅的洪水から救う決断をする。救われた彼は
主人公の子どもとして生まれる決意をし、悩みの回廊を出ていく。
②なら、親への愛に飢えていた(ようにセリフからは聞こえた)過去の自分を救った主人公。過去の自分が救われて迷宮から脱出したことで、現在の彼も迷いが晴れる。
ということだろうか。
何にせよ、この映画は「観客が映画に参加するかどうか」と、「8番出口を迷いや悩みの堂々巡りの象徴と捉えるかどうか」で評価が変わると思う。
「参加するかどうか」とは、元がゲームなのだから、主人公たちと一緒に「異変を探すゲーム」に参加するか否かだ。参加すれば「よっしゃ、正解!」「え、待って待ってどこが間違ってたの??」「ニノ、うしろー!!」と言うような楽しみ方ができる。ぼんやり眺めているだけなら、眠くなると思う。
また、「悩み事に迷っている象徴」だと捉えなければ、単なる意味不明な映画になってしまうだろう。
けれど、自分としては、「自分の子どもを生かすか殺すか」という重大な決断を前にした主人公の、そのイメージに従って丁寧に、しっかりと描かれた筋書きだと思った。
物語ではなくイメージの連鎖なのだ。
反吐を吐くほど「迷って、迷って、悩み抜いた」主人公は、見事、8番出口から出ていくことができる。それはピカーっと光り輝くようなものではなくて、「日常」へと帰ってくる答えだ。
本当にきちんと悩み抜けば、「悟ったぞ俺はすごいぞー!」ではなくて、そうなるはずだという話を聞いたことがある。その通りだと思う。
主人公の決断は描かれないが、最後、危害を加えられている赤ん坊の前で主人公が目に浮かべた涙が、物語っているだろう。
あそこでバーンと具体的に書いたら、カタルシスはあろうけど、薄っぺらくてみっともなくなる。
自分は終始、感心して異変探しして楽しんで見ていた。
そうそう、8番出口の8という数字は∞(無限)にも似てるけど、赤ん坊のカタチにも見えるんですよね。
今回はたまたま赤ん坊だが、メッセージとしては「目の前で起きていることと、自分自身の問題とに、どこまでも向き合え、問題に対して誠実であれ」ということなのだと思う。「異変を見逃さないこと。異変を見つけたら引き返すこと」。これは、戦争への流れなど政治的なことを含め、世の中の色々なことに言えると思う。
子どもが好きじゃない人にはおすすめできない
冒頭とラストは好きなのですが
冒頭、かなり興味津々で引き込まれました。
そして地下鉄通路に迷い込む、さあ、どうなるんだ!?
嫌でも期待値は高まります。ここまでは好き。
でも、そこからは延々と地下通路をクルクル回っているだけに感じてしまい、私は楽しめませんでした。もういいよ早く終わってと思いながら、おそらく死んだような目で観ていたと思います。でも通路を歩くおじさんは、予告からすでにインパクトあり過ぎて良かったです。
ラストも良かった。
電車内に描写が戻ると、また私の興味が復活。これ、主人公はどう対処するんだ?と思いきや何もしない?あ、動いた?・・・で終わり。実はここ、大好きな描写でした。エンドクレジットもカッコいい!
残念ながら地下通路内のルールや設定に興味が湧かず、私にとって、冒頭とラスト以外は苦痛な時間でしたので、このラストの巻き返しも焼け石に水。映画を観終わった後の満足感だけで言えば、本音は星2つです。
ですが、本作のアイディアや映像の見せ方、この映画を作ろうとした心意気などは悪くないもので、決して手抜きやいい加減な映画ではありませんでしたので、星3つにとどめて次回作に期待します。
出だしは世にも奇妙な物語
出だしは世にも奇妙な物語感が強くそれをどう映画の長編にするのか?ってのがポイントでしたが、おじさんのサブストーリー、子供のサブストーリーが入ってて上手くつくりあげてるなぁってのが印象でした。
残念なとこは女子高生のサブストーリーがなくて全く分からなかったのと主人公の喘息設定の意味がわからなかったとこかな?続編の「8番のりば」の次回作(やって欲しい)に期待して星🌟4個
自分次第♾️
冒頭の場面に戻った最後。
赤ちゃんを怒鳴っている男に注意するのか、いや、それはできないよなあ、と思っていたら、何もしなかった。
人は簡単には変われない。
でも、最後の表情から、きっと赤ちゃんを迎えるのだろう、いや、迎えろ、と思いました。
無限ループを出るも出ないも自分次第ということなのでしょう。
それにしても、乗客みんながスマホに夢中の車内は、気持ち悪いものだな、と思いました。
喘息を持っていたのは意味あったのかな?
途中で薬がなくなっていたのに、その後、なんともなかったみたいでよかったけれど😆
※ネタばれ含むので未視聴の方はご注意ください。
8番出口のゲームが好きな人からするとちょっと…と思う点が多かった印象です。
※ネタばれ含むので未視聴の方はご注意ください。
始まりこそ一人称視点でどんな異変があるかドキドキしながら見たものの、喘息持ちの主人公、別れかけの彼女、未来の息子などの登場で変にストーリー性を出したのは違うんだよなぁ感がありました。映画の尺をもたせるためなんだろうけど純粋にゲームの世界観を楽しみたかったので残念。予告ではそこらへん出てなかったから見る側もループに嵌ったような参加型で進んでいくものかなと思っていました。
途中から登場して「異変…じゃない?」となる少年の存在も8番出口のルールとしておかしいんじゃないかと思います。唯一”異変があったら戻る”がルールなのに判別できないことが起こるのは…。あと声出せない設定なのかと思いきや途中から喋り出す謎。
ニノ絶望したとはいえ荷物放棄はダメでしょ。喘息持ちならなおさら。でもこれは映画あるあるか。
最後ループを抜け出したあとの電車のシーンは時間回帰したってこと?時間戻すよりも似たシーンに遭遇して今度は勇敢に立ち向かったってストーリーのほうが納得できたと思う。
ただ、おじさんの再現度は完璧でした。見た目、表情、歩き方、すべておじさんでした。
なぜおじさんが8番出口のおじさんになったのかが分かるストーリーがあったのはなるほどね、と納得できた。でも戻らなかったらやり直しになるルールなのに取り込まれてしまうのはトリガーの説明がないとおかしいかなと思います。
ロッカーベイビーのホラー要素は純粋に楽しめた。暗闇ネズミキメラはちょっとショボかった。
前半後半で印象が違う
良かったのは
言わずもかな、おじさん
各々の演技
前半部分
自分に受けなかったのは
後半部分とそこを含めた総括
この映画はこっちのベクトルです、となった時に違うなぁとなってしまった。
おじさんのおじさんたる演技と各々の一進一退の反応が非常に良い。
原作ゲームに当てはめてみれば、ゲームプレイヤーが一喜一憂してる様子を映画の形で表現してて「わかりみ」を感じる
それに加えて前半の伏線にあたる所も演出に沿ってて良かった
対して気になった後半部分は個人的には急に路線を変更されてしまった気分。
ゆえに先の伏線の部分がノイズになってしまったなぁと。
とはいえ、ストーリーがないゲームに物語を添えてまとめた作品としてはつけた星の数よりも評価は良かったと思う
私には面白くない
…プロモーションとの相違
最後の場面の主人公の表情は秀逸。
彼の作品の中で一番好きな演技だと思う。
ただ作品自体の内容を振り返ると、どっち付かずと言うか起承転結が緩やか。
欧州映画にありそうな緊張感のある題材を掴みでプロモーションCMを作成して、いざ鑑賞するとプロモーションとは異なるテーマを浴びせられる印象。
純粋にシュチュエーションホラーが見たかったので、必要な導入部分の背景は必要な事前情報として知りたかった。
(そしたら見るか悩むし同行者に是非を確認出来た)
二宮氏が制作に係るステップとも思うが、ならば噛み合わないテーマを丁寧に、もしくは家族ドラマを切り捨てる演出で見てみたかったです。
※すみません。20年ぶりに観るホラーテイストの作品だったのて、大変期待しておりました。
全968件中、241~260件目を表示
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