「これはホラー映画に非ず」8番出口 LOI175さんの映画レビュー(感想・評価)
これはホラー映画に非ず
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※個人的な解釈を多々含みます
ホラー映画を観たくて映画館に来た人、ゲームの実写化が観たくて来た人、申し訳ない。期待外れのものを見せられて低評価を付ける気持ち、分からなくもない。
ただ、私には刺さった。どうしようもなく刺さった。
閉じられた空間、限られた情報から推測するしかない、この作品。その上で自分の解釈は、「父親になる覚悟を問う話」だった。
8番出口そのものが「異変という試練を与え、対象に問いかける存在」となり、「何かから逃げようとする者」を招き入れる。逃げ場のない空間で、登場人物たちが何を見て、何を感じ、どうしたか。明言されないそれらを読み解くのがこの映画の狙いであり、そういう点ではひどく内面的な映画だとも言える。「何が起きたか」に重点を置く人には、退屈なのも仕方ないだろう。
異変を「人物の内的なものが反映された」と見做すのは8番出口の元ネタのP.T.にも繋がる解釈だが、自分はこの目線で話を読み、上記の結論に至った。
おそらく答えはない、ただ何を感じそこから何を引き出すのか、各々の観客に委ねられているのだろう。
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