「シンプル故に面白い」8番出口 マクマホンさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプル故に面白い
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一日は映画の日ということで雨の中足を運びました。
ゲームはテレビや配信などで見かけた程度で
知っているのは概要のみ。
ですが良い評判が聞こえてくるので見てみました。
一人称視点で始まり世界観にぐっと引き込んでからの
おじさん。とにかくおじさんが無機質で怖い。すごくCGっぽくて怖い。
それだけにおじさんのパートがあるとは思わなかったです。
おじさんもまた空間にとらわれていた人間だった。
おじさんに生々しい生気と躍動感が宿っていて、出られない焦りに苦悩する。
ニノの演技が素晴らしいのは大前提なのですが
このおじさんも素晴らしかった。
舞台がシンプルなので1カットがかなり長いんじゃないかと思われます。
それでも一つ一つクリアしていくごとに(にのの)テンションが違って見えるし
出口に到達したときには一つ壁を乗り越えた顔に見えます。
脚本の肉付けも絶妙でぱっとしない主人公が現実と向き合い
何とか少年を助けようとする。
中々に濃厚な映画でした。ボレロも象徴的です。
ホラーなみにドキッとするシーンはあるのですがホラーというにはなんとも。
ゲームをやり込んだ人には違った印象になるかもですね。
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