「8番出口を目指す」8番出口 rainさんの映画レビュー(感想・評価)
8番出口を目指す
面白かった!!
①ストーリーの面白さ
地下鉄で迷ったニノが、8番出口を目指すという至ってシンプルなストーリーなんだけど、シンプルが故に、無駄がない。極限までいらないものを削ぎ落として、見る人の恐怖心と探究心を煽るような構成にしてるところがお見事だった。特に、ニノだけの視点じゃなくて、おじさんパートや男の子パートなど、さまざまな視点から描かれるのも、個人的にはよかったと思う。おじさんパートを作ることで、「もしニノが出られなかったら」というバッドエンドのシナリオまで予想することができるし、だからこそ、どうしてニノが脱出できたかという、ニノとおじさんとの相違点まで浮き彫りにすることができた。
②BGM
圧倒的センスを感じたのはやはりBGM。特に自分は、ニノが4?5番出口あたりまで進んだ後、選択をミスって0番出口まで戻ってしまい、自暴自棄になって咆哮するシーンのBGMがめちゃくちゃ怖かった。BPM180とかになってたと思う笑。怖い演出などがなにもないところで、あそこまで恐怖心を煽るのがすごい。わたしが怖がりなだけか?そしてなんと言っても、エンドロールの「主よ、人の望みの喜びよ」とともに、リズムに合わせて出てくる製作陣の名前。オシャレすぎるだろ。
観た感じ、どちらかというと低予算というか、派手な演出をしなくても、限られた中でいかにいいものを作るかに焦点を当てたような作品だったと思うけど、何年か前に見た「カメラを止めるな」のような面白さを感じた(まぁ俳優陣は豪華だけど)。かなり満足できたし、あっという間の100分だった。
あと、地元の映画館で観たんだけど、上映終わってスクリーンを出たら、8番出口と表示された案内標識があって、感動した。どこの映画館でもそうなのかな?
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