「この題材でやることじゃない」8番出口 モモンガおじたんさんの映画レビュー(感想・評価)
この題材でやることじゃない
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少し不気味な世界観の中、異変と呼称される間違い探しをしながら出口を目指していくというシンプルな作りのゲームを元ネタとした本作。
あまりにも映画で追加される要素がことごとく蛇足。
主人公の喘息持ちという要素は最初しか生かされず、カバンを投げ出したあとはあんなに発作を起こしていたのが嘘のように薬なしでさくさく歩いている。
ゲームにはない、ロッカーや証明写真の要素も、1度赤ちゃんの鳴き声がするというワンポイントでしか使われず、後半はただそこにあるだけのオブジェクトとなっており存在感がまるでない。
主人公視点だけでなく、ほかの人物の視点で物語が進むところがあるが、余計な要素を後付けしすぎたせいで異変か異変じゃないかというキモの部分がおかしなことになっている。だって今までいなかった子供がいるのにそれは異変とカウントされないんだから。
主人公の別れた彼女に妊娠が発覚。
主人公は責任を取るべきかどうするべきか苦悩する。
はたして8番出口でやりたいストーリーだろうか?
私は微塵もそうとは思わなかった。
もっと安っぽいお涙頂戴系クソ邦画でやればいいじゃない。
全ての異変を映画に出せとまでは思っていないが、インパクトの強い壁男がなかったのが残念。
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