「失つたものを求めて」8番出口 サワディーKさんの映画レビュー(感想・評価)
失つたものを求めて
映画は監督がテーマを投げかけ見る人はその解釈に頭を悩ますもの。この映画もそう、しかし相当分かりやすい投げかけであり、見た人のほとんどはそのテーマを理解できるのではないか。この映画、特に都会に住む人に見てほしい。自分はあの無言で歩き続ける男と同じではないのか、するとどうやれば自分の8番出口にだどりつき、失くしたものを取り戻せるのか?。子供が二宮にあげたお守りが示唆しているのだろう。ジャンルは違うが養老孟司氏が良く話をしていることとの共通性を感じた。脳が考え必要なものしかない都会に暮らし人が失っていくもの......。あなたはすでに失ってないですか?、幸運にもそれに気づいたら、それを取り戻しませんか?。これは単純なホラー、サスペンス映画ではありません。
予備知識なくこのタイトルに誘われ見た、誰でも出口には何かあるのだろうと考えるもの。不気味な無言歩き男の役者は掘り出し者。総じて良品の映画と思います。
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