「ゲームみりしらで鑑賞、伝え方が巧み」8番出口 めいこさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームみりしらで鑑賞、伝え方が巧み
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元がゲームだというくらいで、全く情報なく、娘に誘われて見ました。
一番印象に残っているのは、メッセージの伝え方が巧みだなということ。
限りなく、曖昧に抽象化することで、受け手に読みを委ねてくれている気がしました、
子どもも、彼の子なのか確定的に描かれるわけでもなく、彼自身の幼少期なのかと思わせる描写もあります。
重ねられた海のシーンでの
「どの道が正解なんてわからない」
というニュアンスの彼女のセリフも、ビジネス書なら
「だから選んだ道を自分で正解にする」
というように結論をつけたいところですが、そうはしない。
最後も、1度知らないふりをしてしまった場面で前回とは違う動きをしたところで終わり、果たして後悔していたことをリベンジするのか、そのあたりも受け手にひらかれています。
ともすれば、押し付けがましくなりそうなメッセージを、うまく抽象化して、相手に任せているなと思いました。
ホラー寄りな描写やタイミング、音楽、そしてニノのお芝居はさすが。
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