「見るに堪えない、ことはない作品になってはいる。」8番出口 maku1さんの映画レビュー(感想・評価)
見るに堪えない、ことはない作品になってはいる。
いい点
途中から飽きるであろう設定を見事に展開して見せてくれた。売れてるワンシチュエーションゲームを映画作品として90分持たせるため、人間ドラマの要素を絡めたのはよかったかな。
良くない点
残念、おっさん視点になってから俄然面白展開を期待したが、広げた風呂敷が全然たためてない。おっさん出口成功したのに、またふつーに歩いてるし。(子供が手を引いて止めようとしたのはなぜ?)
第三章「女子高生」があってもいい流れだが特にこの展開は生かされず。いろんな人が迷い込んでは、内なる悩みの解消につながる迷宮でした、的な妄想もしたが。もしくは誰かを犠牲にしないと出れません的なバッドエンド方向とか。
そもそも論だが、クリア簡単じゃね?っていう。なんか毎回変化あるんだから、とりあえず戻ろ、みたいな。あと命がかかってないし。見た目怖系な事が起きても、戻れば綺麗な地下道でしょ、と。スリル感はなかったな〜。洪水のときは自動的に戻してくれるじゃんって見てた。時間制限的にニノの喘息設定があったが、後半うやむや。
キューブやソウを引き合いに出すチューバーもいたが私的には全然。世にも奇妙な物語で30分くらいが丁度良いのでは。世間では売れてるらしいので、今後に期待したい。
解説ありがとうございます。確かに曲がり角にはまだ5か6だったのに、と薄っすら記憶してましたが。他の考察を見ると「それが原因で歩き役になった」が多勢のようですね。
おっさん成功してないです。
あのカウントアップしていく曲がり角の黄色い出口案内が「8→」になってなかったのに、8番の出口が出てきたのは異変で、おっさんは引き返すべきだった。だから子供は手をひいて止めたのに、おっさんは「出口8」の表記に抗えず階段を昇ってしまった。きっと階段を上った先にはまたあの無機質な通路に「0→」の表記があったことだろう。
映画の中の二宮和也が通った8番の出口は下りの階段だった。
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