「原作ゲームを予想以上にうまく映画化した」8番出口 ざるさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ゲームを予想以上にうまく映画化した
原作ゲームは履修済みです。異変達成率100%です。
流石に全くの予備知識もなく観て「思っていたのと違う」という評価は制作者に失礼かと。
所謂ゾンビや霊的なモノに襲われる様なホラーではなく、「世にも奇妙な」体験が情けない主人公の人生の重要な選択の契機になるという物語です。
ゲームではストーリーなど全くなく、理由もなく唐突に奇妙な地下通路に迷い込み、ひたすら間違い探し…かと油断した所でダッシュボタンで逃げなければならない異変に遭遇、という流れでしたが、それを上手く映画化したなという印象。
折角進んだと思ったらゼロ地点に戻されるイライラ具合や、ずっと同じ風景を見せられるウンザリ具合まで原作の持ち味が生かされていると思います。原作に沿った意図的なものなので、そこを低評価にしちゃいけません。
主人公が迷い込んだ理由だけでなく、おじさんが機械的に彷徨う事になった理由までが描かれるとは予想外でした。
ただ、喘息持ち設定などは何かの伏線かと思えばそうでもなかったり、カバンの中身をぶちまけたままだったり、子供の顔の傷、終盤で唐突に復活している部分など、説明(描写)不足な所は気になりました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。