「もっとどうにかならなかったか」8番出口 シネマニアンさんの映画レビュー(感想・評価)
もっとどうにかならなかったか
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最近の映画鑑賞をする度にこの作品の予告編を見せられた中で、絶対に観に行こうと思っていました。ループもの、間違い探しの知的な雰囲気、そして恐怖感を伴うスリルも味わえそうだと。
結果、プロローグとエピローグという、対になったウンチク臭い物語が出足と締めくくりで興ざめにしてくれた他、肝心の中身においては間違い探し的な要素がほとんどなく。いや、間違い探しの要素は確かにあったのに、ある人は喘息持ち、ある人は冷静さを失って、容易に判別できる間違いがあるのにそれに気が付かないせいでスタートに戻ってしまうという愚かさが繰り返されるので、もう途中から面白くないこと、面白くないこと。終盤に向けてエスカレートした挙句は地下通路での洪水という陳腐な表現。ふざけるな!!と言いたい。本当のホラーやサスペンスは過激な状況を描くことではなく、逆に静かな場面の中で主人公をとことん絶望させることで表現できるのだよ。ということで、この作品は予告篇を堪能したらそれで十分というものでした。最後に95分がものすごく長く感じられたことを付け加えておきます。やれやれ。
(印象を3つまで選べるのに、どれも該当しないのでゼロです)
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るゆのあさんのコメント
2025年9月4日
最後の津波は破水の表現じゃないかなぁ
続くループは産道で、あの津波は破水
そして、8番出口からの脱出が出産
8番出口という空間が人の罪を表象化するものならば凄く辻褄が合う
迷う男の罪である子供の出産についてと、新たな自分への生まれ変わりをかけてるとも考えられるし、どこまでも練り込まれてる良作でしょw
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