「映画館出口を出た後の行動を問われる映画」8番出口 うぼしさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館出口を出た後の行動を問われる映画
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長回しにして本当にゲームの世界に迷い込んだような撮り方や、8番出口のセットは多分1つのはずなのに、繋がってるように見せる撮影技術とか凄すぎですね。どこでカットしてるんだろう。
場面はずっと同じなのですが、飽きさせないようにちゃんと展開を作ってあって素晴らしかったです。
途中、おじさんにスポットライトを当ててくるとは思いませんでした。この辺はゲーム知ってる人じゃないとサプライズ感無いのかも。
冒頭で、主人公がスマホで人の耳付きネズミや津波動画等の記事をスルーして下にスクロールを進めてたのが、8番出口で実際にネズミや津波に遭遇したら恐怖を目の当たりにして引き返そうとする(ルールのこともあって)のが対照的でした。
とにかく無駄が無くて洗練されてて、実験的なアート作品という感じで素晴らしかったです。
ストーリーとゲームの無機質な世界観のバランスも良くて、ストーリーでコテコテになりすぎてもイメージと違うし、ゲームそのまますぎても淡白すぎるので、丁度良かったと思います。
ラストも主人公が新たなアクションを起こす瞬間で画面真っ黄色、ボレロのリズムに合わせて表示される断片的なテロップ描写、アートですね。
もう少し主人公達の行動にリアリティがあれば最高だったんですが、十分楽しめました。
8番出口の予備知識がない方は、ゲーム実況をYouTubeで見て、ゲーム内容をある程度把握してから見ると何倍も楽しめると思います。
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