「ゲーム映画の形をした考えさせられる哲学映画」8番出口 うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲーム映画の形をした考えさせられる哲学映画
1度目を見て、正直あんま分かんなかったな…という人がいらっしゃるようですが考察を見れば評価が一変するのではないでしょうかと思います。
原作ゲームのファンで、実写化ということで正直B級映画を期待して見に行ったのですが、今年で見た映画の中で1番面白かったです。いい意味で期待を裏切られてとても嬉しかった!!
映画の内容としては満点星5つの素敵な作品なのですが作中に凄くリアルな津波の表現がありそこに対しての注意喚起を映画館側に任せている(TOHOシネマズで鑑賞しましたが確認できませんでした。警告を見たという方もいらっしゃったので出している映画館もある)ところが残念だったなぁと思っています。
全体的に高クオリティの映画で全く文句のつけ所が思いつかないのですが、1番感動したのは展開や小道具に仕込まれた要素の量です。
(1部考察を含みます)
・美容整形外科や電車マナー、メビウスの輪の入った広告=終わらない美や正義への探求などの終わりの見えないものとメビウスの輪を並べている
・津波のシーンで迷う男が振り返り子供を助ける=子供は流されることがない=子供を流さない、おろさないという選択をすること
・後半に行くにつれ喘息の発作が出なくなっている=迷う男は決意を固め、選択に恐怖することがなくなっていることの表れ
などなど、本日2回目を鑑賞したのですが2週目で見つけた要素も沢山あり2週目とは思えないほど楽しませていただきました。
人生における異変、それは見逃して進むことも出来てしまいますが迷う男のように異変から逃げず相対した先にあるもの、現代社会に生きる我々の異様さや危険性など様々なメッセージを読み取ることができる、素敵な映画です。
演者さんみなさまの演技が光る作品でした。もっともっと大ヒットしてほしい!応援上映待ってます!
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