「迷う男」8番出口 ゆゆゆんさんの映画レビュー(感想・評価)
迷う男
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ゲームプレイ済。
ストーリーが無いゲームをどう映画にするのかと思っていたけど、上手く仕上げたなぁという印象。原作ゲームへのリスペクトが伝わったしおもしろかった!
ゲームをイメージして見ると、え?となるだろうし、ゲームを知らなくて見た人でも賛否両論なのは見て納得。ハリウッド映画やアクション映画みたいな、分かりやすい映画が好きな人には刺さらないのだと思う。
地下通路に迷い込んだ主人公が『出口8…ポスター…ポスター…おじさん…』と異変がないか確認していく様子は自分がゲームをプレイしてた時と全く同じで、解像度が高いなぁとクスッとした。
ゲームは起動したら即地下通路にいるので、映画ではなぜ主人公は地下通路に迷い込んだのか、という肉付けが必須だったと思うが、『人生の選択を迷う男』が半パニックになりながらいつの間にか地下通路に迷い込む。摩訶不思議な体験を通して覚悟が決まるとともに、地下通路を抜けだすことが出来た、という作り上げ方は見事だったと思う。
主演の二宮さんの細かな表情の変化の演技は今作でも発揮されている。
終始地下通路の風景が映り、登場人物ほぼ1人という主人公役は重要であり、制作陣の二宮さんへの信頼の高さと強気の采配にも納得の演技。
ラストシーンの表情がとにかくよかった。
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