「不覚にもちょっと泣いた…思いのほか深い作品」8番出口 無調整牛乳さんの映画レビュー(感想・評価)
不覚にもちょっと泣いた…思いのほか深い作品
ゲームはYouTubeの動画見たくらい、小説は未読。でも小学生の子どもが観たいと言うので、一緒に行ってきました。
こちらの
レビューの評価が低めだったので、あまり期待しないで観ようと思ってましたが…良かったよ。
これはゲームのコアなプレイヤー層であろう(多分だけど)独身男性より、子持ちの、親世代の方が刺さる内容だと思う。
だからレビュー分かれてるのかな。
映画館では結構広い年代の人が観に来てた印象。
水が押し寄せてきたシーンでの主人公の行動に、目頭が熱くなった。っていうか、泣いてた。
もう最近涙もろくていかん。
ラストの、皆が「見えてない」んじゃなく、あえて「見て見ぬふり」してる「異変」も、「見ないふり」するのやめようと、「向き合おう」とした主人公に胸が熱くなった。
喘息設定は緊迫感や不安感を高めるための必要な演出だったと思う。
あれ無かったら、元気な若者がバタバタ走り回る映画になって、全然違う雰囲気になってたんでは。
あと、ベタだけど
最初恋人に妊娠を告げられて、発作起こした時点で、彼は一度◯にかけて、あの世界に行っちゃったんじゃないかな。
だから階段を登っていったおじさんは「天国」に行って、階段を降りた主人公は「現世」に戻ってきた…みたいな。
違うかな?
男の子が1人光の方へ歩いていくシーンは「CUBE」を彷彿とさせた。
確かにあれで主人公と一緒に脱出しちゃったら、え、それでこの後、この子どーしよう…ってなっちゃうもんね。
とにかく準主役のおじさんの活躍にびっくりしたし、カメラワークや音楽やストーリーも私には結構刺さりましたよ。
川村元気さん、苦手意識あったんだけど、今作で印象変わりました。
90分短いと思ってたけど、満足感ある鑑賞体験でした。
エンドロールも、あそこでしんみり系にするの違うだろうし、ちょっとじんわりしちゃってた気持ちをアゲて、
よし!行くか!、って映画館をあとに出来た。
まだまだ暑いけど
秋のはじめに観れてよかった映画です。
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