「ホラー感は軽め。」8番出口 SunRiseShadowさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー感は軽め。
ゲームはしたことない。
流行語になったから「なんだろう?」と、YouTubeの動画をちょろっと見ただけでした。
最初、映画化の話を見た時は、「映画になるの?」と疑ってましたが、映画になりましたね〜
ホラーは苦手なので、私にはこのぐらいのホラー感がちょうどよかったです。
でも、本当にホラーを求める人には、物足りないかもしれません。
多重のエンドレスループが描かれている。
日常生活のループ
地下道のループ
未来とのループ
そこに同じフレーズを繰り返しながら大きくなるボレロがマッチしている。
同じ毎日でいいのか?
思考を停止して過ごしている日々と、この無限ループと、何が違うのか?
この無限ループを抜けて外に出た方が本当に幸せか?
周りに関心を向けていないから、この無限空間に入ったこともすぐには気づかない。
これは、現代人の周りへの無関心に対する風刺なのか、はたまた警告なのか。
ゲームを経験した人だと、もっとループ感があっても良かったと思う人がいるかもしれない。
何度も0に戻される絶望感をもっと味わえてもよかったかもしれない。
プラスされたエピソードを削ぎ落とし、脱出不能のホラー感を存分に出す方法もあっただろうと思うけど、「ストーリーのある映画」にしたかったのだろうか。
「おじさん」の再現度は高い。
キャストに上がったときにVIVANTの人だと知ったけど、「本物いたー」と思った(笑)
歩く姿勢から、立ち止まって携帯を見る首の角度まで、動画でみたままの姿でした。
あまりにリピートが完璧なので、だんだんおじさんが風景の一つになっていくのもすごいなぁと思った。
個人的には、主人公の喘息の描写は苦手でした。
吸入器入りのリュック捨てちゃって、死なないかな?と心配になった。
後半は喘息は関係なくなったので、あの前半の息苦しさはなんだったのだろう、と思った。
話題を追いつつ、軽めのホラーを観たい人に良いと思います。
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