「8番出口は人生の迷いの隠喩」8番出口 ゆきた。さんの映画レビュー(感想・評価)
8番出口は人生の迷いの隠喩
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あのゲームが映画になってどうなるのかと期待半分に見に行きましたが、想像を超える内容に大満足してしまいました!
迷ったら保留する性格の主人公が「決断しなくてはいけない状況」に立たされて、おかしなループ世界に迷い込む。そこは自分で考えて答えを選択しなくてはいけない世界で、、、
歩く男として登場したおじさんは、迷い続けた主人公の歳を取った姿なのか別人なのかは解釈の難しいところですが、考えるコトを放棄した存在というコトなのでしょう。
彼も優しい性格な分、可哀想と感じてしまいます。
おかしな世界は、間違った選択によって後悔している未来と繋がっている様にも解釈出来ますが、僕は主人公がいろいろな可能性を想像して悩んでいるように感じました。
選択肢で明確に間違いと正解があったのは、彼自身が悩みの答えがはっきりしていて一歩勇気を踏み出せない状況で迷っている体裁をとっていたのでしょう。
その結果、決断力のある人間に成長出来た主人公に直前の後悔(電車で注意出来なかった事)をやり直す機会を神様が与えてくれました。というラストなのではないでしょうか
BGMが同じフレーズを繰り返すボレロを起用した事もこの映画に合っていて素晴らしいです。
人生はあまり変化のない日常の繰り返しかもしれませんが、小さな変化を見逃さない様に考えて生きていかないと歩くおじさんと同じになってしまう。後悔しない人生を送る様にといったメッセージを感じました。
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