「何だこりゃ?」8番出口 柚子太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
何だこりゃ?
そもそもめちゃくちゃな企画である事は観る前から何となくわかってましたが、
ここまで酷いとは思わんかったよ
ストーリーがどうとか、二宮がどうとか、そう言うレベルですらない
シチュエーションホラー?なのかジャンル分けさえ憚られる内容
とにかく、進まない、変わらない、つまらない
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キャラクターの設定も雑すぎる、喘息の設定は?
電話は通じるの?時系列は?子どもは結局?
何もかもがふんわり適当な印象で最終的にオチもない
そして、スタッフロールが壊滅的にセンスがない
監督が悪いのか脚本が悪いのか演出が悪いのか
一つだけ良かったのは「おじさん」役の河内大和さんは素晴らしかった。
頭悪ー
キャラクター設定はめちゃくちゃしっかりしてる。一言でいうなら、迷う男は世の不条理に向き合えない人、歩く男は相手の目線に立てない人。そして少年は異変は見つけられるけどそれを伝えるのが苦手な子。
まずこれを理解しないと意味が分からないでしょう。
先に喘息に触れると、これは要するに観客へ身体的な負荷をかけるため。パニックホラーだとよく使う。閉鎖空間という精神的負荷と相まって、より苦しくなる仕掛け。
そして話を戻すと、前提として今作の異変とは不条理及びに見て見ぬふりをする=己の罪に向き合えないことなのでしょう。
迷う男と歩く男の分かれ目はこの見て見ぬふり。
少年が足を止めるという異変に気が付けるか。これを見て見ぬふりして引っ張りあげると歩く男のようになる。そして、これが今の現代日本の縮図。
結論として、日常にも異変は潜んでいて(赤ちゃんに怒鳴るおじさん)、それを見て見ぬふりして向き合わなくていいのかという話。
触れる意味ないと思うけど電話だって通じてないから異変なんだよ。これが不条理ってもの。
総括すると、あのゲームから人生並びに現代日本へのメタファーを投げかけようとするのはセンス以外何物でもないのでは?話も初志貫徹だし、猛烈に変な作品だけど理解出来ないのはあなたが何も想像しないから
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