「八方塞がりからの脱出…かな」8番出口 may 929さんの映画レビュー(感想・評価)
八方塞がりからの脱出…かな
川村元気作品は合わないことばかりだったが、この作品は面白いと感じた。
同じシチュエーションで画面を持たせるのは至難の業のはずだけど、それを特段すごいと感じさせないまま緊張感と好奇心を持ったまま見終えた。
俳優二宮和也はやはりすごい。
途中何度かグロい感じはあるけど、ホラーやスリラーかというとそうではないです。びっくりはさせられるけど、怖がりでも比較的大丈夫かと。
多少ネタバレを含みます
8番出口の8は八方塞がりからの脱出ということなのか。ゲームは知らないので、観たままの感想だけど。
派遣社員である男が恋人との間にできた命をどうするか(堕胎するかどうか)、答えを出せないまま地下鉄を降りた先で迷路に迷い込む。
登場人物は大きく5人。派遣社員と恋人。おじさんとJK、子ども。
途中で出現する子どもが異変ではなかったことから、この先に結びつくんだなと確信。終盤濁流に2人が飲み込まれる場面はなんか泣いてしまった。この映画で泣くと思わなかったので自分でもびっくり。
人気脱出ゲームという素材に絶妙な加減でストーリーを上乗せしたことで、閉塞感や焦燥感だけでなく、人間味が足された作品に仕上がっている。
大げさかも知れないが、見て見ぬふりをしてきた結果であるところの現在を、今一度振り返るべきではないかというメッセージも込められてるのかなと思った。
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