「すべての構造がループする」8番出口 ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
すべての構造がループする
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人生に迷う主人公が迷宮のような通路に迷う物語
通路だけでなく物語の全体構造がループしており、最終的に主人公は初めの場面に戻ります。ただ、主人公は迷う中で考え抜き、初めとは違う行動を起こします。
私自身の考察ではありますが、少年は主人公が病院にたどり着かなかった未来で産まれた息子なのだと思います。父を知らないことや、海辺のシーンからもそのように考察することができます。そのため、戻るべき場所は違う世界であり、ともに出口にたどり着けなかったのはそのためではないかと考えられます。
歩く男や女子高生、少年のそれぞれにも迷い込んだ理由や原因があったはずです。それをわざわざ90分の中で語る必要はありません。
謎や伏線の意味を全て語らなくてはいけないような最近の映画と比べて、考察の余地や余白を残してくれていることはこの映画の醍醐味なのではないでしょうか。
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