「ゲームからの映画化。実験的な作品。」8番出口 ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームからの映画化。実験的な作品。
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本作は、「異変」探しながら地下通路から脱出するゲームからの映画化です。
ストーリーよりも体験するゲームです。これを映画化するとはかなりのチャレンジです。
そこで、主人公に設定を与えます。
人生に迷った男が「8番出口」の世界に迷い込み、「8番出口」から脱出しようとする中で自分の人生、生き方に向き合うことで「8番出口」に向かう。それは「生き方の迷宮」からどのように抜け出すのかという話となっています。
主人公が遭遇する「異変」は、単なるランダムなバグではなく、彼の不安や迷いとも深く結びついていて、最大の問題である「父」となったことにどう向き合うかを突きつけてきます。
また、8番出口ゲームからの再現度が非常に高かったです。あの通路がここまで再現されるなんて。長回しのワンカット風の映像演出が、観客自身も「8番出口」の世界に迷い込んだ気分になります。
ホラー要素はありますが、別ジャンルです。
実験的な作風の映画なのでミニシアター系といったところです。
冒頭とエンディングで「ボレロ」が流れます。同じ旋律を繰り返す「ボレロ」は、同じ地下通路を繰り返す展開により効果を出しています。ラストの思わせぶりも良い効果でした。じわりと余韻にしたれます。
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