「男が一つの大きな決断をするまでを、無限回廊で現した映画。」8番出口 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
男が一つの大きな決断をするまでを、無限回廊で現した映画。
映画館へわざわざ行っても良かったと思える映画でした。
一言で言えば、ひとりの迷える男(二宮和也)が、新しく生まれてくる
新しい命の責任を持って【父親になる》・・・
その決断をするまでの物語りでした。
元ネタのゲームは《間違い探し》みたいな感じと聞いたのですが、
ヒューマンドラマでしたね。
川村元気監督は、迷う男(二宮和也)が、元カノ(小松菜奈)から電話で、
妊娠を告げられて、驚き戸惑い、迷いに迷って深く長考して、
地下通路からどうやっても出られない状況で、やっとのことで
結論を出すのです。
ホラーテイストで、天井から血が流れ出したり、
歩く男(河内大和・・・ガタイがイイ)と何十回もすれ違ったり、
女子高生(花瀬琴音)が、地獄からの使者みたいに不気味だったり、
迷ってる男の子(少年)がいて、何者なのか?とか、
その子は未来からの我が子なのか?とか、
地下通路が映画の90%を占めるので、やたら閉塞感があり、
観てる方も発狂とまでは行かないけれど、叫びたくなりましたね。
かなりストレスも感じる映画でしたが、私は川村元気監督の
「百花」や「四月になれば彼女は」などのリリシズム溢れる映画とは
真逆のストレートなメッセージを感じたのでした。
こんな暗い、先行きに希望の持てない時代だし、
日本はかなり先細りの国家だし、
こんな時代に生まれてくる子供は幸せなのだろうか?
赤ちゃんの泣き声を騒音とみなすような不寛容な社会に、
子供を産んでいいのだろうか?
みんな思いますよね。
それでも【愛することを信じる】【より良い明日を築く】
そう言うポジティブなメッセージ・・・というより“願い“を感じたのです。
メインテーマ曲であるラヴェルの「ボレロ」は、
同じ旋律が微妙な変化を繰り返して行くのですが、
力強く明るさも感じる良い選曲でした。
(ゲームもこの曲ん使ってるのかな?)
★異変を見つけたら、すぐに引き返すこと。
★異変を見逃さたいこと。
★異変が見つからなかったら、引き返さないこと。
この三つはほとんどストーリーに関係なかったですね(笑)
それより「シャイニング」の血がドドーッと押し寄せる映像が、
泥水が溢れてくる映像とかと似ていて「シャイニング」の影響を感じました。
あと有名な映画ではないけれどトム・ハーディ主演の、
「オン・ザ・ハイウェイその夜、86分」にも、似てて、
トム・ハーディが車を運転しながら電話の会話だけで、
ラストには生まれてくる婚外子の父親になる決断をするまで・・・
と言う映画で、テイストは同じだと思いました。
ぜんぜん無機質な映画なのに観終わった後は、ラブストーリーを
見たような温かい気持ちになれました。
好きですね、この映画。
こんにちは〜。
私も良かったです。
ニノも父親がいないことや、派遣先と言っていたので、正社員ではないと思うので、父親になる自信がないところなど、演技が上手と思いました。
きっと優しい父親になることでしょう
私、全然こわくはなかったですが、
おわってから、小学生が母親に怖かった〜と話していたのが、良いなぁと思いました
おはようございます。覚悟というか性格的に我慢できないのです。あのようなあからさまな暴力には。まあ、あの人間相手ならどう見ても体格的に勝ててますし。もし自分よりも体格いい人間にはソフトな言い方で注意すると思います(笑)
要は二ノに映画的演出でチャンスを与えたんだと思います。あの時傍観者面してたけど今ならものを言えるよね、という具合に。あの暴言男は誰がどう見ても許せないですからね。私がその場にいたらたぶん切れるでしょう。
相変わらず琥珀糖さんの映画に対する探究心に感心させられます。ただその辺はあまり気にしなくてもいいのかと思います。琥珀糖さんがレビューで書かれてる通り、一人の男が人の親になるための通過儀礼を描いたような作品と感じたらいいのかと思います。わたしもループに囚われてるのかなと思いましたが、作品のテーマはそこではないと思いましたので無視しました。
共感ありがとうございます!
PC版の脱出ゲームで良く遊んでいるので、8番出口もやった事があります。謎解きのギミックとかは無くて、ちょっとした違いを見つける注意力があれば、子供でも日本語がわからない外国人でも楽しめるゲームです。
このゲームをネタにしたのは良かったのですが、みんなが飽きたタイミングで公開されたのはちょっと残念に思いました。歩く男がゲームチェンジャーになるのもゲームにはないので、尺稼ぎをするなら小松菜奈の登場シーンを増やして欲しかったです。
例えば小松菜奈も妊娠を直接伝えるために地下鉄に乗ろうとして「8番乗り場」に行こうとして怪異に遭遇するとか、地下通路の中でもいいので二人を出逢わせたかったです。長澤まさみ様を綺麗に撮る事の出来る川村元気監督だけに残念でした。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。