「ループのイライラと飽きるをギリギリで作った良作」8番出口 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
ループのイライラと飽きるをギリギリで作った良作
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ループしてループして、抜けられない!!って追い詰められ狂気に踏み込みそうになる人間心理を表すためには、ある程度の繰り返しが必要になるけど、見ている側は飽きてしまうという難しい課題があって。それをこの映画は、マンネリにならないよう、お化け屋敷的驚き、視点変更、新たな登場人物、ニノの心の変化を織り交ぜることで飽きさせないよううまく作った良作でした。
ラスト、少年が心配で戻ってしまい延々に彷徨うエンドとか、電車で怒り散らしてるおっさんを止めに入って刺されるエンドとか、出られたーと思ったらはじめの電車内からの広域ループにハマってしまったエンドとか、ゲームが元ということで、様々な鬱展開を想像してしまったのだが、人間として勇気とか家族とかに思いを致した(元々持ってたけど踏み出せてなかった)ニノの成長がチラ見えするエンドでホッ。
ラストもよくわからないくらいのチラ見せ、終始ニノがカッコ悪く、しょぼくれた青年というのも良きところ。少年に対しても、すんごい笑顔とかせずに、カッコよく見せない演出とニノの演技がリアルで良い。河内大和はぴったり
暑すぎて、帰りに外に出ず東京メトロの地下道をかなり歩いていたけど、出口表示見るたび、ぞくっとした〜
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