「廉価版サイレント・ヒル」8番出口 たまに映画館で見る人さんの映画レビュー(感想・評価)
廉価版サイレント・ヒル
まさかあの男性にそんな過去があったとは…
最初見終わった時に感じたのは、「予算がなくて地下鉄で撮影されたサイレント・ヒル」でしょうか。
原作のゲームはプレイ済みです。ゲーム自体は単純で、神経衰弱に間違い探しを組み合わせたようなシステムです。主人公は映画と同じく、突然迷い込んだ無限ループする地下鉄連絡通路から脱出しようとします。
原作のゲームにはストーリーらしきものは存在しません。単に突然迷い込んだキャラを操作するプレイヤーがいるだけです。そこに登場人物に肉付けし、さらに様々な隠喩を加えたものが、映画オリジナルの部分でしょう。そこが、やもすれば単調になりがちな場面を、画面を目を凝らしてみてしまうような仕掛けとして機能しています。
惜しむらくは間違いがわかりやすく、観客に志村うしろー!の状態を作りやすいことでしょうか。また、観客も一緒に間違い探しを始めるわけですが、あっさりと音を上げる主人公にあまり感情移入できなくなる感を受けました。
やや粗が目立つものの、全体としてみれば良作の部類に含まれる作品だと思いました。
万民受けはしないでしょうが、コアな人気を得られそうな作品でしょう。
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