「洗脳装置・・・2択を迫られる恐怖!」8番出口 やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
洗脳装置・・・2択を迫られる恐怖!
例えば読書家の方々には作品を楽しむ際に「行間を読め!」なんて理不尽極まりないことを言い出す輩が多数いらっしゃる印象ですが、この映画に関してもしかりで・・・なんだったら行間だらけで本筋があやふやで本末転倒といっても過言ではない、というのが第一印象でした。
そしてエンディングでとった主人公の行動がはおそらく非常にチープな正義感に囚われた結果を示唆すると当初、思い込んでいましたので・・・あまり良い評価つけないてレビューをしようと思いかれこれ一週間が経過してしまった次第です(笑)。
しかし・・・当初思い込んでいた「チープなベターエンド」が、「究極のワーストエンド」だったらと思索を巡らせた瞬間、この作品の真髄をみたような気がしました!まあ、私の勘違いな部分もあるかもですがね(笑)。
この「8番出口の迷宮」のルールや設定は単純ですが、気が遠くなるくらいの繰り返し作業の中で強く深層心理に刻まれると思われるのは、以下です。
・行くか戻るかの二択を強いられる。
・行動後、その正誤はすぐ結果として現れる。
・過去のトラウマが恐怖によって強調され、その出現に法則性はないので、常に緊張を強いられる。
主人公はおそらく「8番出口」からは抜け出せたものの、迷宮の巧みなギミックによって洗脳されてしまったのではないでしょうか。そして迷宮内のルールを背負い「人生という自分で作り上げた迷宮」を彷徨うことになった・・・というふうに考えると急にこの作品世界の深みが増すのですよね。
冷静にみたらラストシーンの主人公の目は、狂気のスイッチが入ってしまっていて、とてもじゃないが正常な判断が出来るとは思えない・・・という独自の結論を導くのに一週間かかりました(笑)。
では。
共感ありがとうございます!
私は観た時の印象が薄れないうちに、家に帰ったらPCでポチポチとレビューを書きますが、少し間をおいて反芻しながら思いを巡らすのも良い方法ですね。実はこの作品に付ける星の数に随分悩みまして、2.5~4の間を行ったり来たりしていました。
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