「自分の考察が合ってれば4.5点。間違ってれば3点」8番出口 SHINGAさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の考察が合ってれば4.5点。間違ってれば3点
ゲームは全ての異変を確認済み。
小説は読んでません。その他情報をシャットアウトして見に行きました。
まず音楽が良かった!ちょっとインターステラーを彷彿とさせるアンビエントな音楽が個人的にかなりグっと来ました。スタッフロールでヤスタカさんだと分かって納得。
映像もゲーム再現度が高く、異変の見せ方も上手で良かった。
俳優陣の演技も良く、安心してみていられたし、不気味さも充分満足レベル。
ここら辺は大抵の人は納得の部分だと思いますが、問題は肉付けされたストーリー部分。
見たまんまの物語だと正直凡作だと思います。(単なるホラー映画)
子供を産ますかどうするか悩んでる情けない男がループに迷い込むだけの浅い映画になってしまうと思います。(実際一緒に見に行った同僚はそういう見方をしていて意味がよく分からなくてツマラなかったと言っていました。
考察なので間違ってる可能性も大いにあるのですが、僕は途中から色々な描写に違和感を覚え、ある事に気が付き全身に鳥肌が立ちました。それからラストにかけてはもう涙が止まらなくなったくらいでした。
その違和感の最初は、子供が主人公の彼女を「おかあさん」と言った瞬間。
主人公の恋人からの電話や姿は「異変」だったのに対し、子供は「異変ではない」という大きな違い。これで子供はちゃんと存在しているリアルな子供という事になります。
ということは、主人公は過去に恋人が妊娠した時に会いにいかなかった選択肢を選び、ずっとその時のことを心の罪として抱え、生きてきた主人公なのではないか?と。
だから恋人は一人で子供を産み育ててきたのではないか?と。
(少なくとも恋人の電話から子供があそこまで成長するくらいの年月は経ってる)
主人公が機械室のトビラを開けた時に電車に乗ってる自分を見てトビラをそっ閉じします。
何も意味が無ければあんな描写はやらないと思いますし、昔の罪をあの母子に重ね合わせた主人公が過去のループに入り込んだのではないのかなと思いました。
自分の過去の過ち、あの恋人からの電話に対しての答えを出せなかった自分をずーーーっと何年も引きずって生きてきた主人公。
でもそこで偶然迷い込んできたリアル自分の息子と出会い、過去の過ちに今一度立ち向かって罪を償う事でループからの脱出。
でも罪を償えた所で時すでに遅し。主人公はあの頃にはもう戻れないほど年月が経ってしまっている。(ラストの電車での涙はそのことを表してるのではないか)
でも・・・・怒鳴られている母子を救うことくらいは出来る!
という所で映画は終わります。
そうやってみると浜辺での息子との抱擁、洪水から息子を守る姿に涙なしでは見る事が出来なくなると思います。
ちょっと見てきた勢いでバ~~~ッと書いたので解りにくいと思いますが僕はそんな解釈で見たので凄く楽しめた・・・・というか心に響いた映画でした。
私も同じこと考えてました。
子供の顔つきは主人公に似てますから二人の子供だと思ってましたし子供が異変ではないところも同じように引っかかってました。
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