「ホラー苦手でも大丈夫！」8番出口　まゆさんの映画レビュー（感想・評価）

試写で鑑賞。原作ゲームは未プレイ、書籍も未読で、予告編やあらすじ程度の予備知識で臨んだ。95分という短い上映時間ながら、「この先どうなる？」という緊張感と好奇心に引き込まれ、最初から最後まで集中して楽しめた。登場人物の背景描写は最小限で、観客の想像力に委ねる余白のあるスタイル。この余白が個人的には大きな魅力で、観る人によって解釈が分かれそうな点も多く、観賞後の余韻が深い。ホラー映画は苦手で普段は観られないが、本作はホラーに抵抗がある人でも充分映画館で楽しめる作品だと感じた。「考える余地」を残した作品で、劇場を後にしながらさまざまな想像を巡らせた帰路が心地よかった。