「8番出口からこんな物語が生まれるなんて」8番出口 みきてぃさんの映画レビュー(感想・評価)
8番出口からこんな物語が生まれるなんて
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8番出口の公開が決まってからゲーム実況を見たり、実際にプレイしたりしていたので、余計に「これをどうやって映画にするんだろう?」と疑問だらけのまま、前情報もキャスト以外ほとんど情報がないまま先行上映に参加しました。
ループが始まる瞬間は、まさに迷う男が人生の帰路に立たされている時。
彼が迷い込んでしまったのは、地下通路じゃなく自分の心の中に迷い込んで出られなくなってしまったんじゃないかと思いました。
ある女から電話がかかってきて、異変かと疑いつつも電話で話すシーン、迷う男の人間性がすごく現れていて親近感が湧きました。
そこから少年と出会い、一緒に進んでいく中で似たもの同士で、何か支え合っているような2人の雰囲気にグッときました。お守りを渡され、そのお守りをぎゅっと握って「大丈夫」と出口に向かうのも良かったです。
二宮くんのお芝居で1番心に残ったのは、地下鉄で見て見ぬ振りをした自分を俯瞰で見た時の表情。その表情にぎゅっと胸が締め付けられ、自分だったら、と思うとやるせない気持ちになりました。
きっと、自分の心の中をぐるぐるぐるぐる迷って一つの答えを見つけたような顔をした迷う男は、今度は迷わずに行動を起こすんじゃないかと、ラストには希望を感じました。
川村監督、製作陣の方々を含め、この映画作成に携わってくださった皆様に、こんなに刺激的でのめりこまれて感動できる作品に出会わせていただけたことに感謝したいです。
29日の公開まで待ち遠しいですが、小説を読んで迷う男の人物像を膨らませて、今度はもっと二宮くんのお芝居に集中して見れたらと思っております!
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