プレデター バッドランドのレビュー・感想・評価
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狩られてたまるか!…いやいやまんまと心駆られて狩られた⭐️
コントローラーを握りしめリスト・ブルイドやガントレットを操作しまくってるような没入感
楽し過ぎて「ほら!志村後ろ!上!」とドリフのコントの様に叫びたくなるほどバタバタ・ニヤニヤしちゃいました!
今作は新章に相応しい「初」がてんこ盛り!
過去のプレデターを知らない方や観たことあるけどさほど興味ない…みたいな方にこそオススメしたい!
いやぁ新化・進化し魅力溢れるプレデター伝説の幕開けに大興奮しました!
続編?もすでに待ちきれません!
圧倒的なレビュー数にも納得です!
みなさまの完璧なレビューが全てを語って下さっておりますので陽気なアンドロイド演じるエルちゃんが映る度手を振っちゃう低レベルな私ごときが語るなんて身の程知らずではございますが「ハッピー・ランド」体験が出来た107分でした!
エル・ファニングを観に行った
プレデターとエル・ファニングは喋らないほうがいい
「エル・ファニング好き」
アイデア満載
プレデターシリーズは、「ザ・プレイ」以外は鑑賞済み。
今作の予告編を見ると、主役がプレデターでチャーミングな上半身だけの女性アンドロイドとのバディもののようだった。
その中で、プレデターがアンドロイドを背中合わせで背負っている歩いているシーンが実に魅力的で
果たしてプレデターに感情移入して見れるんだろうかと疑いつつ観に行ってみた。
(ポスター見るまで、アンドロイド役がエル・ファニングだと気付かなかったのは内緒だ。)
主役がプレデターということに最初は違和感があったが、早いうちにちゃんと感情移入することが出来た。
これは、見ているうちにプレデターを「侍」と捉えればしっくり来ると思い至ったからだ。
(無口なのも相まって、ミフネ演じる侍に重なる。)
舞台となる惑星はアイデア満載。次から次へとギミックを積んだ動植物が登場しプレデターを殺しに来る。
それらは使い捨てではなく、ちゃんとストーリーに生かされるところも上手い。
(既視感はH×Hの暗黒大陸orGREED Island編のせい)
アンドロイドの方も上半身だけの登場もインパクト抜群なのだが、
道中下半身が意外に早く見つかったと思ったら、再び上半身だけになったり
と思ったら、下半身も活躍したり良いアイデアが盛り沢山。
おまけにコメディ&カワイイ担当で飽きがこない。
(こちらの既視感は、C3POとビショップ。ビショップの世代から技術が進んだのか、下半身千切れても全然平気。)
某作品との世界観の共有は健在のようで、
巨大パワーローダーの登場も嬉しい。
ストーリー的に残念なのは、
作中の星でのメイン敵役と対決する動機がやや薄いこと。(反面、恨み骨髄のラスボスとの因縁は非常に良い。)
バッドランド最強の生物が意外と弱かった(弱点がはっきりしていた)こと。
悪役は印象が強ければ強い程良いのだ。
あと、ストーリーとは関係ないが、
映画そのものの作りとして、プレデター語で英語字幕・日本語字幕が重なって出るのが見辛く残念だった。
口部分以外だと目しか表情をつけられるパーツが無いため難しいのかもしれないが
マスク状の翻訳機でもつけさせて、英語喋らせて欲しかった。
本作は全般に昨今のSFではあまり使われていないアイデアが満載で
ストーリーも先がわからないワクワク感ある作品だと感じた。
最後は直接の続編を匂わせる終わり方だが、出来ればやめて欲しい。
意外と面白かった。
プレデターって可愛いヤツやで
「プレデターである必要あるか?」は置いといても別に……
シリーズはドラマシリーズの「ザ・プレイ」と派生作品映画の「AVP2」のみ未視聴。
また関連するビデオゲームや小説、コミック、アニメもノータッチのわりとライト層に当たる?者です。
ん〜〜〜〜〜"刺さらない"。
全然食指が伸びなかったです。
「悪い作品」とか「金返せと思うほどつまらない」わけではないんですが、
話は平凡だし別に「プレデター」の要素も「エイリアン」の要素も上手く扱えてなかったと思います。
そもそも「これプレデターでやる必要あるか?」ってのもあるんですけど、
そうじゃなかったとしても
「厳しい戒律によって負け犬の烙印を押された主人公が、未開の地で奮闘し大成する」
って別に目新しい話でもなんでもないんですよね。
ただ一見すると「話の骨子はプレデターと相性いいんじゃね?」と思うし、上手くやれば「プレデターやエイリアンの世界観もといヤウージャ族の掘り下げになるよね」って私も多少の期待を持って観に行ったんです。
ですが後述する理由によってそれも全くうまくいってないと思いました。
①ブレッブレのヤウージャ族達
…まず彼らの価値観として「強い者には敬意を示し、弱き者は淘汰される」というものがあります。
これはシリーズを通して一貫してますし、この映画でも序盤はそう描いていました。
…そう、「序盤は」。
まず主人公のデクとクウェイの兄弟。固い絆で結ばれていて、なおかつ二人とも「父のような強く気高い戦士になる」事を夢見ているのは分かるんですが、話のきっかけからしてまずいきなりお父さんであるニョールを裏切るので「え、厳しい掟は?」となります。
そしてデクも序盤に助けてくれた相手に敬意を示したり恩義を感じたりせず、「物語が進むにつれて態度を軟化させていく」ので「お前にはまずヤウージャ族の矜持が足りねぇよな?」となってしまいます。
つまり序盤で「今までのプレデターシリーズと地続きですよ〜」と見せてるのにその直後から矛盾しまくるわけです。
ただデクはまだ「ブレ値」としてはマシな方で、一番はデクの父であるニョール。
そもそも「成人の儀」として狩りを行わせて、そこで生き残れない者が自然淘汰されるんでしょ?
なんで狩りに行かせずに自分の手で息子を亡き者にしようとしてんの?w
クウェイの言う通り狩りに行かせればよかったじゃん。
実際(シリーズに登場したプレデターと比べると微妙だけど)狡猾さや原生生物の特性を武器にする知恵を持ち合わせてたわけで、
完全に「じゃあやってみろ」の一言で何もかも上手くいくはずでしたよね?
なんでそこだけ今までのプレデターシリーズと違う風に描いたんですかね?
ここら辺の序盤のやり取りでまずモヤっとしたので全然物語に感情移入できませんでした。
最後も字幕だと(負けたくせに)「降伏しろ」とか言ってやがるから「何様だコイツ…」ってなりましたし。
プレデターなら自分を倒した相手には敬意を表して接するべきだろ!
そもそも復讐譚みたいな話にするのが無理がありましたね。
普通に「標的を最強生物に選んだら無理だと言われたから見返す為に単身乗り込んだ」とかシンプルにしとけばシリーズとの矛盾も防げたのに、変にシリーズファンに目くばせなんてするから……
②会社の利益を考えない欠陥アンドロイド2体
…観た人なら言わなくても分かると思いますがティアとテッサの2体。
全くもって会社の為に働けない無能アンドロイドですw
特にティアは「原生生物との円滑なコミュニケーションを取って利用する為に人間に限りなく近い感情を持っている」という事ですが、はっきりいってだいぶ初期から任務度外視で動いてるし、プログラムを修復したりしてるくせに終始非合理的な感情に流されまくっていてとてもウェイランドユタニの作った「利益を優先するアンドロイド」に見えませんでした。
まあ、ユタニ製っぽいといえばそうかもしれませんが……
あと中盤で処置台一つ動かせなかったくせに終盤では下半身のみ、上半身のみで他のアンドロイドを軽々ぶっ壊す膂力もあるし。
「殆ど何もできずに中盤の戦いが終わる」って展開にしたいが為にこのシーン入れたように感じました。
そのせいで矛盾が生まれています。
テッサの方はティアと比べるとまだ会社の為に動いているように見えますが、「廃棄される事に怯える」って描写を入れたせいで彼女もまた微妙にブレていくんですよね。
テッサの方はティアと違って「高度な感情」が入っていないらしいんですが、それならティアを庇って故障したという行動に出た理由も分からず仕舞いですし、「間違いだった」とか後でいうならアンドロイドならその場で判断できただろw
と、まあまあ不満は多いです。
原生生物にも別に目新しい要素もなければ、「プレデターが狩られる側になる」ってお題目も蓋を開けてみたら普通に自分よりも明らかに格上の生物をバンバン八つ裂きにしていくので、
「狩られる恐怖を味わうプレデター」の新鮮味もめちゃめちゃ薄いです。
という事ですげー予算かけたらしいわりには別に面白さも絵的な新鮮味もない、退屈な一本になってしまいました。
「光学迷彩有りのプレデターと無しのプレデターが戦うとどうなるか」とかはちょっと面白いなと思ったんですが、
最後に敵へトドメを刺すのがデクじゃなかったりとかして「いや、そこはちゃんと自分でケリをつけさせろよ」と思ったり、
とにかくブレッブレの一作でした。
あまりオススメはしないかなぁ…特にシリーズに強い思い入れがある人とかは「過去シリーズと同じに見せかけて…」って不意打ちで拒否反応持つ人もいるかも。
これはプレデターである必要がある?
良いところ
プレデター、アンドロイド、野生生物のバディもの
パルスライフルやパワーローダー
?なところ
アンドロイドが弱い
プレデターが弱い
カリスクが弱い
なんて言うか、プレデターじゃなければもっと面白かった気がする。普通の近未来SF活劇で新しいヒーローであればもっと楽しめた。同朋すら狩りの対象とするようなもっとストイックな種属かと思ったら初っ端から兄弟思いの人間臭さが満載で、それじゃあこれまで培った冷酷ながら戦いそのものに真摯な生き物と言うプレデターの孤高さがなくない?
弱いからこそ強くなれるみたいなテーマは悪くないけど、それをプレデターでやったら、よその星まで来て殺戮することだけが目的の不気味さと言うか説得力が無くなる。ただの傍迷惑な有害獣から滅ぼすしかない知的生命体に格下げ。今で言う人を襲う熊だと思ってたら獲物を選り好みする変態くらいの感覚。追い払うべき存在から滅ぼすしかない存在に。しかもやる側に精神的負担までセット。もう核ミサイルかなんかで星ごと焼き払うべきだな。
変に話が通じるから余計にタチ悪い、食うために狩りをするわけでなくトロフィーのために数多の動物狩り尽くして絶滅させたどっかのバカな存在を踏襲されてもどうにも嫌悪感。終始その感覚が拭えなかった。
戦闘に特化した存在の割には敵の再生をボーッと待ってたり、視界の外の存在に気づかないと演出のために不自然なほど疎いのはどうにも。シリーズ化するなら尚更過去のプレデターと比して特異な存在を主役にする必要あったか?
一体何を観させられているんだ?
ライク・ア・ヒューマン
プレデターの成長物語
第1作からすでに40年近く経つが、いまだにこうして新作が作られるというのは、根強いファンの支えあればこそだろう。本シリーズは作品のテイストや世界観、キャラクターを変えながら、なるべくマンネリに陥らないような工夫が凝らされてきたシリーズである。統一感がないという否定的な意見が出るのも分かるが、常に何か新しい趣向を提示する姿勢は評価しても良いと思っている。
今回はプレデターを主役にするという大胆なアイディアの元、今までに見たことがないような景色を見せてくれる。
物語は不肖の烙印を押された若きプレデター、デクが父を見返すために最強の捕食者カリスクを討伐する…という筋書きで進行する。
言ってしまえば、いたってシンプルな成長ドラマだが、そこに半身の女性型アンドロイド、ティアを絡ませたことは本作の妙味であろう。落ちこぼれ戦士と半壊アンドロイドという半人前同士がタッグを組むバディ物として大変面白く観ることが出来た。初めこそティアを”道具”扱いしていたデクが、次第に彼女にかすかな愛情を芽生えさせていく所が面白い。
そして、ティアには同型のアンドロイド、テッサという姉妹がいる。この関係がデクと兄の関係に呼応することで家族の絆というテーマに結実していくあたりも中々上手く作られていると思った。
更に舞台となる惑星ゲンナには様々な生物が住んでいる。中でも”バド”というキャラは主にコメディライク的な活躍を見せ印象に残るが、実は彼の立ち位置もこのテーマを導き出す補助線的な役割を持っている。
アクション主体の大味な作品ではあるのだが、プロット自体は結構周到に組み上げられていると感じた。
もっとも、前半部はともかく、カリスク登場あたりからかなり突っ込み所が目につくのも確かである。個人的にはエピローグも不要に思った。
キャストではデクを演じた俳優(初見)の目の演技がとても魅力的だった。顔はほぼCGで表現されているのだが、元となるモーションキャプチャーは彼が演じている。実に様々な表情を見せ、個人的には「第5惑星」で異星人役を演じたルイス・ゴセット・Jr.の名演を彷彿とさせ、思わず感情移入してしまいたくなるほどだった。
また、エル・ファニングがティアとテッサの二役を見事に演じ分けており、こちらも好演している。
予備知識なくても楽しい
実は、プレデターシリーズにはほとんど触れてこなかったが、本作は過去との関連は薄いということで観賞。
そういう作品でも、明らかな過去作オマージュシーンとか、ファンだけが分かるギャグを「ほら、これ」みたいな間でやられると、知らない観客でもなんとなく「私は知らないことをやってるんだな」って気付くことも多くて、雑音になるんだけど、そういう違和感も感じさせることなく、予備知識がなくてもまったく問題はなかった。
(おそらくシリーズファンへの目配せやサービスは本作も当然あるはずなんだけど、それを知らない人に感じさせないって、すごく力量のいる作業のはず。)
本編は、プレデターシリーズに限らず、いろんな作品の要素を盛り込んであるので、全体として既視感のある、良い意味で「懐かしい」アクションSFとして楽しむことができた。
もちろん、細かな工夫もあってアクションシーンはワクワクもの。
後半の、ティアを助けに行くクダリなんか、ずっとニヤニヤしながら観てた。
めちゃくちゃ男前の雑魚アンドロイドたちを次々と倒す爽快感のあとは、巨大で無骨なパワーローダーみたいなのにテッサが乗り込んで現れるとか、「ここの技術力はどういうバランスなの?」と思いながら、それもまたSFの醍醐味だということを、もちろん観客は承知してるワケだし、それはそれで「ご馳走」として楽しんだ。
で、ラスト。自分の星に帰ってから最後の最後まで楽しい。
エル・ファニングの演技もすごくチャーミング。
エンタメ要素モリモリで2時間以内にキッチリ納めた快作。
特に前半、暗い画面が多いので、おそらく通常のテレビモニタでは見にくいはず。
ぜひ映画館、特にドルビーシネマなどの映像性能の高い画面での観賞がオススメ。
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