劇場公開日 2025年11月7日

プレデター バッドランドのレビュー・感想・評価

全402件中、261~280件目を表示

3.0仲間がいれば更に強くなれる

2025年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

斬新

カワイイ

初代プレデターが最高傑作だと思っている自分にとって今作はアバターやスターウォーズテイストに感じてしまった
パワー・ローダー(巨大ロボット)まで出て来ちゃってるし
映像は素晴らしいんだけど…

エル・ファニング(ティア)が可愛かったし
アンドロイドの彼女がエイリアンシリーズでお馴染みのウェイランド・ユタニ社製という設定がポイント

バドも可愛かったから今作だけでもあの姿で終わらせて欲しかったかな

ヒットすれば間違いなく続編が制作されるでしょうから期待しましょう

コメントする (0件)
共感した! 10件)
よう

4.0『砂の惑星』のサンドワームだって負けてないぞ!

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿

プレデターといえば、シュワちゃんの映画、もしくは、いつの間にかエイリアンと対決してたよね?という程度の認識しかないのに、見てしまったのだが…

あれ?
こんなに話せば分かる、みたいなところのあるヤツらでしたっけ?

見かけは異形でも、ロードムービー的なヒューマンドラマのひとつの典型でした。

素直になれなくて、でも認めて欲しくて。
そんな男の子の前に、風変わりで突破力のあるボーイッシュな女の子が現れて。
孤独?そうだけど何やら異能を秘めた友だちもできて、いつの間にやらその3人で思わぬ冒険に!!

と思ってたらなんと!
続編まで作る気満々なのですね。
お母さんって一体どんな人なのだろう。
『砂の惑星』のレベッカ・ファーガソンみたいな雰囲気の人だといいなぁ。

コメントする 3件)
共感した! 30件)
グレシャムの法則

5.0マーベル映画のようなプレデター映画

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿

楽しい

興奮

知的

プレデターファンなので、プレデター映画が観られるだけで幸せです^_^
これまでは一部のマニアックな人向けのようなテイストでしたが、今回は完全に新しく、マーベル映画のようなワクワク感がある映画になっています!
このテイストだとエイリアンはもちろん、バットマンや、他族のプレデターとコラボなど、可能性はかなり広くて、楽しみです^_^

コメントする (0件)
共感した! 16件)
ゴジ

5.0新しいプレデターです。

2025年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

斬新

 今回シリーズで初めてプレデター(劇中では部族名)側が主人公ですが、ストーリー的にも無理なくて違和感無かったです。あの恐ろしい顔面も今まで何度か観てるし、人間以外が主人公と言うのも今では珍しく無いので受け入れられました。初めて観た時はビビリまくってましたが。
 サバイバルアクションですね。ホラー要素は無いです。アンドロイド(エイリアン的には合成人間かな)やモンスター相手なので、人間の赤い血がドバドバって感じじゃ無いので怖くは無いです。必殺の背骨抜きも披露されませんでした。
 ストーリーは単純だろうとタカを括ってましたが、以外な方向に進んだり結末まで愉しめます。テンポも良いので間延びせずにあっと言う間に観終えました。
 これは続きありますね。

コメントする (0件)
共感した! 18件)
池田輝政

4.0種族

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿

シュワやダニーと戦った種族やデカいプレデターの種族との関係も見たいなぁ

面白かったですよ
グィグイと引き込まれます
感情豊かなプレデターも良いけど少し怖さ半減でマイナス1かな

しかし宇宙にはあんな恐ろしい星はあるのだろうか…
……きっとあるんだろうな
ロマンを感じます

コメントする (0件)
共感した! 16件)
Aldebaran

5.0これぞアメリカのスケールよ!

2025年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

斬新

まあ…ビックリばっかり。自分はノーマルで観ましたけど4Dとか3Dで観たらまぁ大変な映像ですやろねぇ。あまりのアメリカと日本のスケールの差よ。そら大戦で日本がアメリカと戦うやなんて話になりませんやろよ。話の内容はなんやら解らなかったけどもあのメイクあの頭に被ってるバケモンの顔、あの吹っ飛びそぅな音響よ。エイリアンの親戚ですやん。初めて観ました、プレデター。優しいオネェちゃんとかは遠慮したほーがいぃかもですね。いやはや…ウケましたわ〰️。

コメントする (0件)
共感した! 22件)
Cinemaオタク女

3.0字幕が黄色なのは何故?

2025年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

久々のプレデターだが、一族の落ちこぼれの武者修行みたいな話で、よく喋るし、マスクを外してズーッとあのカブトガニみたいなご面相である。家族があるとは、何か勝手が違うなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
吉田透

5.0かわいいリュック持ってるやん

2025年11月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

驚く

プレデターなんかゴニョゴニョ言ってたけど英語じゃないよね何語?
吹き替え版だから全部日本語にしてほしいかな
読むのめんどいです
あと見た目が不快でなんか汚いです
最初から最後までオール半身汚人でした
全体的にこ汚い映画嫌いじゃないよ
ストーリーがめっちゃ良かったちょっと感動
次々に大型の化け物に襲われて迫力ありです
次は4DXで見たいけどずうーっとくっさい臭いなんかしないよね

コメントする (0件)
共感した! 18件)
なっかん

4.5挑戦的な試み

2025年11月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

斬新

人間達の物語に謎のイレギュラーが乱入するサスペンス性が最大の魅力だった初代から時は流れて、エイリアンシリーズとのクロスオーバーの企画の際に人間が登場しない脚本案が愚作と一蹴され、無難又はナニコレな形で世に出た2作。原点回帰の雰囲気を纏った正統続編と、それを台無しにした大馬鹿一つ。黒人脇汗熱血デカの「2」以後迷走気味な本シリーズが賭けに出た。
冒頭、何とプレデター達が未知の言語で会話…しながらチャンバラを繰り広げる様はまんまスター・ウォーズで事前情報が希薄だった自分はやっちまったかと期待値が下がる。が、話が進んでいくとこれは初代の内容とエイリアンシリーズを踏襲しつつ新しい物語を作ろうとする挑戦的な試みである事が分かってくる。マニアック過ぎる愚作案を幅広い層に届ける為に、アイデアを練ってギリギリを攻めた本作は、正に弱肉強食以外の強さを知った若き戦士である主人公の様。旧シリーズファンは思う所大アリな人も多いだろうが自分は本作と本作のスタッフを称賛したい。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
町山智寛

2.5プレデターのfamily affair

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿

#プレデターバッドランド
1987シュワちゃんから始まったプレデター 過去作も観直したけど全く意味無しw 本作で初主役の捕食者プレデターに人間味… プレデターのfamily affair
チープな映像、役者のギャラはきっと安い⁈
唯一エルファニングが🥰
次回母ちゃん登場!母ちゃんおっπあるのかな?
よっしゃ!次も付き合ったるわい

コメントする 2件)
共感した! 10件)
kanapopo

3.0ランチの後

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

に観賞したせいもあるのか、序盤の単調で冗長な展開に何度も意識が飛んだ。
弱々しいプレデターが延々と繰り広げる戦闘を見せられて辟易した。
後半は一転、反転攻勢に出てそれなりに見応えはあった。
眠気も覚めた。

とは言え、孤高の戦士であるプレデターを期待していた身としては何とも生温い。
家族愛や御涙頂戴の展開は個人的にはプレデターに求めていない。
もっともっとスタイリッシュでクールな姿が見たかった。

最後に母親登場。
期待感よりまだ引っ張るの?との思いが強く残った。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
みみず

4.0プレデターを使ったSFヒーロー映画

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

斬新

少年漫画のような王道SF冒険活劇
未熟なプレデターが危険なエイリアンだらけの惑星で経験を積みラスボス討伐を目指すというシンプルなシナリオ。シンプルだがアクションに対する引き出しの多さが良く、ラストまで全くだれることなく走り切った。
シリーズ初のプレデターが主役という本作。冒頭からスターウォーズ感漂っていて「これプレデターでやる必要あった?」とは思ったが後半から過去作のオマージュやプレデターらしい戦闘スタイルで戦っているのを見て満足!
過去作と比べてジャンルを大幅に変更し、間口を広げて新規ファンを増やそうとしていたが、今作でプレデター好きになったお子さんたちが過去作を鑑賞すると、グロさゆえに度肝抜かれそう。それぐらい、ライトな仕上がりになっており一種のヒーロー映画のような作品だった。元々少年心くすぐるSF武器を駆使して戦うキャラゆえ、本作は主人公視点でたっぷりと戦闘シーンを拝めたのが非常に贅沢な時間だった。
脚本も起承転結がしっかり出来ており、間違えの無い作り。今後シリーズ化させる気満々の気合いのこもった一作目に仕上がっていたと思う。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
映画で感性磨くMAN

4.5面白すぎる

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿

開始直後からすでに面白くてそれがずっと続いてびっくりした
まさかプレデターがこんなに愛されキャラになるとはなあ
ほとんどギャグ映画でした

コメントする (0件)
共感した! 17件)
承太郎

3.5プレデターシリーズは1(というか無印か)と2は観てるけど、他はちゃ...

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

プレデターシリーズは1(というか無印か)と2は観てるけど、他はちゃんと観てないし最近のは評判は良いけど配信のみでDisney+入ってないから観られないので、今作も劇場で予告編流れ初めてもそんなに関心はありませんでした。

しかし何回目かの予告編をよく見てみると下半身がないエル・ファニングを背負うプレデターて、もしかしたら『阿修羅 ミラクル・カンフー』のオマージュなのかそんなのハリウッドでやるやつなんているのか、しかもタイトルからテレンス・マリック味を感じるし、1本の映画で『阿修羅 ミラクル・カンフー』とテレンス・マリックにオマージュ捧げてるとしたら相当アタマのおかしいヤツに違いないと俄然興味が湧いてきました(ちなみに監督の前作『プレデター:ザ・プレイ』のビジュアルはテレンス・マリック味があるという評はみかけました)。

結果としては特に合体攻撃をしたりするわけでもないし、テレンス・マリック風味も今作はほとんど無しということで期待してた要素はあまりありませんでしたが(ただビジュアル的には『阿修羅 ミラクル・カンフー』知らないとは言わせない)、こういうのでいいんだよの典型の楽しい映画でした。従来のプレデターマニア達には人間味がありすぎるとか不満もあるらしいですがまあいいんじゃないでしょうか。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
teraox

3.5アメコミ風プレデター

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

プレデターの一族の1人を主役に。

人間からしたら身体能力が桁違いなんですが主人公のデクはおちこぼれ。

これまでの作品と違い獲物が人間ではないので魅力が半減してしまったのが残念。

ただアンドロイド役のエル・ファニングがとてもキュートなんで終始面白く観れました。

エイリアンシリーズに出て来るウェイランド・ユタニ社が敵として出て来るので、いずれはゼノモーフが出てくる続編があるのでは。

今後に期待したいですね。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
マーマレード

5.0シリーズの歴史に新たな1ページを刻む《最高傑作》!!

2025年11月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

驚く

《IMAXレーザー、先行上映》にて鑑賞。
【イントロダクション】
シリーズ初、プレデター視点で描かれる新章。ヤウージャ族の落ちこぼれ戦士・デクが、最悪の惑星で究極の狩り〈ハント〉に挑む姿を描く。彼とパートナーを組むアンドロイド・ティア役に、『マレフィセント』(2014)、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)のエル・ファニング。
監督・脚本は『プレデター:ザ・プレイ』(2022)、『プレデター:最凶頂上決戦』(2025)に引き続き、3度目のシリーズ監督となるダン・トラクテンバーグ。

【ストーリー】
プレデターこと“ヤウージャ”の母星。一族の若き戦士である“デク(演:ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ)”は、兄のクウェイと共に一人前の戦士となるべく修行の日々を過ごしていた。小柄で戦闘技術も未熟なデクは、一族から「落ちこぼれ」として扱われ、クウェイだけが彼の良き理解者であり良き師でもあった。

デクは、一族の掟を重んじる厳格で冷徹な父・ニョールに認められる為、一族に伝わる“成人の儀”の舞台として、父すらも恐れる危険な生命体“カリスク”の生息する惑星ゲンナへ赴こうと考える。しかし、クウェイはデクの身を案じて反対する。そんな最中、2人の元にニョールがやって来る。彼はデクを「一族の恥さらし」として唾棄し、クウェイにデクを始末するよう命じる。しかし、クウェイは命令に背いて父と交戦。デクを宇宙船に幽閉し、自らの命を犠牲にして彼を惑星ゲンナへと向かわせる。

惑星ゲンナのジャングルに不時着したデクは、早々にこの星の過酷な生態系を目の当たりにする。十分な装備もなく、辛うじて持ち込んだスピアや弓矢といった武器も失ってしまう。彼に残された武器は、プラズマ・ブレードと僅かな装備のみ。

あらゆる動植物が過酷な環境で凶悪に進化したこの星で、デクは翼竜ヴァルチャーの狩場に迷い込んでしまう。すると、ヴァルチャーの巣に捕獲されていたウェイランド・ユタニ社製のアンドロイド“ティア(エル・ファニング)”が、彼に助言する事を条件に、共に旅をする事を申し出る。しかし、ヤウージャは他人と協力せず、一人で獲物を狩る孤高の戦士であり、デクはティアの申し出を一度は断る。すると、機転を効かしたティアは、「私はアンドロイドだから道具だ」としてデクを納得させ、下半身を失って歩行が出来ない自身を彼に背負われながら、仲間のアンドロイドであるテッサ(エル・ファニング)達の元へ連れて行ってもらう事にする。

やがて、旅の途中で猿を思わせる不思議な生命体“バド”も加わり、カリスク狩りの過酷な旅が始まる。

【感想】
『プレデター』シリーズは、今年で38周年。『エイリアン』とのクロスオーバー作品2作を含め、全7作品が製作されてきた。そんなシリーズが積み重ねてきた“歴史”があるからこそ出せる“新しい味”というのがある。本作は、それを存分に堪能する事が出来る一作だ。個人的には、シリーズ第1作(1987)に匹敵、いや凌駕する程のシリーズ最高傑作と言っても過言ではないと思う。
監督・脚本のダン・トラクテンバーグは、配信リリースとなったシリーズ7作目『ザ・プレイ』でもその手腕を発揮しており、私としては「この監督が満を持して劇場公開作を手掛けるならば、期待出来る!」と、本作の公開を心待ちにしていた。

本作を極端に言い表すなら、「最弱のプレデターが、最強のプレデターになる話」だ。
しかし、本作はそれだけに留まらない。デクとティアの「バディロードムービー」としても最高であるし、失った者達が1つのコミュニティを形成する「擬似家族ムービー」としても最高である。兄弟愛や友情、父親という壁を克服する「少年漫画的ムービー」としても最高である。本作は、そうしたあらゆるヒット要素を内包した、非常に完成度の高い作品なのだ。

そして、本作はディズニー傘下となった21世紀スタジオ(旧20世紀フォックス)だからこそ作れた作品とも言える。この“ディズニー臭”に嫌悪感を示す人もいるかもしれない。しかし、『スターウォーズ』シリーズの「ルーカス・フィルム」や、『アベンジャーズ』シリーズを始めとしたMARVELスタジオを買収し、世界的人気コンテンツを使い潰してファンを失望させ続けてきた昨今のディズニーが、これほどまでに「らしさ」を前面に出しつつも、非常に優れた一作を世に放ったのは驚異的であり、シリーズファンとしては素直に喜ばしい事だと考える。
勿論、それには何よりもダン・トラクテンバーグ監督はじめ、素晴らしいキャストやスタッフの力によるものであるのだが。

メインウェポンをこれまでのリスト・ブレイドやスピアから新登場のプラズマ・ブレードに持ち替えたデクの姿は、さながら少年漫画やファンタジーRPGの主人公。
代名詞とも言えるショルダー・プラズマ・キャノンは、まさかの敵役であるテッサが用い、ガントレットの小型核爆弾は作中誰も使用しない。
そんな新しい武器を手に活躍するデクの戦闘スタイルも、これまでのシリーズにない斬新さと面白味に溢れている。特に、クライマックスでウェイランド社に潜入する際の、惑星ゲンナで知り得た知識や出会った生物を駆使して独自の装備を構築する姿は本作の白眉だろう。
アンドロイド兵に囲まれた際の落ち着いた佇まいは、侍らしさも感じさせる。

カリスク、ティア、ニョールと、物語の進行に合わせて様々なボスキャラが登場し、それぞれで最高の戦闘を繰り広げてくれるサービス精神には敬服する他ない。特に、ラストでニョールと対決する姿は、「あんなに面白いものを沢山見せてくれたのに、まだ見せて・魅せてくれるの?」と驚嘆した。

ニュージーランドで行われたロケーションも素晴らしく、危険極まりない異星でありながらも、荘厳な自然の風景には思わず目を奪われてしまう。実際に現地に赴き、現地の民族と交流しながら紡ぎ出されたこの世界観も、本作の外せない魅力なのだ。

そして、それだけの密度を誇る本作を107分の尺に収めてしまうのだ。SFエンターテインメント作品ながら、最早、芸術の域に達している。
トラクテンバーグ監督は、きっと面白いプレデターを撮る為に生まれてきたのだ。

【ヴィランをヒーローに。視点を変えた事で開かれた“新たなる道”】
これまで、プレデターは「強者を求める宇宙の戦闘民族」として“悪役”の立場で描かれてきた。番外編的作品である『エイリアンvs.プレデター』(2004)で“成人の儀”に挑む若いプレデター達や、続く『エイリアンズvs.プレデター2』(2007)にてエイリアンの駆除を目的に地球に飛来した“ザ・クリーナー”は、ギリ悪役とは言えない立場(それ以上の悪役をエイリアンが務めていたので)だが、少なくとも善玉ポジションではなかった。
本作では、大胆にもデクを完全な“ヒーロー”としてのポジションに置き、逆境に立たされた主人公の成長譚として描いている。これまでと立ち位置を変えた事で、こんなにも新しい景色を見せてくれるものなのかと、正直驚嘆した。

デクは「一族の恥」とまで言われている程の落ちこぼれであり、身長も兄であるクウェイと比較するだけでも小柄である事が分かる。しかし、先ほど「最弱のプレデター」と銘打ったが、厳密に言えばそれは違う。あくまで、「そういう立ち位置に置かれている」のであって、兄・クウェイによる修行の甲斐もあって、身体能力や戦闘能力は決して低くない。それは、惑星ゲンナでのサバイバル描写や、カリスクを仕留めて見せた点からも伺える。言わば、「基礎は出来ている」状態なのだ。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ版『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)を彷彿とさせる読経風の音楽と相まって映し出される、荒涼とした荒野の広がるヤウージャの母星。そこで修行に明け暮れるデクとクウェイ。戦士としてはまだ未熟ながら、兄との間にある確かな「家族」としての繋がり。
そんな彼を「始末しろ」と命じる厳格で冷酷な父・ニョールと、弟を救う為に命を賭けたクウェイ。そこにあるのは確かな「兄弟愛」と、かつてデクに救われたクウェイの恩返し。そして、デクはクウェイの計らいで狩りの惑星へ。このテンポ良い冒頭の掴みからして既に完璧。デクへの感情移入を自然に促し、以降の惑星ゲンナでのサバイバルを共に体験する事が出来る。

ティアから聞かされたオオカミの習性に倣い、星で得た全ての知識や生物を活用・味方に付け、決戦に挑む姿は、シリーズ第1作の『プレデター』(1987)にて、アーノルド・シュワルツェネッガーことシュワちゃん演じるダッチが決戦前に装備を整えていた姿を彷彿とさせる。
また、ウェイランド社のユニットの燃料に点火し、ブレードを天に掲げて咆哮してカリスクを呼び寄せる姿は、かつてダッチがプレデターとの決戦に挑んだ光景まんまであり、ファンならば思わずニヤリとしてしまう。

【旅を通じて描かれる“擬似家族”構築の道】
彼とバディを組む事になるアンドロイドのティアのキャラクターも非常に魅力的。仏頂面で彼女をあくまで「道具」として運ぶデクとは対照的に、ティアは絶えず会話し続け、デクについても興味津々。カリスクに襲われて切断され失った下半身とのコンビネーションも面白く、脚だけがウェイランド社の基地をてくてく歩いて行く姿はシュール。
そんな彼女を演じたエル・ファニングの1人2役の演技も素晴らしく、ティアとしての陽気で心優しいアンドロイドと、テッサとしての冷徹で任務遂行を最優先とする恐ろしさの演じ分けも見事だった。

旅の途中で出会うバドの可愛らしさは、ディズニーらしいマスコットキャラへの愛着を促す点は気になりつつも、やはりその愛らしさから自然と好きになっていく。
その正体がカリスクの子供という事が判明するのも見事で、カミソリ刃の草原でのティアの「あの子ただものじゃないかも」という台詞から既に伏線が張られている。ラストでは少しばかり成長して母親の姿に近付いているが、あの驚異の再生能力はどの時点から獲得されるのだろう。

物語中盤まで、デクとティアの最優先事項となるカリスクの存在感も良い。最強の生命体として恐れられるだけの巨躯と高い身体能力もさる事ながら、真に恐ろしいのは首を刎ねて尚も再生する驚異的な再生能力。この能力設定が上手く、デクに一応の勝利を収めさせ、彼の株を落とす事なく、更なる展開へと繋げていく。デクは言わば「試合に勝って、勝負に負けた」状態となるのだ。そして、彼女もまた子を思う母親なのだとクライマックスで共感させられる。

ラストでは、それぞれが兄や姉妹機、母親を失いつつ、互いに支えて合う真の「家族」として再出発する。擬似家族はハリウッド脚本の十八番だが、本作はその魅力を十分に引き出していた。

【“あのシリーズ”の要素は、もしかしてクロスオーバーへの布石?】
本作で敵役となる組織ウェイランド・ユタニ社。その目的は、宇宙に存在する凶暴で強靭な種を捕獲して、生物兵器として利用する事。ファンには言わずもがな、この会社は『エイリアン』シリーズに登場する巨大企業である。
クライマックスでテッサが搭乗するパワーローダーも『エイリアン2』(1986)を彷彿とさせる。

他にも、本作には酸を吐くウナギのような生命体やテッサ達の報告を受ける“マザー”等、『エイリアン』を彷彿とさせる要素が多く散りばめられている。

とすると、同じ21世紀スタジオ作品である以上、今後シリーズが続けば、ディズニー傘下後初の『エイリアンvs.プレデター』が実現するかもしれない。少なくとも、私は鑑賞後にそうした展望があるのだろうと考えた。

【総評】
これまでのヴィランとしてのプレデターを、ヒーローとして新たな視点で描き、超一級のエンターテインメントとして成立させたダン・トラクテンバーグ監督の手腕、お見事でした。

ミッドクレジットで描かれたデクの母親の宇宙船の登場は勿論、『エイリアン』シリーズの要素を多く含んだ本作が、今後どのような展開を見せるのか楽しみで仕方ない。

コメントする (0件)
共感した! 14件)
緋里阿 純

4.5祝 迷走期脱出

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿

始まりは1987年のジャングルからだったが、紆余曲折あり、ダン・トラクテンバーグ監督に落ち着いたのだろうか。ディズニープラスで配信された前作、「プレデター:ザ・プレイ」が好評だった事を受け、ディズニー側はすっかり監督に頼ったのだろう…
スピンオフを除いて2010年の「プレデターズ」、2018年の「ザ・プレデター」は興行的には芳しく無く、一方で共演済みの「エイリアン」の方が壮大なSFに生まれ変わり、そして「エイリアン:ロムルス」と心機一転生まれ変わったばかりであった。それに比べると寂しいものがあったが、ようやく壮大で見応えたっぷりの作品になってくれた。面白いとかつまらないとかの前に、映画プロジェクトから外されるのではと心配だったこのシリーズに新たな命を吹きかけてくれたのである。

今回は、“プレデターが主人公"という初めての試みである。あの化け物にどうやって感情移入すれば良いのだと思うが、過去作よりも表情が豊かであり、なんせ"喋る"という初のタイプで来るではないか。
冒頭の彼らの母星で描かれる胸熱な展開から、ドラマパート、アクションパートと満遍なく触れ、107分という最近のSFにしてはやや短めな本編であっという間に見せてくれた印象である。新しい試みというのはシリーズものでは吉と出るか凶と出るか分からないところがあるが、良くぞここまで振り切ったと拍手を送りたい。後半に生きてくる新キャラの存在や、エル・ファニング演じるアンドロイド、ティアが陽気なキャラクターである事など、大衆向けのエンターテイメントになっており、グロくし過ぎて子どもが観れなかった「ザ・プレデター」とは明らかに作風が違う。喋らない事が敵として不気味で、かつ崇高な狩人としての格好良さが感じられたのがプレデターだが、主人公のテグは半人前で家族からも見放された、“落ちこぼれ"であり、身の上話をティアに話す辺りから完全に感情移入してしまった。一方でティアも唯一“感情"も持つアンドロイドであり、その感情を持つ理由が明かされた時は、忘れていたが製造元であるあのウェイランド・ユタニ社がつくづく凶悪ブラック企業である事が改めて分かった。「エイリアン」シリーズには欠かせないアンドロイドだが、やはり命令に忠実、無感情、という“いかにも"なアンドロイドにどれだけの人が振り回されて来たか…「エイリアン:コヴェナント」ではとうとう神の領域に足を踏み入れてしまったが、本作でも感情の有無での行動の違いがはっきりと描かれている。まさかプレデターも巻き込む事になるとは…ウェイランド・ユタニ社よりウォルト・ディズニーの方が怖いかも知れない。

本シリーズにウェイランド・ユタニ社が出てくるという事は「エイリアン」シリーズとのクロスオーバーも実現間近だという事だが、本作ではウェイランド社とユタニ社の合併後が描かれているという事は第1作目「エイリアン」と、現在配信中のドラマ、「エイリアン:アース」の後、「エイリアン2」とほぼ同時期か後という時系列になる。そうすれば「エイリアン:ロムルス」との辻褄合わせも問題なさそうだが、果たしてどの様に実現するのか。期待大で待ちたいと思う。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
クラ

4.5プレデターを応援していたI found myself cheering for the Predator.

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

カワイイ

一族の宿痾を背負った
恵まれない体躯の若者(プレデター)が主人公。

観始めてほどなく、
予告編の映像が払底する。

しばらくは、
これはハズレか?
と思ってたが、
生き残るのも大変な弱肉強食の惑星で
様々な出会いを経て、
物語はある意味大団円を迎える。

気が付けば、
体躯に恵まれない
若いプレデターは、
一族の抱える宿痾を
跳ね飛ばす戦士へと変貌を遂げる。

最後には
【頑張れ】と応援する心持ちになっていた事に
少々驚くとともに、
少しも嫌な感じはしなかった。

強敵と書いて【友(とも)】と呼ぶ
週刊少年ジャンプ的な展開は
どうも熱くなる様だ。

熱くなる映画です。
見た目が怖いプレデターが
不思議と好きになる、
そんな映画です。

The protagonist is a young Predator—physically small and burdened with the hereditary curse of his clan.

Not long after I started watching, I realized the trailer had already shown most of the flashy scenes.

For a while, I thought, Is this one of those duds?
But as the story unfolded—on a brutal planet where survival itself is a struggle—the encounters he experiences gradually lead to an unexpected, almost grand ending.

Before I knew it, that physically frail young Predator had transformed into a warrior capable of breaking free from his clan’s curse.

By the end, I was genuinely rooting for him—and was a bit surprised to find that it didn’t feel strange at all.

In the classic Weekly Shonen Jump sense of the phrase, “a formidable foe is also a friend,” the story hits that same fiery note.

It’s a movie that stirs your blood.
A film that somehow makes you grow fond of a creature who looks terrifying.

コメントする (0件)
共感した! 9件)
新米エヴァンゲリスト

3.5新しいプレデター

2025年11月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

斬新

ドキドキ

映像や演出は映画館の大スクリーンで見れてとても良かったです。さすがにスマホやタブレットではこの迫力は半減すると思います。

内容も最初から最後まで飽きることなく、自分は2時間楽しめました。人間が存在しない、プレデターとアンドロイドの交流も斬新でした。

ただ、過去作のプレデターファンがこのやたら人間味のあるプレデターを受け入れられるかどうかは別問題で、新しい試みを受け入れられれば評価は上がるでしょうし、そうでなければ下がることでしょう。遅かれ早かれ次回作が作られるでしょうから、長い目で見ていきたいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
fish_words

4.0観る前からB級と決めつけて臨んだら…

2025年11月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ドキドキ

なかなか良かったです。一本の映画としてきちんと丁寧に仕上がってました。プレデターがあんなだから余計にエル・ファニングさんのキュートさが際立ってたと思います。

コメントする (0件)
共感した! 15件)
wcitbn?
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。