プレデター バッドランドのレビュー・感想・評価
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プレデターの成長物語
第1作からすでに40年近く経つが、いまだにこうして新作が作られるというのは、根強いファンの支えあればこそだろう。本シリーズは作品のテイストや世界観、キャラクターを変えながら、なるべくマンネリに陥らないような工夫が凝らされてきたシリーズである。統一感がないという否定的な意見が出るのも分かるが、常に何か新しい趣向を提示する姿勢は評価しても良いと思っている。
今回はプレデターを主役にするという大胆なアイディアの元、今までに見たことがないような景色を見せてくれる。
物語は不肖の烙印を押された若きプレデター、デクが父を見返すために最強の捕食者カリスクを討伐する…という筋書きで進行する。
言ってしまえば、いたってシンプルな成長ドラマだが、そこに半身の女性型アンドロイド、ティアを絡ませたことは本作の妙味であろう。落ちこぼれ戦士と半壊アンドロイドという半人前同士がタッグを組むバディ物として大変面白く観ることが出来た。初めこそティアを”道具”扱いしていたデクが、次第に彼女にかすかな愛情を芽生えさせていく所が面白い。
そして、ティアには同型のアンドロイド、テッサという姉妹がいる。この関係がデクと兄の関係に呼応することで家族の絆というテーマに結実していくあたりも中々上手く作られていると思った。
更に舞台となる惑星ゲンナには様々な生物が住んでいる。中でも”バド”というキャラは主にコメディライク的な活躍を見せ印象に残るが、実は彼の立ち位置もこのテーマを導き出す補助線的な役割を持っている。
アクション主体の大味な作品ではあるのだが、プロット自体は結構周到に組み上げられていると感じた。
もっとも、前半部はともかく、カリスク登場あたりからかなり突っ込み所が目につくのも確かである。個人的にはエピローグも不要に思った。
キャストではデクを演じた俳優(初見)の目の演技がとても魅力的だった。顔はほぼCGで表現されているのだが、元となるモーションキャプチャーは彼が演じている。実に様々な表情を見せ、個人的には「第5惑星」で異星人役を演じたルイス・ゴセット・Jr.の名演を彷彿とさせ、思わず感情移入してしまいたくなるほどだった。
また、エル・ファニングがティアとテッサの二役を見事に演じ分けており、こちらも好演している。
プレデターでヒューマンドラマを見せられるw(批判じゃないよ)
プレデターって「死の恐怖」を知らない人型の「エイリアン」のような存在であり
多種多様な武器が「狩人」としての面白みを色付けしてくれていて、シュワちゃんとの
戦いで「絶対勝てない感情のない相手」という地位を確立していたけど、バッドランドの
プレデターは普通に「感情を持っている」キャラクターになっている
このプロットなら「プレデター」じゃなくてもいいんじゃないか?と思わなくもないが
じゃあ面白くないかといえばそうじゃない
プレデター側は兄と弟の人間臭さをもっていて
アンドロイドも姉妹の関係性を匂わせ
最強モンスターには親子愛まで登場する
このプロットじゃ逆に言えば、プレデター作品として描かないとチョーチープな作品に
見えるよね
そんなに強くない(いや、強いけどね)主人公プレデターとアンドロイドのくせに
めちゃ感性(感情)を持つ、死なないツールw、さらにおさるさんのようなこれまた
最強のバディまでいたら、もう絶対何が来ても負けないじゃん
それが分かっていても面白かったんだから、やっぱり面白いんだよね
最後に「母上」が登場して何となく「ヒットしたら続編作っちゃうよ」臭も
決して嫌いじゃないwww
映画も決して長くないけど中だるみなどなくずっと見せ場が続くのでアクション大好き
な人は最後まで飽きずに引っ張ってくれてGOODだと思う
手放しでほめていない文章になったけど、映画としては★4は偽りなく面白かったのは
事実です
私のように、理屈っぽいこと考える人は見ないでね(笑)
繰り返しますが、面白かったんです、ほんとに!!!
予備知識なくても楽しい
実は、プレデターシリーズにはほとんど触れてこなかったが、本作は過去との関連は薄いということで観賞。
そういう作品でも、明らかな過去作オマージュシーンとか、ファンだけが分かるギャグを「ほら、これ」みたいな間でやられると、知らない観客でもなんとなく「私は知らないことをやってるんだな」って気付くことも多くて、雑音になるんだけど、そういう違和感も感じさせることなく、予備知識がなくてもまったく問題はなかった。
(おそらくシリーズファンへの目配せやサービスは本作も当然あるはずなんだけど、それを知らない人に感じさせないって、すごく力量のいる作業のはず。)
本編は、プレデターシリーズに限らず、いろんな作品の要素を盛り込んであるので、全体として既視感のある、良い意味で「懐かしい」アクションSFとして楽しむことができた。
もちろん、細かな工夫もあってアクションシーンはワクワクもの。
後半の、ティアを助けに行くクダリなんか、ずっとニヤニヤしながら観てた。
めちゃくちゃ男前の雑魚アンドロイドたちを次々と倒す爽快感のあとは、巨大で無骨なパワーローダーみたいなのにテッサが乗り込んで現れるとか、「ここの技術力はどういうバランスなの?」と思いながら、それもまたSFの醍醐味だということを、もちろん観客は承知してるワケだし、それはそれで「ご馳走」として楽しんだ。
で、ラスト。自分の星に帰ってから最後の最後まで楽しい。
エル・ファニングの演技もすごくチャーミング。
エンタメ要素モリモリで2時間以内にキッチリ納めた快作。
特に前半、暗い画面が多いので、おそらく通常のテレビモニタでは見にくいはず。
ぜひ映画館、特にドルビーシネマなどの映像性能の高い画面での観賞がオススメ。
狩られる者
逆転の発想が素晴らしい。
狩る者から狩られる者へ。
いままでのプレデターにはない彼らの惑星での関係性を描き、その若者がいままで狩ることの出来なかった生物を狩ることで得られる称号を狙う。
固執した思考のもと生物を狩にくるデク、そして人間が作ったアンドロイド。この2人が出会うことで転がりだす関係性の構築。
互いに補填し合うことで物事を柔軟に捉える様になりいままでにないプレデターを作り上げている。また人間のもつ貪欲さを上手く織り込んでる点も良かった。
あと並行で描いてるエイリアンの小ネタを挟み込む点も良かった。
最後にこの監督は日本のマンガ(僕のヒーローアカデミア)が好きなのかな?
怖さゼロ
醜悪さと人間らしさ、どうでしょうか?
まぁ、そもそも、凄く強力な科学兵器を使う優れたハンターが、仮面を剥いだら強烈に醜いというギャップが1作目の1つの見せ場でした。今回はその醜いのが主演で、観る側はそいつに感情移入させられるという映画。それが受け入れられないせいか、眠くなってしまった。バッドランドの生物も強烈で、まぁなんとも醜いものを見せられる感じです。それは良いとして、最終狩猟目的の巨大生物の子供がなんともダサいし、何よりあのような状況に安っぽい親子の情みたいなものは持ち込んで欲しくなかったなぁ。もっと言うと、プレデターにも兄弟愛みたいなものを描いて欲しくなかった。それらこそ人間的なことで、不死身の生物やプレデターが普通の人間と同じで矮小化したような・・・。
そういう中で、エル・ファニングだけが我々基準で美しいものであり、その分 際立っていた感じ。下半身だけのアクションを美しく感じるくらい。このシーンは他にないアクションシーンで面白かった。
この映画には人間がひとりも出てこなくて、人間に見えるものは皆アンドロイドであり、同じ顔になっていた。ウェイランド社の男性型はあの戦闘員の顔で、女性型はエル・ファニングの顔なのか!?なんて。
つまんなかったです
プレデターの続編がまさかの
プレデター視点とは。下半身を失ったアンドロイドとティアが美しくと迷子の怪獣のバドが愛らしくあのプレデターがだんだん可愛く見えてくる。なんとなくオズの魔法使いを思い起こした。
プレデターではあるが…
あっという間の107分 成長していくプレデターを感じる一作
プレデターシリーズは毎回鑑賞しておりますが、完全に狩られる側は今回が初なのかな。
ざっくり言うと、一族では弱者とののしられ父親に殺されかかった主人公のプレデターのデクが、認められるために生き残るのが相当困難な星のバッドランドに送り込まれ(自分で選んだのだが)、成長していく、というストーリー。
だが、それだけではなく、最強の生物である「カリスク」と呼ばれる不死身(再生能力がすさまじい)の恐竜のような怪物を捕らえ、生物兵器として利用してしようとしていた地球の企業から送り込まれたアンドロイド達との攻防もあり、単純な敵とバトルしまくって終わり、というものではなかった。
バッドランドに生えている植物もみんな一筋縄のものではなく、小さい生き物も皆、何かしら油断ならない武器というか性質を持っており、気が抜けなかったが、成長したデクがそれらを有効活用していた。
一人二役をされたエル・ファニングは「マレフィセント」のお姫さまとは全く違う演技をこなしてましたね。上半身だけの映像はどうやって撮影や画像加工しているのか?などを思いながら観るのも一興かと。
最後にデクはオヤジさんを倒しましたが(デクが強くなったからか、それほど強くなかった?)、その後に出てきたお母さんがどんな方か見てみたかった。宇宙(飛行)船の登場でその中に乗っているということだったが姿は現さず。お母さんの方が強かったりして(笑)
頑張れって感じのデクだ!!
ネットの評価を見て気になり鑑賞しました。
前情報としてはプレデター1、2、vsエイリアンシリーズ1、2を昔視聴した程度です。
ストーリーは複雑なものではなくプレデターの若い戦士が狩りに向かった先で…という話。
関連作品は見なくても楽しめますが、見ていた方がもっと入り込めたかもとも思います。
アクションやグルメ界ばりのクリーチャーたちは見ていて楽しいです。またセリフの掛け合いやキャラクターも愛嬌があって魅力的でした。
上映時間の都合で字幕版を視聴しましたが、吹き替え版がどのようなものなのかも気になりました。
エル・ファニングのファンは必見
タイトルは「最弱狩猟者が死の惑星でアンドロイドと出会って最強になるまで」が適切
恐らく多くの人が感じているだろうが、第一作を至上としているファンにとっては受け入れ難く、そうでない人には受け入れ易い、この二つに分けられる作品だろう。私は前者の立場であるため、正直プレデターとしては失敗作だと思っている。主役をプレデターとし人類を一切登場させないという挑戦そのものは悪くないと思う。出来上がったものが駄目だっただけで。しかし、予告編の段階で私が期待するプレデターは観られないとほぼ分かっていたので、頭を切り替えて鑑賞した。結果普通のSFアクションとして観れば良作の部類に入るだろうと感じた。そこを加味しての星評価である。が、特に褒める点は思いつかないので、以降は駄目な点を書き綴るのみとなる。ご了承を。
まず大きな過ちとしてはプレデターに現代社会の人類と同じ価値観を求めた事だ。明らかに家族愛をテーマにしている。プレデターは高度なテクノロジーを持ちながら、狩猟を存在意義としている我々からすると異質な存在。そりゃそうだ異星人だし。なのに何故、そこに我々の価値観をぶち込もうとするのか意味が分からない。主人公のデクは一族の中でも小さく弱い。なら淘汰されて当たり前。家族の情の前に強さが先立つ、それがプレデターの価値観。それでいいじゃない。兄思いの弟や弟思いの兄が普通で弱いからと息子でも殺そうとする父が異常、というのはあくまで人間の価値観。むしろ成長しきる前、これ以上体がデカくならないだろうと見切りを付けられてとっくに殺されててもおかしくないとすら思う。体のデカさは強さに直結するからだ。「ザ・プレデター」で他種のDNAを取り入れる異種交配による進化が示唆されたが、その設定が生きているなら生まれた段階でコイツは駄目だと間引かれてても不思議はない。それほどのテクノロジーを持っているならそのくらい分からんものかね。
人類が一切登場しない今作、我々は誰にも感情移入することなく傍観者として観るしかない。どれほど人間らしく振舞おうとプレデターやアンドロイドの目線になって観ることは不可能だ。それを無理やり兄思いなデクくんと都合よく感情をもったティアちゃんを主人公にすることで、我々の目線に近づけようとした。これが崩壊の序曲だろう。一方で異星人とアンドロイドなので、ある程度ひどい目にあっても人間の場合ほど目を背けることもない。方や緑、方や白。赤い血が出ないのでお子様でも安心してご覧頂けますってか。
これまでプレデターと戦う人間は、それ相手に恐怖した。次々と仲間が無残なかたちで殺されていき・・・それでも立ち向かう。この流れが重要なのだ。今回のプレデターには恐怖というものが一切無い。ここが最も失敗作たる所以だ。異星人とアンドロイドのバディムービーが作りたいなら他でどうぞと言いたくなるのだ。プレデターは普通に楽しめるポップコーンムービーにしたら駄目なのだ。見えない敵にいつ襲われるか分からない恐怖、こんな死に方はしたくないと思わせる描写、奇策・奇襲に運が重ならない限りほとんど歯が立たない絶望、このように感情が揺さぶられるから第一作や「ザ・プレイ」は傑作なのだ。え?これプレイと同じ監督?ハハご冗談を。
そのうえで、妊婦や非武装者は襲わず敵対した者でも勇敢に戦った者には敬意を表する点など、プレデター側にも人類に理解できる側面もある。これで十分なのにプレデターをヒーローにしてしまってはもはや別物。ディズニーのものになってしまったから、それも当然なのが悲しい現実だ。めでたく(怒)シーズン2が決まったペットゼノモーフと一緒にそのうちランドのアトラクションに登場するのかな?
まだまだ主張したいことはあるが、このへんにしておこう・・・。この私の無念さがこれまでのプレデターを愛する諸兄に少しでも伝われば幸いだ。冒頭でも書いたが、特にこだわりが無ければ普通に観る事ができるSFアクション映画。上映時間も長くなく、内容もテンポが良いのでオススメはできる。だが私のように凝り固まった主張を抱えている人間には決して勧められない。頭を切り替えるか、血の涙を流しながら「こんなのプレデターじゃない!」と心の中のみで叫ぶ修行に耐えられる猛者は是非観に行ってほしい。
父子より仲間の絆を選んだプレデター
『プレデター』と言えば、1987年アーノルド・シュワルツネガー主演で、狩人戦士プレデターとのジャングルでの死闘を描いた第1作目から既に38年が経とうとしている。当時、戦闘シーンのグロさ、仮面を取った時のプレデターの醜悪なフォルムが、絶対悪として強く印象に残っている。その後も数多くのシリーズ作品が製作され、人間だけでなくエイリアンとも死闘を繰り返してきたプレデター。そんなプレデターを、本作では主人公に、今までとは違う視点で映し出したSFアクション大作。
生き物を狩ることだけを目的に、強き者だけが生き残り、弱き者は排除され淘汰されてきたプレデターの宿命と掟。たとえ家族と言えども、その宿命には逆らえない中で、弱くて若きプレデターのドクは、父からも命を狙われる。それを救ったのがドクの兄。兄は掟を破ってまでドクを救った報いとして父に殺され、ドクはゲンナ星に追放される。そこは怪物がうようよ蠢く地獄の様な『バッドランド』だった。
そこからはもう息を突かせず、次から次へと得体の知れない怪物や化け物のオンパレード。そのフォルムや様々な攻撃性のあるモンスターを生み出したクリエーター・スタッフの本気度も覗えて引き込まれる。そんな怪物を、プレデターが狩人戦士としての本能で次々と倒し、ロールプレイング・ゲームの『モンスター・ハンター』の様な戦闘シーンが続く。
一方で、ドクは思いがけなく、下半身が引きちぎられて身動がきできなかったアンドロイドのティアや子供のモンスターを助けたことで、旅の仲間として、様々なモンスター達に立ち向かい、命掛けのサバイバル・アドベンチャーを繰り広げていく。そして、いよいよラスボスとの死闘という時、新たな敵が現れてドク達の行く手に暗雲が立ち込めていく。しかし、そのラスボスが、キー・モンスターとなって、予想外な展開へと導いてい行く。
冷酷なプレデターが、アンドロイドや子どものモンスターとの出会いによって、無慈悲な父親より、互いを助け合う仲間との絆が生まれていく所に、役柄として一人も人間が登場していないのに、ヒューマンティックな人間臭さを醸し出している。その点で、プレデターを主役にしたことで、これまでのシリーズとは明確な違いを見せた作品として描いているとも言える。ラストも次に続くシーンでエンドロールとなるので、本作の評価次第でシリーズ化も期待できる作品だ。
DolbyCinemaにしてよかったヤツー
過去作とは切り離して観れば ★2.8
ここでの評価を頭に入れて、最初から過去作と切り離して観たので、そこそこ楽しめたかなとは思う。過去作に引きずられて観てしまうと、なんか重厚なるプレデター感が失われてしまったと感じて楽しめなかったかも。
映像 ★★★ 楽しめる、移動時の動きの描画はイマイチ
音 ★★★ 効果的で良い
物語 ★★★
役者 ☆☆☆ 評価無しの★3
編集 ★★ テンポよいが・・・
粗さ ★★ アンドロイドのハイテク化に対し他はローテク
総合 ★2.8 視聴者枠を広げた娯楽映画
そこそこ楽しめたとはしたものの、最近のトレンド通り、こまごまと雑であり、それを凌駕するだけの圧倒的な映像などのワクワクする世界観もない。
小中学生でも楽しめるように見た目に派手なアクション要素が多くなり、緻密で重厚な世界観は後回しになってしまうのでしょう。アベンジャーズの大ヒット以降のSFアクション系はどうも、このトレンドから抜け出せず残念である。とはいえトレンド故に致し方なしか・・・。
エンドロールでの日本人らしき人探し
OHASHIさんを見つけました(名前はmasyukiだったかなぁ)。役割まで見切れませんでした。
全551件中、121~140件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。













