プレデター バッドランドのレビュー・感想・評価
全334件中、81~100件目を表示
他の監督では大失敗しているであろう作品。
プレデターが喋り、プレデターの心情が描かれ、プレデターの家族背景も描かれ…そしてこのストーリーは、ダン・トラクテンバーグ監督のセンスがあるからこそ、鑑賞に耐え得る作品になっているのだろう。
おそらく他の監督では大失敗する設定である。
ストーリーも退屈せず面白いが、何より映像の美しさに目を見張るものがある。
ただ、これは評価とは切り離して個人的な好み・感想を言わせていただければ、私が観たいプレデターはこれではない。全く、違う。
プレデターは正体不明の不気味な殺戮エイリアンでいてくれるからこそ、魅力的なのだ(私には)。
思ったのとは違った
今時の考え方や作風を「プレデター」でやるとこうなる、的な?
プレデターシリーズ最新作。以前の作品を探そうと、単に「プレデター」と検索すればディズニー(20世紀フォックス)による“公式”以外の派生作品も沢山出てきますのでご注意を。或いは、シリーズとは言っても話は作品毎に完結し、時代のみならず世界観すら緩く繋がる程度のため、必ずしも全ての作品を通して観る必要がないと言う意味では“途中参加”や“つまみ食い”も有りのハードルの低いシリーズだと思います。
今作は『プレデター ザ・プレイ(22)』からシリーズを手がけるダン・トラクテンバーグ監督による作品。トレーラーで“上半身だけ”のエル・ファニングを観て興味を惹かれ、劇場鑑賞を決めました。
改めて「プレデター」と言えば、圧倒的な腕力と巧みな技能を併せ持ち、その上強力な武器やレーダー、更には身を隠す遮蔽装置まで使いつつ、戦術を駆使して“狩り”をするチート級の戦闘力を有する人型知的生命体。激しい攻撃性や群れない性質からも“話が通じない相手”と言う比喩が冗談に聞こえないタイプですが、今作では感情機能を有する特別なアンドロイド・ティア(エル・ファニング)と“遭遇”し、翻訳装置を利用して会話をすることで若きプレデター・デク(ディミトリアス・シュスター=コローマタンギ)と距離を縮めながら“共通の利害”を埋め合うバディとして目的に邁進していきます。
「最悪の地(バッドランド)」と呼ばれる特殊な環境とそこに住む生物について、ティアにAIらしく簡潔に解説させるやり方はその世界観にも入りやすくて不自然さは感じません。そして、序盤はこれ見よがしに「未熟なデク」を表すため苦戦と屈辱が続きますが、ティアとのコミュニケーションと体験によって学習と成長を重ね、いつしか自分が生きる意味について考え始めます。
ただ、、少なくとも今作だけ観れば「プレデター」である必要性は強くないのでは?と感じてモヤモヤ。むしろ、デクはいくら若いとはいえ、これまで観てきたプレデターと比較すると考え方が柔軟でスマートであり、如何にも現実にも通じる「今時の若者」然とした感じ。敢えて老害を発揮して言わせてもらうと「かなり緩い」と見えてしまい、わざわざこれを「プレデター」でやる意味は“続編(?)”にこそ隠されているのか?何なら、序盤の苦戦続きが嘘のように急な展開で覚醒するデクの戦闘能力について、もう少し説得力があって然るべきではないか、なんて。ま、平たく言ってストーリーとしては物足りなく「それじゃない」という感想。勿論、戦闘シーンは迫力満点で、暗めのシーンも多いため映画館で観る意味は大きいとは思います。
と言うことで、「サイコー!」とは言うには程遠い印象ですが、アンドロイドに扮したエル・ファニングの活躍を見るだけでも価値はあり、、かな。もし興味があれば。。
ぜひシリーズ化を!!
プレデター、エイリアンシリーズ大好きです。ディズニー+で新作があるたびに全て見直します。
この新章はやられました!予告を観るかぎり全然面白そうではなかったし、なにより主人公デクのみためがカッコ悪すぎて。。。。
でも評判よかったんで観にいたらやられてしましました。プレデターが主人公という試みが
大当たりです!作りは日本のアニメ的だと思いました。デクの足のアップがよく映るのですが、着ぐるみ感があって特撮感がありかっこいいですね。カリスクもシシ神様をより狂暴にしたような怪獣感があって非常にいいです!
あとみなさん書いていますがエルファニング扮するティアちゃんがめちゃくちゃ可愛いです!彼女のおかげで物語がテンポいいし、暗い雰囲気に全くなりません。
感受性が強いアンドロイドという設定なので、次回作があればデクに恋心みたいな感情が芽生え、混乱する姿がみたいですね(笑)
あと音楽が最高にかっこよかったです!
ぜひ3人の宇宙冒険物のシリーズ化が観たいですね!!
兎に角、エル・ファニングがチャーミング
久しぶりに良心的な上映時間107分の作品でした
最近長過ぎる上映時間の作品を観てきたので、特にアクションはギュッとしてなければ緊迫感が薄れてしまう
プレデターの中には色んな種族がいると言う設定でその中の落ちこぼれのデクが兄の仇の父親を見返そうと最悪の惑星に単身で最強ラスボスを狩る話し(人物設定はヒロアカと似てる?)
単独で狩る種族のためアンドロイドのティアは武器として共にする
そのティアがお喋りで非常にチャーミングで可愛い(下半身が無いけど)
ラスボスを狩るためにバディを組むが、弱いくせに我が強く協調性のないデク、この惑星をよく知るティア、途中でデクに懐くアルマジロのような生き物との出会いで変わっていく
そこにティアの製作者(会社)であるあのウェイランド・ユタニ社が絡んでくる
陽気なティアと同等の性能を持つクールなテッサとの演じ分けが上手いです
姉のダコタより可愛らしい
正直、エル・ファニングばかり見てました
ラストは続編は絶対ある終わり方でした
どうなるデク(&ティア、アルマジロ)
第1作目から観てますが、あの猪のような生き物のプレデターが何でハイテク兵器を開発出来たのか謎ですが、今回も教えてもらえなかった
想像を遥かに超えた面白さ!!
予告編やプレデターの怖い口元などを想像すると、エンタメ的に楽しめないのではと思っていましたが、想像を遥かに超えた面白さに脱帽です!!最初の場面では、薄暗いイメージしかなかったのが、明るくおしゃべりする下半身の無いアンドロイドの女性(エル・ファニング=胴体が繋がって普通の体型に戻ったら尚更めちゃくちゃ美人で可愛く観えました!)が登場してくると、ガラリと様相が変わりました。まるで今まで観てきたプレデターの印象を、180度書き換えるような驚きです。プレデターが悪魔的なほどただ強いというイメージから、愛の戦士に変わっていく姿に感涙!?するぐらいの感動がありました。追放された星で出会う様々な武器を持った生物との大格闘はまさにプレデターの本領発揮ですが、今回はそこに家族愛や友情が見事に肉付けされて、万人が楽しめそうなエンタメになっていました。前述の女性アンドロイドや親の愛を求めていたブサカワのモンスターとの交流に、知らず知らずのうちの引き込まれてしまいました。特に悪徳企業?との戦いでプレデターが窮地に陥っている時、颯爽と助けに入る女性アンドロイドの登場に涙腺崩壊でした笑。ただし、ストーリーの中には相変わらず過去のプレデターの非道さがあふれるシーンもありました。アンドロイドの姉の頭部を食べたり、最終決戦でプレデターの父親の首を狩るシーンは酷い感じがしました。とはいえ、今までのプレデターシリーズを上手に進化させた傑作だと言えるかも知れません。家族で観ても十分に満足感のある映画に仕上がっていると思います(前作と違うと思う方の低評価が点数を下げている?私なら4.3はつけます笑)。
追記 ラストにプレデターの母親が出現しますが、次回作が予見されて期待感爆上がりです笑。
「プレデターお好きでしょ。またつくりました。」でも一味違います。
「バッドランド」に追放されてしまった掟破りの若きプレデター・デク、異形の⽊のクリーチャーが生い茂り、空からは容赦なく敵が襲ってくる最悪な場所。そしてアンドロイドの少⼥と出会い、協⼒関係を結びバディーバトルとなります。
狩る者であったはずのプレデターが狩られる側という、設定を変更しての新たな物語となります。いわゆるエイリアンをはじめとする特徴的なキャラクターの有効利用です。
常に怒っているけど実は優しいデク、片やひたすら喋ってばかりで軟派だけど途中まで裏切る気満々のアンドロイド少女のティアと。バディモノとしてお決まりの関係性を構築していくやり取りはなかなか面白い。
ただの化け物退治ではなく、ベースには「家族愛」がちりばめられています。
プレデターの兄、父、母との関係性が複雑にからんでいます。今までのプレデターとは異なる方向となっています。アンドロイド少女のティアがデクの成長に関わる役と思えば、妹的な存在のアンドロイドが登場してここでの確執を物語に絡ませています。
「プレデター」お好きでしょ。また作りましたという作品とは違い、見ごたえありました。
小ネタもあります。アンドロイドがウェイランド・ユタニ社製。これはエイリアンに登場する利益至上主義の会社です。
プレデターシリーズはジャング、都会と場所を変更そして次は惑星で複数にとなりました。その後「プレデター:ザ・プレイ」動画配信のみですが、凶暴で危険設定をアップしています。「プレデター:最凶頂上決戦」はアニメとはいえこれも凶暴、凶悪を売りとしています。しかし、本作は硬派でマニアックなバイオレンスSFから娯楽作品へ変更をかけた作品です。ラストで父とのバトル後に登場する母親。どうにも続編製作を匂わせていますが、安易な展開はやめてほしいと思いました。
感情移入しづらいかも…
プレデター目線の物語になってるのは斬新で面白い。
だけど師匠と慕う父親を最後容赦なく殺したり、姉妹のような感情を持っていると言っていたティアがあっさりテッサを切り捨てたりと…
感情がついていかんわぃ。
ヤウージャのデクよ、狼となれ
最近、プレデターが熱い!
『ザ・プレデター』で闘いに終止符が打たれたかと思ったが、見事な戦線復帰。Disney+の配信オンリーが惜しい『~ザ・プレイ』と『~最凶頂上決戦』で。
共にダン・トラクテンバーグ監督作。すっかりプレデター請負人に。
そのトラクテンバーグの手で、プレデターが7年ぶりにスクリーンにカムバック! しかも、“初主役”で。
さあ、今回は誰と闘い、どんな“狩り”を魅せてくれる…?
シリーズ物の常。やはり『1』が名作。それか、原点回帰とシリーズV字回復となった『~ザ・プレイ』。
シリーズ通算7作目にして、シリーズ最高傑作更新か!?…ってくらい面白かった!
しかし、この面白さが伝わらないのが日本。どうせまたアニメがヒットして、良くて4億円~5億円ほどで早々と終わって、ヒットしないんだろうなぁ…。本当に悔しい!
だって、それくらい面白い!
これまで人間の主人公が居て、襲い来る“敵”。
そんなプレデターを初めて主役にしたのが新味。
ならば、誰と闘い狩る…?
己と闘い、立ちはだかる運命を狩る…!
それに相応しい若きプレデター。名は、デク。プレデターに個人名が付けられたのも初めて。
プレデターの種族の一つ、“ヤウージャ族”に属しているが、まだまだ半人前。他のプレデターに比べ小さく、武器の使い方も闘い方もままならない。
そんなデクに闘いを教えているのが、兄のクウェイ。
デクは兄を敬愛し、クウェイはかつて弟に助けられた事があり、兄弟は固い絆で結ばれていた…。
プレデター主役も初めてだが、設定や話の立ち上がりも新機軸。
残忍な異星人ハンターだが、知能や高度な文明を持っている事はこれまでのシリーズでも描かれている。
本作ではさらに深掘り。星での暮らしや日々怠らない鍛練。
全編通してプレデターが出ずっぱり。なので、プレデターが喋る、喋る! プレデター語だけど。
また、戦士としての誇りも描かれていたが、本作では兄弟の絆。
知能があって文明があって感情があって…。エイリアンとは訳が違う。
デクには果たしたい目標があった。
一族の間でも“死の惑星(バッドランド)”と呼ばれるゲンナ。
そこに住む補食生物の頂点、“カリスク”。
一族でも倒した者は居ない。
カリスクを狩れれば、戦士として認められる。
弱きデクは一族の恥で落ちこぼれとされていた。
本当に一人でバッドランドに行ってしまいそうな血気だけは盛んなデクを案じつつ、応援するクウェイ。
そんな兄弟の前に現れたのは、一族の長にして兄弟の父。
一族最強にして、強さこそ全て。弱き者を忌み嫌っていた。つまりは、我が子デクを。
父長はクウェイに命じる。弟を殺せ。
拒否するクウェイ。
命令に反したクウェイを葬ろうとする父長。
力の差は明白。圧されるクウェイ。
遂に、父長の刃がクウェイを…。デクの目前で…。
悲しみと憎しみの雄叫びを上げるデク。
死の直前、クウェイはデクを宇宙船に乗せ、送り出す。
弟よ、目標を果たせ。
兄は俺を庇って父に殺された。必ず、兄の仇を打つ…!
まるで何かの悲劇を見ているよう。
力と闘いが全て。弱き者は排除。家族間でも容赦ない。サイヤ人のようでもある。
のっけからこの兄弟プレデターとデクに感情移入。まさかプレデターに感情移入しようとは…!
バッドランドに降り立ったデク。
挨拶代わりにいきなり動植物が襲い来る。
この星全ての動植物が危険度MAX。この星自体がモンスター。
まさしく、“バッドランド”。
その頂点に君臨するカリスク。
必ず狩る。己と兄の為に。
デクはカリスクを求めてバッドランドを行くのだが…。
悪戦苦闘ならぬ“悪戦苦道”。
不慣れな地、この星についての知識も無い。
毒針を撒き散らす植物に手こずっていた時、話掛ける声。
攻略法を教え、何とか危機を脱する。
声の主は、人間の女性姿のアンドロイド。名は、ティア。
身体中ボロボロ。と言うか、下半身が無い。カリスクに襲われたという。
デクはカリスクの居場所を聞き出そうとするが、ティアは一緒に連れてって。
ヤウージャは一人で闘う。相棒など要らない。
この星の動植物に関する私の知識は役に立つ。
相棒としてではなく、道具として。仕方なく、デクはティアを連れていく。
さすがに寡黙なデク一人じゃサバイバルも映画も持たない。お喋りなティアが加わり、そのやり取りにユーモア滲み、これもプレデター映画としては目新しい。
まだ旅は道連れ世は情けとまではいかないが、ティアを背負って、バディ・ムービーの要素充分。
ティアをエル・ファニングが演じた事でビジュ的にもよろしい。
しかし…、そもそも何故こんな星にアンドロイドが…?
まだまだ難所は続く。
カミソリのような草が生い茂る野原と食料として狙う巨大四足生物。
狙っているのは他にもいた。猿型のモンスター。まだベビーながら、力はなかなかあり、機敏。つぶらな瞳がキモカワイイ。
実際はお互い出し抜こうとしているのだが、結果的に協力し合って仕留める事に成功。
ティアはバドと名付け、獲物の肉を分かち合い、マーキングされるほど好かれるが(←ここ、後々伏線)、デクはいつまで経っても心を開かない。
そんなデクに、ティアは地球という星の狼という補食動物の話をする。
狼は群れで狩りをする。その群れのリーダーはただ強いだけではなく、群れを守る。それこそが強さとリーダーの証。
デクは兄の話をする。カリスクを狩りたい理由も。
ティアもある話をする。姉妹のような同型アンドロイドがいた。名はテッサ。カリスクに襲われた時助けてくれた。彼女の無事と再会をティアは願っていた…。
その頃、何処かのラボで…。
回収された一体のアンドロイドは、テッサ。
修復され、データ報告。
任務未完了。任務の続行。
任務とは…?
デクとティアは、ティアとその仲間がカリスクに襲われた場所に辿り着く。即ち、カリスクが近い。
ティアの下半身を発見。修復中、ティアは何処かに連絡を取る…。
デクは案内の礼として、自分がカリスクを狩る場の目撃者の栄誉を与えてやる、と。
しかしティアは、逃げて!
仲間に連絡した。連れてってと頼んだのは、ここに連れてきて貰う為。私たちの任務は、カリスクの捕獲。
ティアを道具として利用していたデクだが、その実は、自分が利用されていた。
その事を知り、激怒するデク。無謀にも、一人でカリスクを狩ろうとする。爆発で誘き寄せる。
ジャングルの木々を揺らし、地面を響かせて、遂に現れたカリスク!
おお~ッ! そのデザインは怪獣と言って良し! 本作、怪獣映画の要素もあったのか!
デクの奮闘&善戦。カリスクの身体を裂く!
…が、あっという間に治癒。カリスクは驚異的な治癒能力を持っていた。
斬っても斬っても死なない相手に、次第に劣勢。あわや!…という時、何故か突然カリスクが攻撃を止めた。デクに何かを嗅ぎ取ったように。
そこへ、テッサの隊が現れる。カリスクを捕獲。デクも…。
移動船の中。目を覚ましたデクは囚われていた。
ティアと瓜二つだが、性格はまるで違うテッサ。ティアは感受性豊かでフレンドリーだが、テッサは任務第一の冷たい性格。
エル・ファニングはバディでヴィランでもあった。見事な一人二役演じ分け。
ティアも囚われの身。下半身を失い、感情に左右される“姉妹”を、テッサはポンコツと吐き捨てる…。
テッサたち企業の目的は、カリスクの治癒能力。それを人類発展の為に利用する。
カリスク捕獲の際、追加任務。デクも捕らえる。ヤウージャの武器も調べる。
拷問を受けるデク。
テッサが報告の為に一旦退室。部下アンドロイド一体になった所で、デクとティアはヤウージャ語で機転を効かし、拘束を解く。デクは船から脱出する…。
一人になったデク。
一人はヤウージャとして当たり前なのだが…、
ボロボロに傷付き、武器も無い。利用もされ、裏切られた。
胸中を様々な感情が駆け巡る。怒り、悔しさ、戦士としての誇りを傷付けられ、己の未熟さも…。
本当の未熟者だったら、ここで挫ける。
が、デクはもうただの未熟者ではない。
立ち上がる。再び立ち向かう。
だが、武器は無い。いや、武器ならある。この星の動植物を使って。
手作りで武器を用意する。何だか『1』でシュワちゃんがプレデターとの決戦に挑むシーンを彷彿。
それらの知識は仲間が教えてくれた。仲間と強さとはこういう事か…!
ヘビ型モンスターを肩に乗せる。ちなみにこのモンスター、終盤で胸熱くさせる漢気シーンが。
バドとも再会。バドの意外な正体…! あの時だから攻撃を止めたのか…!
仲間と、仲間が与えてくれた知識と、新たな武器を持って。
狼となれ、デク!
見てればすぐ分かる。これは半人前の若者の成長物語。
闘いを通じて、強くなっていく。
一匹狼だったが、その中で、出会い、影響…。
もうこれ、少年ジャンプ的王道展開!
中には、プレデターはやはり脅威的な異星人ハンターであって欲しいと思う声もあるだろう。プレデターで成長物語…? コレジャナイ…。
でも、こんなプレデター映画もあっていいじゃないか!
プレデターは誇り高き戦士でもあり、騎士道や侍精神にも通じ、本作の作風にも違和感ナシ。
私には胸に刺さりまくり。胸アツだった。
さらに激アツなのは、アクション!
ヤワな人間相手じゃ出来ないキレッキレで迫力でビジュも完璧のアクションの連続。
本作でも台詞にあったプレデターを見ての「醜い」(byテッサ)。いやいや、本作のプレデターはカッコいい。デクがメチャクチャカッコ良く見えてくる。
表情や演技もいい。こんな芸当、ジャン=クロード・ヴァン・ダムには出来ないだろう。モーション・キャプチャーを駆使して演じたディミトリアス・シュスター=コローマタンギの賜物。
シンプルながら熱いドラマに、エキサイティングなアクション。VFXやクリーチャーの数々。激ヤバ惑星のロケーションも素晴らしい。
人間が一人も出てこなくても物語は成り立つ。キャストクレジットの短い事!
立ちはだかるテッサ。合流したデクとティアのケジメ。決着。
からの、デクにはもう一つ、ケジメが。弱き者は淘汰される。父長は自分で言ったその言葉を身を持って知る事に。
最後の最後まで、見たいものをたっぷり魅せてくれた。
こうなってくると、シリーズ今後の展開が気になってくる。
ティアとテッサはウェイランド・ユタニ社製のアンドロイド。言うまでもなく、あのシリーズの。以前の“vs”とは違う、本格ユニバースの伏線か…?
新たな“家族”を携えたデクの前に現れたのは…!?
こちらの続きも気になるが、『~最凶頂上決戦』で暗示した“トラクテンバーグ・プレデター・ユニバース”も気になる。
もう超が付くほどの期待がいっぱい。
暫くはトラクテンバーグにプレデター映画を任せて、100%間違いナシ!
まずはどんな形になるか、トラクテンバーグ4本目のプレデター映画を待とう。
求めていた物とは違う
プレデターシリーズ最新作、前作のプレイの監督が続投ということで期待値も高く鑑賞しましたが…
この作品は少し自分の中では違うかなと思ってしまいました。
プレデターのデクは落ちこぼれで、兄を殺した父親に復讐する為バッドランドの怪物カリスクを狩り自身を証明しようと奮闘します。
まずこの作品のポイントとして
プレデターであるデクめっちゃ喋ります。
今までの作品のプレデターは意思疎通は出来るものの、基本的に狩る側狩られる側なので必要以上に会話はありません。
今回はティアがプレデターの言語を翻訳できるので普通に会話をしています。
それはまだいいのですが、デクがあまりにも人間臭すぎる所が引っ掛かります。
プレデターは高い知能と文明を持つエイリアンですが狩猟民族です。
そのキャラクター性から来る精神性はもっと超越的な思考であって人間には到底及つかない物であって欲しいです。
今回のデクはあまりにも共感性が高すぎて違和感を感じざるを得ません。
劇中で感受性は弱さだというデクの言葉がありますが、デク自身が弱いが故に他のプレデターと違い感受性が高いということだとは思うのですが、やはりプレデターと人類の価値観は相容れないものであって欲しかったです。
ストーリーとしても、もう一回りスケールの大きい話にできた様に思えてなりません。
カリスク関連の掘り下げだとか、ティアとテッサの関係値だとかもっと広げれる風呂敷はあったはずで、正直テッサに対する感情もカリスクに対する感情もこちらはないので終始デクは何か制作陣の都合で戦っているように見えて冷めた目で見てしまいます。
カリスクの子供との交流もいらないかなと思います。それならカリスクと交流すれば事足りると思います。
今回は家族の絆をテーマの1つに置いていたのでしょうがアメリカ人って家族とか兄弟とか好きですよね。
正直ワイルド・スピードみたいな薄っぺらい家族の絆をプレデターで見たくはなかったです。
後はプレデターシリーズに対する不満ですがプレデターの単独作ってどうしてこう、装いを部族チックにするんでしょうか?
プレデターは人間以上の高度な文明と知能を持っていて近未来から来たような出で立ちと武器がかっこいいのに出てくるプレデターがほとんど、アフリカの部族みたいな格好をしているのが気にいらないです。
ジャングルという舞台設定が多いが故の弊害なのかもしれませんが正直プレデターというキャラクターを殺してる気がしてなりません。
酷評続きですが、いいところもあげると今回はデク自身が船も扱えないひよっこだったので、プレデターの武器は押収されてしまいます。
それ故現地の物で代用するのですが、プラズマキャノンの代わりに変な虫を手懐けて代替品にする所は面白くてよかったです。
あとはウェイランドユタニ社のロボットがエイリアン2でリプリーがエイリアンクイーンと戦ったロボットに似ていたのは繋がりを感じさせるファンサービスだったと思います。
なんだか、続編がある様な終わり方でしたが、プレデターシリーズもエイリアンシリーズもかなりジリ貧になってきたのを感じて少し淋しい気持ちになりました。
今回ウェイランドユタニ社を出したということはAVPの最新作でもあるんでしょうか。
あんまり期待はせずにいたいと思います。
AI連れ狼
これは「ジョーカー」のパターンですね。上半身だけは良いアイデアです。ニ心一体、自身を乳母車にしたロードムービー。AIの名前、「ダイゴ」にしてくれたら。ラストシーン、何かの映画でありました。最強の宿敵、最後に鳥にパクッ、て。何の映画でしたっけ?
どっちが主役
愛の戦士プレデター
いい意味で期待がおおいに裏切られた。
今作のプレデターは、愛の戦士である。
父に殺されそうになったところを、兄にかばわれるが追放される。プレデターは、 強い者を倒し、その頭部の骨を持ち帰ることが存在証明になる。
一回り体が小さく、実力が認められない主人公のプレデター、デクは、家族から虐げられ、それでも自分の存在証明のために、最強のモンスターを狩りに行く。
その狩りの過程で、下半身のない女アンドロイドや家族愛に飢えている可愛げなモンスターと知り合い、絆を深めていく。
モンスターやアンドロイドが、化物がたくさんいる惑星でサバイブする話だから、感情移入がどうだろうと思っていたら、これがどうして、すっかりハマってしまった。
虐げられた者たちが、本物の家族になるべく団結して戦う。異型の者たちの集団だが、キャラクターの魅力を十分に表し、ストーリー構成も上手いので、キャラの魅力にぐんぐん引き込まれていく。
なんせ主人公デクが、かっこいい。これまでのプレデターシリーズは全部視聴済みだが、初めてプレデターをかっこいいと思った。マザーファッカーと馬鹿にされてきた見にくい口の形も、いい感じにスタイリッシュに仕上がっていて、特に横顔がとってもかっこいい。戦闘シーンも大迫力である。
エル・ファニング演じる女アンドロイドも、魅力満載である。可愛らしい表情と明るい会話で、一気に観客を好きにさせる。スタイルも抜群にいいので大スクリーンに映えるし、本作でファンになってしまった。
元来、プレデターはただひたすら戦いまくるというところがキモのようなところがあったが、やっぱり映画はストーリーだということを痛感させられる。シュワちゃんが頑張った1作目と街中を舞台にした2作目以外は、新鮮味にかけるし、駄作だったことは疑いない。シリーズが続くにつれ、どんどん面白くなくなっていったので、もうダメかなと思っていた。
ここに来てこの作品である。この監督の人気作である、ディズニープラスのプレデタープレイも素晴らしかったが、負けず劣らず、本作品も素晴らしい出来であった。
上記、私が劣化していると言った、これまでのプレデターシリーズが好きだという人には、向かないかもしれない。なんせプレデターが喋るし、正義感があるし、守るものを大切にする家族愛が見えるため、「そうじゃないよ」と言いたくなる人もいるだろう。実際そういう批評もあるのではないか。
しかし私は、俄然この仕切り直しに賛同する。プレデターの世界観を新たに構築し、素晴らしいストーリーに仕上げた。戦いに徹するこれまでの作品で見られたプレデターの姿もしっかり描いているし、ストーリーが進むにつれて、そこから新たな映画へと進化していく、その構成も素晴らしい。
男臭い予告編や女人禁制ようなキャッチコピー、ポスターなどでだいぶ損をしているような気がする。普通にカップルや下手したら家族で見ても良さそうである。キモかわいいキャラクターも出てきて、普通に楽しめる。ただ、ひたすら強い者バトル、というような映画ではない。
エイリアンに登場するウェイランドユタニが全面に出てきて、世界観も大きく再構成された。個人的には続編をぜひ作ってほしい。ちょっとおまけして星5つにした。賛否両論あるのかもしれないが、是非続編を作ってほしい。
また、IMAX を是非お勧めする。戦闘シーンも大迫力だし、アクションの効果音も素晴らしい。
血族の掟
エル・ファニングの表情
IMAXで鑑賞しました。ストーリーそのものは正直それほど重要ではなく、どちらかといえば“プレデターがいかに獲物(トロフィー)を求めて戦うか”というシリーズ的なお約束を丁寧に踏襲した作品だと思います。主人公側の家庭事情なども描かれますが、物語を楽しむというより、アクションやCG表現をどう見せるかが中心に据えられている印象です。
本作で特筆すべきなのは、CG空間の中にエル・ファニング一人だけが生身の人間として存在するという構造です。プレデターを含め、ほとんどのキャラクターがデジタル上に作られた存在であり、その中でエル・ファニングだけが“人間の顔”を担っているため、彼女の表情と微細な動きが画面の要となっています。
特に、彼女が演じるアンドロイドの姉妹ティアは下半身が壊れた姿で登場し、基本的には上半身と顔で感情を伝える役柄です。CGに囲まれた環境の中で、彼女の表情演技が作品全体のリアリティを支えていると言っても過言ではありません。エル・ファニングはもともと変身的で表情の幅が広い俳優ですが、その特徴が今回は非常にうまく機能していて、CGの空気の中に“人間の温度”を持ち込んでいました。
前回鑑賞した『トロン:アレス』では、主要キャラクターがほぼ全員CG空間内で演技し、さらに人間役の俳優の表情の動きが小さかったために“感情の揺れ”が見えにくいという問題がありました。しかし本作は、その逆で、表情が強いエル・ファニングを中央に据えることで、CG空間でも感情の機微がクリアに伝わる構造になっていると感じました。
アクションそのものはシリーズらしく安定していて、IMAXの音と映像の効果で迫力も十分です。ただ、やはり見どころはアクションよりも“人間の顔がCG世界でどう機能するか”という点にあり、エル・ファニングを主役に据えたという選択がこの作品の成功の大部分を決めていると感じました。
鑑賞方法: IMAX
評価: 72点
早見沙織 声優ってすごい。プロ中のプロ。 映画を盛り上げる
全334件中、81~100件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。













