「アイデア満載」プレデター バッドランド なもしさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデア満載
プレデターシリーズは、「ザ・プレイ」以外は鑑賞済み。
今作の予告編を見ると、主役がプレデターでチャーミングな上半身だけの女性アンドロイドとのバディもののようだった。
その中で、プレデターがアンドロイドを背中合わせで背負っている歩いているシーンが実に魅力的で
果たしてプレデターに感情移入して見れるんだろうかと疑いつつ観に行ってみた。
(ポスター見るまで、アンドロイド役がエル・ファニングだと気付かなかったのは内緒だ。)
主役がプレデターということに最初は違和感があったが、早いうちにちゃんと感情移入することが出来た。
これは、見ているうちにプレデターを「侍」と捉えればしっくり来ると思い至ったからだ。
(無口なのも相まって、ミフネ演じる侍に重なる。)
舞台となる惑星はアイデア満載。次から次へとギミックを積んだ動植物が登場しプレデターを殺しに来る。
それらは使い捨てではなく、ちゃんとストーリーに生かされるところも上手い。
(既視感はH×Hの暗黒大陸orGREED Island編のせい)
アンドロイドの方も上半身だけの登場もインパクト抜群なのだが、
道中下半身が意外に早く見つかったと思ったら、再び上半身だけになったり
と思ったら、下半身も活躍したり良いアイデアが盛り沢山。
おまけにコメディ&カワイイ担当で飽きがこない。
(こちらの既視感は、C3POとビショップ。ビショップの世代から技術が進んだのか、下半身千切れても全然平気。)
某作品との世界観の共有は健在のようで、
巨大パワーローダーの登場も嬉しい。
ストーリー的に残念なのは、
作中の星でのメイン敵役と対決する動機がやや薄いこと。(反面、恨み骨髄のラスボスとの因縁は非常に良い。)
バッドランド最強の生物が意外と弱かった(弱点がはっきりしていた)こと。
悪役は印象が強ければ強い程良いのだ。
あと、ストーリーとは関係ないが、
映画そのものの作りとして、プレデター語で英語字幕・日本語字幕が重なって出るのが見辛く残念だった。
口部分以外だと目しか表情をつけられるパーツが無いため難しいのかもしれないが
マスク状の翻訳機でもつけさせて、英語喋らせて欲しかった。
本作は全般に昨今のSFではあまり使われていないアイデアが満載で
ストーリーも先がわからないワクワク感ある作品だと感じた。
最後は直接の続編を匂わせる終わり方だが、出来ればやめて欲しい。
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