「プレデターを知らなくても楽しめました。」プレデター バッドランド コレッキャ・ナイデスさんの映画レビュー(感想・評価)
プレデターを知らなくても楽しめました。
ガジェットを駆使したアクションが非常に良かったです。
射程は短いが何でも切り裂くヒートブレード、そして遠距離まで届くフリスビー状のナイフ〈スマートディスク〉を巧みに使い分け、緩急をつけたアクションと敵をバッサバッサ斬り倒していくプレデターの戦闘は爽快でした。
また、背中を岩のように硬化させる猿や、近づいた獲物を丸呑みにする植物など、独自の生態系を持つ原生生物との戦いも魅力的です。
この惑星ではプレデターが“獲物”の立場にあるため、環境を利用した戦術的な戦い方が描かれ、戦いを重ねるごとに狩人として成長していく姿にも惹かれました。
上半身しかない饒舌なアンドロイドと、寡黙なプレデターという凸凹コンビも印象的です。
ビジュアル面の対比だけでなく、コメディ要素としても機能しており、
「組織にとって“道具”としての役割を果たせなかった二人が、捨てられた先で新たな人生を見出す」というドラマもよくできていました。
また、予告編にもある通り、『エイリアン2』で登場したパワーローダーとプレデターの戦闘というクロスオーバー要素もファンにはたまらないポイントです。
私は初期のプレデターしか観たことがなく、無口で人間味のない“純粋な狩人”としてのイメージが魅力だと思っていた為、今回のように個性がありよく喋るプレデターには少し驚きました。
換骨奪胎というよりも別物な印象でしたが、しかし、それはドラマ性を強めた新たな解釈として楽しむことができ、シリーズとしての進化を感じました。
続編があるなら、ぜひ観たい作品です。
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