劇場公開日 2025年11月7日

「設定は斬新でも守りの姿勢を感じる」プレデター バッドランド kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 設定は斬新でも守りの姿勢を感じる

2025年11月12日
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鑑賞方法:映画館

プレデター(ヤウージャ)を主人公にした斬新なアイデア。しかも主人公のデクは父親からは弱いからと殺されそうになる始まり方。これはもう成長物語じゃないか。さらに着陸した惑星で出会う上半身だけのアンドロイド・ティアや現地のクリーチャー・バトとともに、父も恐れた最強生物カリウク狩りに向かう。
当初ヤウージャは1人で狩りをするんだとティアを連れて行くことを渋り、1人でカリウクを狩ってやると意気込む。結局道具としてなら連れ行ってもいいと了承するところがどこか中2っぽい。そんなデクとティアの関係性が徐々に変化していく流れが王道だけどよかった。バトも加わってチームものとしての構図が立派に成り立っていた。個人的にこういうのに弱い。
得体のしれないクリーチャーが次から次へと襲ってくる流れは、ゲームを攻略しているみたいで楽しい。プレデターなのに姿を消すという能力(道具)を使わないからプレデターっぽさはほとんどないが、アクションがそれなりに迫力があって安心する。ティアの下半身が見つかって、下半身だけで歩行したり戦ったりする姿もちょっとかわいかった。
プレデターシリーズの続編としてこんな話を考え出したのはなかなかすごいが、いやいやそもそもこれプレデターである必要ある?とも思ってしまう。新たなキャラクターで作ってもよかったんじゃないか。でも、あえて「プレデター」にしたのは、最低限の観客動員ほしさの守りの姿勢にしか感じられない。さぁ、さらなる続編が匂わされたが、果たして続編が完成するのかどうか。少し楽しみに待ちたい。

kenshuchu
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