劇場公開日 2025年11月7日

「視え方と観せ方は持続可能な面白さ、でも”コレじゃない感”」プレデター バッドランド キャプテン・ポップコーンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 視え方と観せ方は持続可能な面白さ、でも”コレじゃない感”

2025年11月7日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

あーなるほど。これがフランチャイズ化という意味か、と改めて気付かされた。
まず、87年の『プレデター』を意識して観ると”コレじゃない感”はあると思う。
1つ気になったのは、感受性による動作や”セリフ”が多いこと。
エイリアンと比較して、知性や技術があるところがプレデターの魅力だったが、本作のプレデター(デク)はスター・ウォーズやマーベルのヒューマンタイプキャラクターたちと描かれ方に差がないのだ。特に、ジョークや迷いが描かれるところが「あれプレデター?」となったところ。また、人類目線の脅威などが描かれてなくて、観客の自分からしたら他人事に見えてしまった。あの脳ミソ筋肉状態にして楽しめる1作目でも、ハラハラしたものだ。今回はどちらかと言うとモンスターハンター。人間目線の命がけ感は薄い。

しかし、コレがダメかと言うと、そんなこともなかった。
まず「新しいプレデターの幕開け」という部分が大切なところである。
やはり映画は商売だ。なんだかんだ、プレデターも続いてほしい。
そうなると、新しい客層が必要だ!
と考えると、今回の作品はめちゃくちゃアリである。
あの井戸から来る貞子だって、キャラクター化される昨今である。
事前にポスターからも読めていたし。

そして、対アンドロイド戦である。
あーなるほど、人間であんな殺し方をすると残酷すぎて、レーティングの対象になるけど
機械を破壊する”倒し方”。これだと、人体破壊描写が苦手人でも、抵抗感は少ない。でも、見た目は人間だから、敵側でも多少なりともハラハラはする。

あとは、ウェイランド・ユタニ社の登場である。
どこかで見たマークだな、ロボットだな、と思ったら、
あの『エイリアン』シリーズに出てくる会社である。
これは、エイリアンの世界とクロスオーバーしていくということだろうか。
最新作のアースは未見だが、それでわかるのかな?
どちらにせよ、過去の『エイリアンVS. プレデター』シリーズは面白かったから期待である。

したがって、プレデターというキャラクター骨子の部分の視え方は継承しつつ、
新しい作品の観せ方、シリーズの進め方はよく考えたなぁ、と観賞後に関心した。

先行上映のIMAX®で鑑賞。本作なら、4Kレーザーの通常スクリーンでも十分だったかもしれないが、4Dならアトラクション気分が強いかも。

あと、ちょっと、どんどん家族(=仲間)が増えていくところ桃太郎ぽくなかった??
なので(なのでなのか?)なんとなく、全体古典的な構成ではあったから、プレデターとしては新しくも、観やすさはあった。

キャプテン・ポップコーン
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