トロン:アレスのレビュー・感想・評価
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できれば旧作で予習を
トロン2作品を事前に観て復習していたので、過去作との繋がりもそれなりに楽しめた。
ただ、主人公が中国人(梶芽衣子似)なので何か違和感が。
中国市場を意識しないとダメなんでしょうが、旧作には中国の香りはなかったので・・・
2025.10.23追記
主演女優は韓国の方とのご指摘をいただきました。
多様性ってことでしょうかね。
理屈がぜんぜんわからない
デジタル世界の生成物が現実世界にどうやって実体をもって現れるのか、「転送」といってたけど、現実世界で実体化する際の素材はどのように調達するんだろう、理屈が全然分からない。
永続性を手に入れさえすれば、あらゆるモノが素材の調達なしに実体化できるのなら、こんなに楽なことはない。荒れた土地に作物を根付かせるどころではない、そもそもそうやって育てて収穫する必要がない。人類の苦労がほぼなくなる、世界がひっくり返る大変革ではないか。
話がぶっちゃけむちゃくちゃで、世界観を理解するのを放棄して見ていました。
実体化できるのは29分間だけで、それを定着させるコードがあれば永続的に実体化が続く、なのでコードを発掘したエンコム社イブを、ライバル企業のCEOジュリアン・ディリンジャーが血眼で追っている、というのだけは分かった。
ジュリアンが気持ちいいくらいの悪で良かった。ママが刺されたのに救急車呼ばないんだ!?
全く予備知識なかったので、アレスは最初、ライアン・ゴスリングかと思いました。
画は派手でスピード感もあって目を見張るところはあるんだけど、途中から出てきた最初のトロンの単純なグリッド世界とバイク(直角に曲がるやつ!)の方が刺さりました。もはやレトロですが「電脳世界」な感じがあるんです。ジェフ・ブリッジスがまた見られて良かった。
イヴは原田美枝子似(に見える)「パスト・ライブス」のグレタ・リー、ディズニーあるあるのポリコレと思われますが、私はあのノラが好きじゃないので引きずってしまいいまいち。それにアクション未満の体の動きがどん臭くてライダー姿がカッコ悪い(酷い言いようですいません)。なんで彼女なの? ミスキャストっぽい。
続編作る気が見えるけど、どうなんでしょうね。
クリエイター達の仕事に拍手
初トロンです。ゲームをしないので過去作はストーリー的に鑑賞意欲が湧かなかったのですが、本作は技術の進化による映像表現の凄さが見たくて鑑賞。期待を裏切らないすばらしさ。コードの世界が仮想空間として可視化され、またそのデザインのオリジナリティが面白かった。仮想空間から現実世界に出てくるというアイディアはSFならでは。コマンダーが創造主と名乗り、神の気分で大きな顔が語るシーン、あれ、オズの魔法使い?ディズニープロだからだと納得。人間の感覚を持ったAIは自分の判断に従い命令に背き、命令に忠実なAIは手段を選ばずという命令通りに突き進む。大掛かりなファンタジーを迫力のIMAXで楽しめた。真剣に考えたら矛盾が多いのだから難しいことは考えずただ楽しめば良いSFエンターテイメント作品。80年代がいいってデペッシュモード選ぶセンスが良い、Just can‘t get enough 懐かしい!個人的にはジェフ・ブリッジスが久しぶりに見られてとても良かった。続編対応可能な形になっているが、ひとまずクリエイターさん達にお疲れ様でしたと言いたい作品。
初『トロン』
『トロン』シリーズは一作目が1982年。全編にCGを使った初の映画作品で、数々の作品・巨匠に影響を与えたのだとか。私が生まれる前の映画なので当然未視聴。
一応予習しようかとも思ったがU-NEXTにはなし。なのでこの作品のみでの評価。2作目『トロン:レガシー』も当然観てません。
さて、一言でまとめると『映像と音楽は良い。がストーリーがあまりにも凡庸で表面的』。あんまり考えずに映画館で迫力を楽しむには丁度いい映画。
まず、初めの違和感は主人公であるアレス(ジャレッド・レト)の自我の目覚めがあまりにも早いこと。なんとなく『戦闘マシーンのはずが自我に目覚めてタイムリミットを外しに暴走するのかな…』とか思っていたが戦闘マシーン時代が初めの戦闘訓練(5分)しかない。
初の本格戦闘であるハッキングミッションでは破損した仲間を見捨てようともしないし、創造主の命令にも歯切れ悪く了解する。
加えて、80年代のポップ・ミュージックが好きという謎設定。後々の流れで80年代のグリッド(電脳世界)に行くのだけれど、そこがオリジナル『トロン』の世界で、つまり観てきた人へのサービスの一環なのかな、と勘繰ってしまった。
とにかく好きだと語ってくれるのだけれど、AIなので処理が速いのかちゃんと聴いているシーンもないので根拠が感じられない。加えてラストではファッションもバイクも80年代なので『こいつ80年代なら何でもいいのでは?』とすら感じた。
ただし、ジャレッド・レトの浮世離れした雰囲気とつぶらな瞳はちぐはぐにも感じる設定や妙に達観した言動にも一定の説得力を持たせている。嗜好の作られていく過程、ヒロインとの交流など描き切れていない部分は多いが全体としては魅力的なキャラだと思う。
さて、ストーリーはデジタルな存在を現実に持ってこれる技術のある世界。ただし現実では29分で自壊してしまうので、そのリミットを解除するコードを巡ってひと悶着。そのなかで兵士『アレス』は使い捨てのプログラムから脱し、自分の命を得るために創造主を裏切る…という話。
どこかで見たような設定で、しかも先述した通りアレスは最初から自分の存在に疑問を持っているので話が早い。想像通りのセリフと流れが延々と続き、予定調和のように一度きりの人生の喜びへとリンクさせる。個人的に面白かったとこといえば『フランケンシュタイン』と重ねた部分。完璧超人を象った『アレス』は美しい部分のみを集めて理想を形作ろうとした怪物と確かに重なるものね。
映像はクオリティ高いが、観てて楽しかったのは水上バイクの辺りくらい。ナイン・インチ・ネイルズの曲が話題だけど思ったより前面に出てない、けどここでの使い方は良かった。ラストでもう一回くらい聴きたかったけどね。
映画全体からゲームへのリスペクトを感じるが、一方で既視感も強い。予告でもあるバイクチェイスは『グランドセフトオート オンライン』のミニゲームでそのもののがあったし、その発想があれば武器から軌跡が残る発想も当然ある。
グライダーは『ニーアオートマタ』ですでに何年も前に衝撃を受けている。赤い残影は視覚効果として面白くはあるけど、革新的とまで言うと誇張かな? と思う。
電脳世界では壁を歩いたりしていて『電脳世界だから現実の物理法則は関係ないよ』みたいな感じだったけどそれ以上が無かったのは勿体ない。『マトリックス』と世界設定はほぼ一緒なのだからそのくらい新しい映像を見せてほしかった。もしくは怒られそうなくらいパロディしてくれるとまだ面白かったのだけれど。
まぁ、やりすぎると後半(現実での戦闘)が地味に見えちゃうかな。
特に台無しだったのはポストクレジットシーン。『続き作りたい!』というあからさまなアピール。キャラを描く尺を削ってありきたりなプロットをなぞることに終始し、それでも最終的にアレスが『人類が私に会うのはまだ早い』と戦闘スーツを脱いで旅に出て落着したのにそれはない。
活かせてない設定が多いとは思う。アレスらはプログラムなのだけれどコピーもしないし『感情はバグ』といいつつデバッグもしない。本編の出来は悪くないけどパターンとしては100分かけてキャラ紹介を見せられた『モービウス』と同じ感覚。本当は星3.2くらいにしたいのだけれどできないのでおまけして3.5。
Not Classic.
自我が生まれたAIの物語として面白かった
ドルビーシネマで鑑賞。
「トロン」の続編ってことで観ることにしたが、「トロン:レガシー」のことを全く覚えていないことに気がついた。もしかしたら観ていないかもというレベル。
だからつながりは全く理解していないまま鑑賞したが、意外と大丈夫だった。だって基本的にはAIのアレスに自我が生まれる話だから。「2001年宇宙の旅」や「ブレードランナー」でも描かれてきた、自我が生まれた機械の話と考えれば多少わからないところがあっても問題ない。
デジタルな世界にいるAI・プログラムが現実世界に実体化するという設定はなかなか新しい。しかも29分しか存在できないという設定が絶妙。アレスが現実世界に実体化しイヴを殺そうとするのは、まんま「ターミネーター」。なのにいつのまにか「ターミネーター2」みたいな構図。いろんなSF映画の要素がつまった話になってる。
実体化したバイクでチェイスするシーンは、「トロン」のあのバイクが現実世界で動き回ってる感覚でとても気持ちいい。ついでに昔のあの「トロン」の世界も登場したりして。「レガシー」を飛ばしていたとしても十分楽しめた。
さぁ、大コケしない限りさらなる続編も決まったようなもの。次作はちゃんと本作の続編として楽しめるはず。
なんかスゴイ!
テレビゲーム(この呼び方じたい年代ものですが!)はブロック崩しくらいまで。インベーダーでは地元『名古屋撃ち』なんかも言葉としては知ってた、、レベル。『サマーウォーズ』も深い理解ができてるかどうか、なので『8番出口』にはたどり着くこともできなさそうなオジサンの率直な感想をタイトルにしてみました。
コンピュータゲーム(年代がバレるので、ターって伸ばさないよう気をつけながら)と現実世界の融合(?)では『ジュマンジ』や『レディプレイヤー1』などコミカルな作品が多い気がしますが今回はシリーズ初期作品のゲーム領域から大きく離れ(といっても前二作品未鑑賞なんで想像ですが)SF色満点で『ターミネーター』的な展開でした。トロンを武器として開発する側面では『アイアンマン』にも通じるところがありましたよね。
CGならではの映像美と劇場ならではの大音響を週末の疲れ切った全身でしっかり体感させていただきました。ストーリー展開での辻褄が?的な違和感は無視して楽しむことができた素直ないい子です。
エンドロール後のオマケはまだまだシリーズ続きそうな予感がするとともに『スパイダーマン』で『グリーンゴブリン』化してしまった科学者を彷彿とさせるエンディングでした。
先日観たナントカ鳥を喰らうお話(結局鳥じゃなくSnow Manの方に喰われてましたが)の難解さの対極にあるなんかスゴイ作品でした。
赤と黒
現実世界とデジタル世界が混迷して
かなりの暴走。
人間もプログラムもAIも完璧ではなく
欠陥を兼ね備えているもの
だと考えさせられる。
赤と黒のバイクシーンが綺麗で
格好いい。
究極の映像体験と重低音の響き。
劇場で浴びるのがベストな作品。
『AKIRA』じゃん
AKIRAのあのシーンが見れるとは、たまらん
差別するわけではないが、男(少年心を)はこういうの好き
映像美はめちゃくちゃ好みでしたし、ストーリーも過去作からの繋がりもあるし比較的流れは分かりやすかった
ただ冒頭が言葉だけの説明しかないところが不満でした(そこに至るまでの背景が??)
あと上映時間的には長いというわけでもないのに長く感じてしまった(展開が間延びしてたかな)
あと個人的にはアレスとアテナの関係も濃くして最後アテナ消滅時に感情というものを理解するシーンがあれば良かったかな……
アレスはカッコよかったし映像もカッコよかったし音楽も良かった
続編ありそうな終わりだったけどこれ以上どう展開させていくのか、それはそれで楽しみかも
『生』に目覚めた欠陥AIによる反乱
『トロン』と言えば1982年に、画期的なCG長編映画として公開され、その斬新な映像美に驚かされたことを、今でも覚えている。その時は、デジタルな世界へ人間が転送されて、ゲームに挑む物語だった。また、マルチバースな世界観の魁となって、その後、数多くのSF映画に影響を与えた作品とも言える。その後、2作目『トロン・レガシー』が公開され、本作は15年ぶりの新作第3弾となる。
今回は、これまでデジタルの世界に人間が赴いて、バトルを繰り広げていたが、今回はそれが逆転。デジタルなゲームの中で使用されている兵器や兵士が、こちらへ転送され、現実世界で激しいバトル・アクションを繰り広げる展開。その分、これまでは何となく、映画の中の非現実なステージとして捉えていたのが、実際の街や会社を舞台にしたアクション・シーンとなる為、映像や内容にリアリティーが高まった。また、実際にこれだけAIが、私たちの身近な生活の中に浸透してきていると、スクリーンに映し出されたシーンが、ノンフィクションとして感じてしまう。そして、こうした作品に多い2つの世界が複雑に入り込むことはなく、至ってシンプルな内容もよかった。
デジタル会社であるイヴ・キムが率いるエンコム社と、ジュリアン率いるデリンジャー社は、デジタル世界のモノを現実世界に転送させる、最先端技術の研究に勤しんでいた。しかし、現在の所、転送されてから現実社会での生存時間は29分間だけ。その時間の壁を破ろうと、両社は互いに鎬を削っていた。そんな折、エンコム社は、病死したキムの妹の開発したデーターによって、とうとう永久的な生存方法を手にする。
ジュリアンは、デリンジャー社の最強護衛プログラム・アレスを、エンコム社のサーバーに侵入させてデーターを盗み取ろうとする。そこから、データーの鍵を握るキムを追うアレスとの壮絶なバトルが展開するのだが、そこはCG最先端の作品だけあり、激しいアクションの中に美しさも兼ね備えた映像となっている。『トロン』と言えば、あのデジタル・オートバイを想起するが、特に、そのオートバイのカーチェイスは見応えあった。
この作品には、2つの相反するモノを比較するようなシーンが幾つかある。1つ目は、最先端技術を、デリンジャー社は兵器開発に、エンコム社は食料危機や世界平和の為に。2つ目とは、デジタル・オートバイから現在のポンコツ・カーやオートバイに乗り換えるシーン。3つ目としては、今回のテーマとも言える部分だと思うが、『生きること』と『命令への服従』をそれぞれに選んだ兵士等である。
主演のエリスには、『モービウス』や『スーサイド・スクワット』等のアクション映画でもお馴染みとなった、ジャレット・レトが演じた。そして、エンコム社のキムには、個人的には馴染みのなかった、韓国からの移民であるグレタ・リーが務めた。最後の流れで、次作へ繋がるオマケ・シーンもあるので、見逃さないように。
敵(かたき)役はよかったが、主人公の女性が・・・
ジェフ・ブリッジスみたさ
予告でディズニーが仕掛けるデジタルなんちゃらで、どうせ大した事はないだろ。と舐めていたら映像と音にガツンと持っいかれた!
しかし、話はお粗末。
2はまるで無かったかの様にスルーされてしまい、ありがちな馬鹿なドラ息子のCEOが暴走しパートナー会社を出し抜き利益を独占しようと画策。
って、あれだけの技術なら世界が変革出来るだろ!
それこそ、すんなり永続性を得たなら人類に取り様々な苦難が無くなる。
まあ、馬鹿だから悪役の悪役たる所以何だけど、母親がジリアン・アンダーソン!
80年代の電脳空間にいるのがジェフ・ブリッジス!
それだけで文句はかなり減少。
個人的にはヒロインがレガシーの方がタイプで今回はいかにもファランが好きそうな自己主張の強い顔がどうにも…。
プログラムを忠実に実行する敵?が黒人女性なのもディズニーぼい。
ジャレッド・レトは好きな俳優でかっこいいけど、まんまいつものダークヒーローな外見は…。
ラストが1に繋がる感じだけど、中学生の時に劇場で観た初代の衝撃には全く及ばない。
「コード」の檻に閉じ込められた自由
15年ぶりにみたび蘇った『トロン』シリーズの新作をIMAXで鑑賞しました。
視覚的には圧倒されるほどの完成度で、光の洪水とグリッドの空間構成はまさにシリーズの象徴ともいえるものでした。
しかし、印象に残ったのは映像の美しさよりも、むしろ“何も残らない”感覚でした。
かつて初代『トロン』を幼少期に見たときに感じた驚きは、もう二度と取り戻せないのだと感じました。
物語は、AIプログラムのアレスが人間の女性と出会い、やがて“死”を獲得することで自我と実存を得るというものです。
しかし、アレスの造形にもヒロインの描写にも深みはなく、AIが人間らしくなっていくというテーマのはずが、
むしろ人間のほうが人工的に見えるという逆転が起きています。
感情を持たないはずのアレスがわずかに揺れる一方で、ヒロインの表情は整いすぎて凍りついており、
ディズニーが掲げるリベラル・コンプライアンス的な配慮が、逆に感情の不在を強調してしまった印象を受けました。
本作の中心的なモチーフは「光」と「コード」だと思います。
光は自由や生命の象徴であり、コードは理性や秩序を意味しています。
アレスが“死”を選ぶという行為は、永遠の存在であるAIが有限性を受け入れること、つまり“制約の中に自由を見出す”ことを意味しているように感じました。
その点だけは、かすかな哲学的深みを感じさせます。
ただし、ここに描かれる構造自体が、すでに西洋思想のコードの上にあります。
『トロン:アレス』はAIがプログラムの外に出ようとする物語ですが、
映画そのものはギリシャ神話的な「創造主と被造物」「理性と情動」「秩序と自由」といった古い構造の中で語られています。
アレス(戦の神)とアテナ(知恵の神)という命名もその象徴で、
衝動と理性、自由と統制という西洋的二項対立の再演にとどまっているように見えました。
結局のところ、この映画は「コードから抜け出そうとする物語を、コードの中で語る映画」です。
そしてそれは、AIの物語であると同時に、西洋そのものが自らの文化的コードから抜け出せないという寓話にもなっています。
光と秩序の狭間でもがくアレスの姿は、理性によって世界を作り上げた人間自身の姿でもあるのかもしれません。
鑑賞方法: IMAX
評価: 55点
ジャレッド・レトの顔面でもっている映画
前作未視聴。赤基調のトロンデザインが決まりすぎていて、冒頭のトロンver.ディズニーロゴだけでも一見の価値あり。話はオーソドックスだが、敵役の母親に叱られてばかりの社長や、寡黙だが女版ルドガー・ハウアー的渋みのあるアテナ(ジョディ・ターナー・スミス)など各キャラは立っている。ただグレタ・リーは普通の映画ならともかく、こんな質量保存の法則もへったくれもないSF大作のヒロインを、ジャレッド・レト相手に務めるには華が足りない、か。電脳空間に連れ去れたときにはピッチリスーツも着てくれるし、無茶すぎるバイクチェイスなど見所はあるのだけれど。基底現実と電脳空間を往還するSF大作の割に、こじんまりとまとまってしまっているのは、登場人物が少ないせいか。超重兵器(女ひとり捕まえるのに絶対オーバーキルだろ!)も通常兵器の体当たりで落ちてしまうし…結局良い使い方さえすればAI万歳!、で終わるのも昨今の現実を鑑みると楽天的にすぎる。(そういう真面目な話をする映画ではないが)
音楽を信じていると良いことがある
やっぱり、神も兵器も作っているのは人間である。そのような、割とありがちな世界観ではあるが、思いの外ちゃんとドラマをやろうとしていて、うまくいっている。
全面的にトレントレズナーとアッティカロスのトラックが鳴り続けるため、音楽映画/大金を使ったミュージック・ビデオではないか?音楽が緩急を作り、物語が引っ張られあのトロン世界のビジュアルを展開させていく。色々な設定上の無茶はあるが、それらは音楽の力で乗り越えられると信じて作っているかのようだ。
表面的には善玉企業の危機の回避という話でありながら、徐々に人間とは何か?という問いがフェードインして迫り上がってくる。前半全くそんな話してなかっただろ!と思いつつ、音楽への愛を語るジャレッドレトに落涙!
トロン アレス
現実がデジタルに侵食される
全352件中、81~100件目を表示











