トロン:アレスのレビュー・感想・評価
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「未来」を見せきれなかった
映像クオリティは圧倒的であり、最新VFXの粋を集めたビジュアルはまさに「光の饗宴」。アクションもテンポも軽快で、純粋なエンターテインメントとしては申し分ない。
しかし同時に「技術が人間の存在を侵食する」という近未来的リアリティが、やや薄いか。AIと人間の共存が現実味を帯びている今だからこそ、そこに“もう一歩の真実味”が欲しかった。世界設定は見事でも、「近未来に起こるかもしれない物語」としての説得力が足りない。『マトリックス』のように哲学へ、『エクス・マキナ』のように倫理へ踏み込むこともなく、どこか安全な仮想空間に留まってしまっている。
そしてもうひとつ、避けて通れないのが“多様性のノイズ”問題。
ディズニー制作だから仕方ない面があるが、本作のキャスティングは多様性への配慮が全面に出すぎている。『トロン』という世界は本来、人種や性別を超越した“データの平等”の中でこそ意味を持つ。多様性を“見せる”ことに意識が向きすぎた結果、キャラクター造形がデジタルの理屈よりも政治的バランスに支配されてしまっている感が。
結果、『トロン:アレス』は、“映像の進化”と“テーマの停滞”が奇妙に同居する作品となった。「人間とは何か」を問いを前提に、そして多様性を「要素」ではなく「必然」として機能させられたなら、とやや残念に思う。
現状では、「見事なショー」でありながら、「未来を映す鏡」にはなりきれていない気がする。
赤のデジタル“Disney”ロゴがカッケー!
汗
んー、映像は凄まじかったのだけど、物語とか設定がなぁ…腑に落ちん。
主人公はセキュリティソフトらしい。
所謂プログラムで擬人化させて兵士にするとか。
3Dプリンタのようなもので具現化する。
…ふむ。
つまり、人ではない。
飯も食わなければ呼吸も必要としない、はずだ。
ぶっちゃけ瞬きなどの生理現象もいらない。
見てくれだけが人であればいいはずだ。
そいつが後半、汗をかいたり動悸がはやくなったりする。…なんでだ?
具現化する機械もそうだ。
どんなメカニズムで動くのだろう?
プログラムなわけだから、内部構造すら設定する必要があると思われる。外殻だけデザインすれば済むような話ではないはずなのだが…。
中盤ヒロインが電脳世界に転送される。
…ちょっとよく分からない状況なんだけど、彼女は彼女の生態情報を全てデータ化され、電脳世界で再構築されるのであろう。そこはまぁいいのだけれど、現実に戻ってくるのだ。3Dプリンタで出力されて。
SF的な視点で言うと空間転移にあたるとは思うのだけど…彼女には29分という制限はかからない。
有機物すら出力し再構築する3Dプリンタ。毛細血管すら再現してしまうのか?いや、細胞って話にまで及んでしまう。
どうにも…気に食わない。
このシークエンスの調理方法が違ったらもうちょいのめり込めたかもしれない。
落とし所は、まぁ、よくある感じだったが続編の構想もあるようなので、見てみようと思う。
トロンでした!
不覚にも一瞬泣きそうになったりした
現実に出てきちゃダメ
前作はIMAXで観て、「これこそIMAXで観るべき映画だ!」と大興奮だった。
トロンは不思議な魅力をもつ作品で、映像のスタイリッシュさとか、物語の哲学性とか、なんか特別感がある。
で、この「トロン:アレス」も楽しみにしていたのだけど、近くの映画館のIMAXは吹替版しかないし、なんかストーリーもいまいち面白くなさそうだったから、結局2D版を観た。
で、やっぱりいまいちだったなあ…。
現実世界からデジタル世界に入れるのだから、理屈からいえばデジタル世界から現実世界にも行けてもよさそうなはずだけど、それがあまりにむちゃすぎて現実感がない。
なんでそう感じるのか考えてみると、現実世界からデジタル世界に入る、という物語を、自分は無意識にファンタジーの文脈でとらえていたのだ、ということに気づいた。アリスが不思議の国に入ったり、バスチアンが小説の中に入ったり、ってのと同じ。前作までは、プログラムやコンピューターウイルスが擬人化されて人の姿になっていても、この世界はそういうことになっている、というので納得できた。
でも、デジタル世界から現実世界に行く、となったとき、SF的(科学的)に考えてしまって、「こんな科学、どう考えても地球文明のものじゃない」ってなってしまう。3Dプリンターとかじゃなくてレーザーで質量をもつ物質を作り出してしまうだけで超技術なのに、それ以上の技術がばんばんでてきて、こんなテクノロジーもってたらこの企業世界征服できちゃうじゃん、とか思ってしまう。
1つだけ心に響いたセリフがある。「私はこれを永続コードと名付けたが、本当は非永続コードなのだよね」みたいなやつ。
確かに、デジタル世界のもの、つまり「情報」というのはある意味永遠の命をもっているわけだが、それが現実世界のものになってしまうと、有限な存在になってしまうという。非常に深い話だと思う。
ぼくは個人的にはトロンのシリーズは、こういう「情報世界」の奥深さみたいものを追っていく話にすべきだったと思う。情報の世界というのはいいかえれば数学の世界だったり、イデアの世界だったりするわけで。フリンがデジタル世界で仙人みたいな存在になった(存在、非存在を超えた存在になった)ってのも、そういう奥深さを感じさせる。
動力は?
映像と系譜をしっかり引き継いでいるトロン。
ただ物語の核となる仮想のものを現実世界に転送できるという点において、現実世界に転送されたものは何か動力となっているのか?
もし電力であるのなら理解は出来るのだが、なんとなくその点をあやふやにしてるのが気になった。
また無限の時間を得たアレスが顔から血を滲ませているシーンはどうして?という感じがした。
そしてラストシーンの容姿の変化もまた同様の認識となり、彼は人間なのか?それとも容易に見た目を変化させられるのか?そんなシーンはなかったのだが。
ストーリーそのままで仮面ライダー化してほしい!
82年の「トロン」を鑑賞した小学生時代に思いを馳せつつ、超絶洗練された最先端CG映像の『トロン・アレス』を鑑賞。「デジタル世界が現実世界を侵食する」というキャッチコピーが的を射てて、掴みにくくなりがちなSF設定をわかりやすくしている。また3Dプリンターの赤色レーザーをモチーフのディズニーのオープニングロゴもバーチャルボーイを彷彿させてカッコよかった。
スーパー3Dプリンターで、大型装甲車のみならず深層学習で極限まで戦闘訓練した強化兵士まで作れてしまう超技術を開発し、世界を席巻しそうなハイテク企業・デリンジャー。製作時間も数分間なため、強化兵士も使い捨てて感覚で製造可能と、まさに完全無欠な技術…と思いきや、実体化はわずか29分間。制限時間が過ぎると崩壊してしまう。
この制限時間が物語を面白くさせているよね。
デリンジャー社が欲するのは、その崩壊を止める「永続コード」と呼ばれるプログラム。そして彼らのライバルであるエンコム社が、その「永続コード」の在処を探し出したので、その「永続コード」を奪おうとするデリンジャー社と、守ろうとするエンコム社のバトルを、現実世界とデジタル世界を跨いで描かれている。
とにかく新・映像革命と銘打っただけあって、CG演出の映像がとても綺麗。迫力もあってのめり込んで鑑賞できました。
SF設定は現実世界とデジタル世界の建て付けが、少々強引にそれっぽく作っている感はあるものの、物語自体は普遍的な構造で小難しくないので、S Fが苦手な人も安心して観られるよ。
いやーしかし、このアレスらを仮面ライダーデザインで観てみたい。夜の街並みに戦闘服のラインが光る様はどう見ても仮面ライダーなんだよね。
ところで日本語版のアレス役の声優さん、諏訪部順一さんですって。ディズニープラスで配信されたら吹替版でもう一度観ようっと。
理解できず
Still Remains
AIがより身近になった現代にこそぶち込むべき映画を圧倒的映像、そして現実への原点回帰を魅せる映像体験を味わえたなと思いました。
今作はシンプルなストーリーに映える映像をガンガン魅せていくスタイルで、尚且つストーリーも破綻していないので程よいハリウッド映画、何にも染まってないディズニー映画というところもホッとできるポイントが高かったです。
AI兵士たちの電脳空間での戦いがこれはこれはカッコよく、赤いソードでバンバン戦い、空飛ぶガジェットもお披露目したり、ブロック状に攻撃や制限時間で崩れていくのもゲーム的な感じで最高でした。
現実世界の道路をイカつい近未来バイクで駆け回る様子は痺れちゃいました。
赤の線で街を染め上げながらの爆速でのチェイスは燃えますし、実際に高速道路を貸し切って撮影するスケールのデカさにも驚き桃の木でした。
デカ監視ロボが街を闊歩しながらミサイル機をバンバン撃ち落としていったり、ビームで街中を覆ったりして占拠していく様子も素晴らしかったです。
過去作設定との繋ぎとして強かった29分間の縛りも後半活きてきたかなと思いました。
序盤は気づいたら29分経過というのが多かったのですが、現実世界に飛び込んできてからの29分のスリルがひしひしと伝わってきたなと思いました。
ストーリーとしてはやはり登場人物の成長があんまし感じられないままストーリーが進行していくのでのめり込む前に次の展開へというのが多かったのが惜しかったです。
とはいえアレスが完全サイボーグから80年代好きのジャレッド・レトになる瞬間のユーモアは最高でした。
解決後のアレスが楽しんでいる様子を見れてオールオッケーでした。
音楽も超素晴らしく世界観にベストマッチで良かったです。
サントラはリピート確定です。
映像体験としては間違いなく花丸でしたので、好みだろうなとは思いました。
バカデカIMAXで観たかったなぁ。
鑑賞日 10/21
鑑賞時間 12:50〜15:05
映像は素晴らしいけども。
トロンシリーズ初見。
話はありきたり。
寝そうになっちゃった。
A I戦士や乗り物の光の帯演出とかかっこいいけど、ラスボス的に出てきたデカい何かがカッコ悪すぎて笑っちゃった。機能性も機動性にも欠けるアレはなんだったんだ…
と思っていたけど、長い歴史を持つシリーズの延長線として、技術の進歩やテクノロジーとの共存など様々なテーマが錯綜していたのですね。
多人種を採用してるとこは流石のディズニー。
個人的にはディズニーのロゴのシンデレラ城が黒赤の配色になってるところもツボでした。
はたらくプログラム
コンピュータープログラムを擬人化した「トロン」第一作目から今回三作目。身体の細胞を擬人化した「はたらく細胞」のヒントとなったシリーズだと睨んでる。
今回はプログラムを3Dプリンターで実体化できる技術が開発されたことにより彼らプログラムの世界グリッドから現実世界への侵略の危機がせまる。そんな中で革新的セキュリティプログラムのアレスが自我に目覚め、自分の創造主に逆らいヒロインを守り自分自身をグリッドから解放するために戦うといういわば王道の物語となっている。
そもそもがプログラムを擬人化するという「インサイドヘッド」や「はたらく細胞」と同じような世界観の作品なので端から理屈にこだわるような作品ではなく、よくあるロボットが自我に目覚めた系の作品として楽しめばいい。そういう意味で80年代ミュージックを愛する人間味のあるキャラクターとして描かれたジャレット・レト演じる主人公アレスは魅力があった。またヒロインを演じたグレタ・リーも「パストライブズ」以来注目していた俳優さんなので、個人的には彼女が出演してるのが鑑賞の後押しになった。キャスティングが合わないという意見もわからなくもないが。今回時間調整のための鑑賞だったけど期待値が低い分楽しめた。
いま人間が永遠に生きる手段として人間の脳をデジタル化するという方法が考えられている。自分の意識をデジタル化して保存できれば肉体は死んでも意識は半永久的に存在できる。しかし本作のアレスはコンピュータ上では半永久的に生きられるにもかかわらず彼はその真逆の行動をとる。永続コード(非永続コード)を手に入れたアレスは不老不死でいられるはずのグリッドから脱出して現実世界での限りある命を手にする。
自我に目覚め人間らしい心を手に入れたアレスが不老不死ではなく限りある命を選択したのがなんだか印象的であり、これが作り手が本作で言いたかったことなのかなと感じた。
ただのプログラムである彼はこの世界のすべての事象がデーターとして頭に入っているがそれを身をもって「体験」することはできない。正確な天気予報をしながら雨に打たれる経験が出来なかったと惜しむ気持ちを吐露するアレス。彼は永遠に生きられるが生きている実感を得られないグリッドの世界よりも生きている実感を味わえる現実世界での限りある命を選んだ。彼のこの姿はなんとなく現実世界よりもネットの世界に傾倒しリアルな人間関係やら生きている感覚が希薄になりつつある現代人を皮肉ってるようにも思えた。そういう意味で本作は案外深い作品かもしれない。
ちなみに金属3Dプリンターで実体化される際にアンドロイドのアレスや戦車に金属のバリがついてるのはわかるけど、生身の人間であるイブがグリッドから転送されて実体化される際も金属のバリがついてたのはおかしいのでは。それとも彼女も機械化されたのかな?
IMAXがやって来た
地元にやっとやっとやって来たイオンシネマ
ありがとーーー嬉しい。
で予告編かなり見ちゃって
危険かなと思ったけど、
IMAXレーザーは綺麗。
1作目にスクリーンで見て大好きだった
ライトサイクル最高。デジタルな映像も️⭕️
いつも前の方で見るのがいけないのか
黒のレベルが潰れ気味に見えるのが残念
本当は少し真ん中辺りの角度で見るのが
正解なのかな?
随分前に1度だけフィルム時代の
映写室に入れて貰えたことがあって
そこのガラス越しに見えた映像が
下で見えたスクリーンの映像より
遥かに黒の階調が
きちんと表現されてて衝撃を受けました。
ちょっとだけ悔しかったのが
まだオープン2週間目 スピーカーがまだ
馴染んでなくて音がキンキン(T_T)
音量も爆音だからねえ。
早く馴染まないかな
アレスIMAX早くも終わってしまったが
IMAXはやっぱり魅力的だから通おうと思う。
トロン=バイク🏍️
ついにあのデジタルバイクが現実世界に…!
リアル世界の街中でのライトサイクル・バトルが見られただけでも大満足な映画だった!
80年代と揶揄して初代『トロン』のヴィジュアルを再現したり、前作の『レガシー』から引き継がれた要素も所々に取り入れられていたのが良かった。
特にアレスの最後の復活後が『レガシー』の白色だったのがうれしかった。
なるべく情報なしで見に行ったのでX-MEN版クイック・シルバー役のエバン・ピーターズが出演していたことにびっくりした。
X-MENシリーズ以降見かける機会がほとんどなかったが今回のバカ息子役はかなりハマり役だった。
これを機にまた映画業界で活躍してほしい。
けっこうご都合な展開もあったが1番気になったのは、未知の相手との初戦闘で敵本陣の浮上要塞にミサイル当てた上に脱出しながら機体特効した戦闘機パイロット。
モブのくせに有能すぎるあいつは何者だったんだ笑
美しくも退屈なデジタル活劇絵巻
第一作から40年以上、第二作から15年と気の長いSFシリーズで、映像と音楽はクールで魅力的だけど、肝心のお話が無理すぎてついていけませんでした。デジタル世界のプログラムに過ぎなかったものを現実世界に『受肉』させると言う設定は斬新とも言えるけど、どう言う構造や理論で実体化させるのかまるで説明されないのでピンときません。製作者側も分かってないのかな?これがファンタジーで魔法かなんかの実体化だったり、プログラムじゃなくターミネーターみたいに実体のある機械なら分かるんだけどね。あんまり気にせず、デジタル世界を未来世界、イヴをサラ・コナー、アレスをT-800と脳内変換すれば何とか観られるかも。それでも、デジタル世界の映像やバイクや戦艦、キャラクターの造形などは素晴らしく魅力的です。役者では、主役のジャレッド・レトが無機質な感じを上手く出していました。後は、ディズニーらしくポリコレとダイバーシティ満載のキャスティングだけどあまり魅力的ではなく、ヒロイン役も華がなく残念。
期待をダメな方向に裏切る脚本
いいところ
音楽?
?なところ
バカな敵
グリッド世界が必要ないシナリオ
強いの定義がわからん
29分とかなんで?
普通に傭兵雇えば1時間くらいで終わりそう
あの予告編見て100人中90人くらいは現実世界への電脳世界からの侵略と思ったろうけど、予想を外し期待を裏切るシナリオ。誰も望んでない展開にしてどうする。そもそも敵役がバカすぎて呆れるとしか。ハッキングしてどうとか、もう日本のAIバカ映画と変わらん。
なんか全身に赤いライトラインは仮面ライダーファイズっぽいと思った。クリムゾンスマッシュとかやり始めたらもっと楽しめたな。それくらい見るところない。脚本時点でダメなのわかるだろうになんで映像化するかな。あと、ラストはどうやって世界放浪する資金得てんだろ?なんかもう普通の行動なのに違和感あるのは根本的に世界観を作れてない証拠。チェンソーマンと真逆。
とてもよかった
1作目を先日見て、予習していたおかげでけっこう面白い。一作目の世界を踏襲しており帯を後ろに引くバイクが現実世界で立体物として残り道路交通をめちゃくちゃにする。
ゲームの世界の人間アレスがどの程度人間なのか、当初は25分の寿命なので気にする必要がなかったが、内臓や脳など全部ゲーム世界から現実世界に移植して、最後は期限がなくなり食事もすれば排泄もして、寝たり老いたりするのだろうか。戸籍もない。特に何も説明がない。現実世界の人間がいったん、ゲーム世界に移植されて、再び現実に戻るから同様なのだろうか。
クライマックスでは1作目の変なやぐらみたいな巨大兵器が街を襲う。そこも踏襲するか。
ホンダシビックTYPE-Rが高評価されていて鼻が高い。
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