「トロンのシリーズって、、、。何がしたいの?」トロン:アレス Melbyさんの映画レビュー(感想・評価)
トロンのシリーズって、、、。何がしたいの?
人気がなければ、映画の公開は短くなるんですね。平日1回、16時って誰が見に行くの。。。
たまたま会社が休みだったから見れたけど、仕事終わりの時間帯にやってほしいよね。
とはいっても、見なくてもよい映画であったことは確かです。いや、見なくてよいという評価をするために見たほうがよいか。
歳をとると、映画によけいなツッコミを入れてしまい没入できなくなります。3Dプリンタがあるので、立体構造の作成は現実味はあるのですが、有機物やレアメタル・レアアースがなければ作れないものを一瞬で作るのはさすがに映画でも無理無理。ましてや、それのオレンジジュースなんて見ている人を置いてけぼりです。また、アジア人女性が主役ですが、これってディズニーの"ポリコレ”なのか、アジア人(やインド人)は、IT系に強く頭がよいという"ステレオタイプ"なのか、どっちなんだろうと考えてしまう(ほど、映画にのめり込めていなかった)。
それでも、"ハッキング"をデジタルワールド内での兵士たちの戦いで表現したり、AIが迷いが生じてより人間に近づく感情を得たり、"永続コード"は"非永続コード"だという生命の考え方もよかったし、もう少し手直しすればすばらしいストーリーになっていた気がするんです。
こうなると、ターミネーター3の再評価です。えっ? なんで?
デジタル(というかAI)が、現実に侵入し支配する方法が気持ち悪いです。クルマを支配し、すべてを支配していきます。人類の追い詰められ方が恐ろしい。トロン アレスは、しっかりしたテーマを持っていたと思いますが、新しいものを作ろうとして、作り切れなかった。。。前々作の人物であったフリンは、コンピューターワールドに取り込まれても重要な役で復活しましたが、逮捕されるのがいやで、デジタルに逃げたデリンジャーが復活する続編はないでしょうね。
