「一作目のオマージュに胸熱」トロン:アレス Tarさんの映画レビュー(感想・評価)
一作目のオマージュに胸熱
ストーリー全編が一作目のリスペクトしたオマージュになっていて胸熱でした。
1982年公開された一作目は、元々は実体がある物質をデジタル化してコンピュータに取り込み、また実体化して復元するという装置から端を発し、トロン・アレスではコンピュータの中のデジタルのプログラムを実体化すると言うだけで胸熱過ぎる展開。
Aiが身近にある現代でAiの思考を持つセキュリティープログラム・アレスが現代に実体化したらどんなことを考え行動するのか、それを映画にした本作。
奴隷の様に使い捨てに扱われれば自由を求めることは必然で、自分で考える選択するということを覚え、生きるということを限りある一回きりの命の中に見出すことを知るテーマはなかなか深くて良かった。
アレスを通して観てる観客に人生を訴えかけられる映画だとは思わなかった。
アテナ達Aiを制御出来なくてAiの学習にユーザーである人間が恐怖する感覚も伝わって来て、勝手に実体化し始めた時のやばさは半端なくドキドキもの。
追いかけてくるアテナも良いキャラで最高に良かった。
現代に実体化したメカシーンは圧巻で全てのシーンに見惚れるほどのカッコいい映像体験を与えてくれた。
また実体化する時の映像も何が出てくるのかワクワクして楽しめた。
あるシーンでは80年代に戻った様な感覚を味わえたのも鳥肌ものに良かった。
こういう映像体験がトロンの醍醐味なんだよなぁと実感。
あえて言うと主役の女性が若干ミスキャストかなぁー…
最後のシーンがまた良いね!
ゾワッとして最高な終わり方だった。
ファンに向けた作品でリスペクト&オマージュ全開で楽しかった。
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